あらすじ平安時代の京。人ともののけがイキイキと生きている時代。平安京に一人住む少女のもとに、河童がいそうろうして始まった、ジャパネスク・ファンタジー第2巻!!幼いころに別れ別れになった母をたずねて、少女と河童が友情と冒険の旅に出る。恐ろしくも優しい、平成漫画界の大傑作!!
民謡のような、説話のようなテイストが特徴的。いうなれば日本文学をマンガに落とし込んで、和風ファンタジーとして完成させたような作品。 個人的には、読者のストレスコントロールが完璧なところが素晴らしいと感じた。前半部は世界のどうしようもなさを、河童の愛嬌でうまく釣り合いを取り、後半部の緻密に書き込まれたドロドロの地獄をオチで、綺麗に飛ばす。河童の存在が終始とてもいいバランス感を保っていた。 河童は読者の救いであり、なによりも主人公の救いだった。 WEBで無料で公開もされているが、なんとなく、この読書体験は紙でしてほしいと思った。