このほっこりした表紙、こぐまのケーキ屋さんの類か? 残念、違います。全然違います。 試し読みすれば一瞬で分かってもらえるかと。 この漫画の主人公は、稀代のヤリチン大学生・輝くんです。そんな彼が本気で恋した相手、それはお嬢様の百合子。ヤリチンとは対極にいる人間でした。この恋のハードル、いくつ越えればゴールにたどり着くのか…!?結局、実るの?やっぱり実らないの?! 最後までわかりません。 これを最初に読んだのはもう10年以上前になります。武富智先生の絵がすごく好きなので軽い気持ちで読み始めたらオイオイ〜となり、結末もハッキリと覚えてなかったんですが、ふとした時に「もう一回読みたいな」と、実は忘れられない一冊になってることに気づきました。 紙の本はもう持ってなかったので電子で再読。面白かった。
こまとちびやフクなど、江戸×猫マンガの名手・山村東先生の最新読切。今回は猫がメインではなく上京してきたお侍さんが主人公。なのに共感度MAXですっごく面白かったです!(なお、ちゃんと猫も出てきます) ▼過去作『フク』 https://comic-days.com/episode/10834108156649962736 いや〜期待を裏切らない良い読切でした…! 物語の主人公は、1カ月前に豊後国(大分)から参勤交代で江戸へ出てきたばかりの侍・清十郎。 50万人が暮らす大都会・江戸は、少しの無礼など誰も気にもとめないし、蕎麦の注文の仕方もよくわからない。しかも名誉なお役目と思っていた参勤交代は、実は誰にでも出来る仕事だったと気づいてしまい、清十郎、めっっっちゃストレス感じまくり…!という、**東京で働く地方出身者にはたまらないお話です(笑)** 猫が居なかったら作中のストレス指数はもっと高かったこと間違いなし! ある日、15、6歳の女の子が巾着切り(スリ)を働く現場を目撃したことで物語が動き出します。 ストーリーも面白いのですが、山村先生の描く精緻な江戸はいつ読んでも惚れ惚れします…!差配さんやこはぜ町ポトガラヒーなど、江戸文化あふれる作品が好きな方におすすめです! ▼本編掲載ページ『Dモーニング』 http://dm.m.eximg.jp/viewer/1540/1542/ (画像は本編より。共感しかない)
一定以上の年齢の男性なら確実に聞いたことのある伝説のエロコメディマンガ 内容はダメな主人公のワタルにエロ込みでからだと張って勉強などを教えていくというストーリーが基本「いけない!!ルナ先生」に比べても描写はソフトな気がする。 これがもっと青年向けになると大和正樹の「あげちゃう!女教師」になるのかな あとこれでしか作者の未発表作『ドキドキ♥イヴ』が読めないぞ!! 松文館版には収録されていない
タイトル通り、まだ小学生の女の子が同級生との間に子供を作ってしまうという衝撃的な漫画です。ある意味問題作とも言える。 妊娠し、体の変化に戸惑う春菜を守ってくれたのは、他でもないまわりの子どもたち。どんどん大きくなる春菜のお腹。 何の知識もなくこうなってしまうことは実際にはあってはいけないと思うけど、作中の子どもたちは春菜の妊娠や性教育を通して、何が起こってしまったのかを知ってゆく。 妊娠・出産の現実と照らし合わせて読めば、あり得ないことだらけです。人によっては受け付けないかも知れない漫画です。でも「子供の妊娠」という難しいテーマを扱って、3巻でまとめてるのは率直にすごいと思いました。 これは本当になかなか人に勧められるものじゃないけど、ファンタジーと割り切ってもいいし、関心があったら読んでみて欲しい。読後感はそんなに悪くない、と私は思います。
史上最高に可愛い不良が爆誕した。その名も早乙女漠くん(男)。 校内の不良は漠くんにデレデレのメロメロ。なぜこの美少女…美少年?漠くんがこんなにも不良たちに慕われるのかは、第1話を読めばわかるぞ! 漠くんのファンクラブがあったら入りたい!
スゲーワクワクしたよな チームがシャッフルされた社会人・大学編クソ読みてえ
兄のトラビス(スーパーバカ)と、トラビスの彼女みぽち(おバカ)、そしてトラビスの弟・ケンゴ(賢い)の3人で繰り広げられる平和な日常コメディ。 弟は、兄とみぽちのバカップルに毎度振り回され、ツッコミ役になりがち。 見た目は不良のトラビスとみぽちだけど、ワルになりきれてない感じで、その純粋なバカさと愛嬌で何故か憎めない。 事あるごとに有能な弟・ケンゴに頼りきりで、ケンゴも文句を言いながらも二人のことが好きなので助ける。そして、ケンゴが困っているとき、兄もまたケンゴを必ず助けようとする。(おバカなので失敗したりするけど笑) 人から見れば、単なるバカな不良にしか映らないのかもしれない。 でも、どんなにバカでも思いやりは人一倍強くて、それだけでも生きていくには充分に素敵な事なんじゃないかと、最後まで読んでそう思った。
個人的にはキレイな終わり方だったと思う。 確かに話デカすぎたりキャラ出しすぎたりと、振り返ってみると3巻で終わっちゃった原因として思い当たるフシは色々あるのだが… みんなも多分好きだったよね…?
これとっても読みやすくて、絵もほのぼのしてて和みます。 『私の中には女がいない…』という帯文句に誘われ読みましたが、よくある「孤高の女剣士!キリッ」という感じでなくて、充分かわいらしいのです。 時代小説ファンの年配の方にプレゼントしたら喜ばれるかな~と思いました。
グルメ漫画や食レポエッセイ漫画が好きで、 面白いと聞いたものは読まずにはいられなくなる。 けれど「愛がなくても喰ってゆけます。」は 存在を知ってもなかなか手をださなかった。 題名から、自分の好みのタイプの漫画では なさそうだと思ったから。 非モテ系の主人公がフラレ捲りながら 「食いものがうまけりゃいいのよ」 とヤケ喰いし捲る漫画なのかな~と。 自分がどちらかというとそういう系では あるだけに、身につまされそうな気分に なりそうな危険を感じたので。 実際の内容は、あながち外れてもいなかったが、 どちらかというと 「愛は欲しいがなるようにしかならんし」 みたいな感じだった。 友人知人関係にも恵まれているし、美味しい店に 一緒に行く仲間達もいる。 料理や会話を楽しく味わいながら想いを共有する。 だからといって恋が始まり成就するとは限らんのよね、 という感じの漫画だった。 もっとも全15話が全て、主人公・YながFみさんの 婚活的な話ではなく、単に友達と楽しく食事を するのが目的でお店に行く話とか、 他人の世話をやいたりコミュニケーション目的での 飲み食い話もある。 だが、そのほとんどで目的地には到達できなかったりする。 着地点がズレたりしてしまう。 どうもYながFみさんは、 恋愛成就とか他の目的の解決のための手段として 美味しいものを食べに行くのだが、 美味しいものを食べることに注力してしまって 本来の目的を忘れがち、あきらめがち(笑)。 なんかそういう 「人生ってままならないよねえ」 「でもまあ皆で美味しく楽しく食事が出来たし」 「まあ食べ物を美味しく味わえるうちはいいよね」 みたいな感じというか。 その感じがとても面白かった。 グルメ漫画や食レポ漫画、 とくに料理対決漫画なんかだと 「美味さが全てを解決」 みたいな話が多いから、 そういうグルメ漫画に食傷気味なときに読めば 心がホッと癒される?漫画だよな、と思った。
あけすけに言ってしまうのは三角関係を楽しむためにはよくないことなのかもしれません。 登場人物それぞれ問題抱えてそうですが応援したいとおもいます。。
宗教の勧誘とかじゃないです。 「人と人が想い合う」ことの真理をついているような、神秘的な(合ってるかは微妙だけどあえて使いたい表現)漫画です。たまにキャラたちから後光が差してるような場面があるんですよね。 内容はいたって普通の(といい切るのも違うけど)とある男女カップルの高校3年間を追ったラブコメディです。 男女交際のかたちに決まりはなく、人の数だけあるものですが、人と付き合うってこうであって欲しいというか、こうあるべきなのかなという、ある意味多くの人の理想となり得る交際。それを体現しているカップルです、ネギちゃんと星野くんは。 ラブロマというタイトルも読み終わってからなんかグッと来るんですよね。4文字で表すには内容がバラエティに富んでるんだけど、でも結局はラブロマだな、という感じです。平和の尊さを知れます。
週刊ヤングサンデーの連載時に読んでいたが、その時も面白かったが最近読み直して本当の面白さを理解できた気がする。白土三平作品を読んでから読むとより面白い。 ストーリー上での伏線はほとんど消化しているし、過去の忍者マンガのパロディや、相原コージのギャグ漫画家としての実験や面白さも発揮されている。 白土三平の「カムイ伝」ばりの忍者内での階級闘争という重い内容でありながらエロやギャグを混在させて感動させるのはすごい 忍者武芸帳や伊賀の影丸とも違う忍者マンガの傑作だと思う
青子と龍生の関係、もどかしいですね〜。 陶芸と絵付けの世界の奥深さを感じることができたので、知らない世界を知る感覚で読めました。 青子の元カレ熊平さんが急に帰ってきて、なぜ音信不通になったのかを青子に話した時に”一生許さない”と言った青子が印象に残りました。 そして、その言葉を自身の中で受け止めて加速し始めた青子と龍生の二人。 5巻以降の展開が楽しみです。
これは本当に名作です。 実家の本棚にあるから、また読みに帰りたいな〜。 アッチョンブリケ!とか、ちゃっとした擬音語が可愛くてツボでした💡
電書は出ていないのですが自分は結構好きな作品だったので、マンバさんにお願いして登録して頂きました。 その後、感想を書くことに二の足を踏んでいたのですが、ちょうどツィッター上でこの作品を話題にしている方がいらっしゃったので、嬉しくなってその勢いで書いています。 実にヤンマガのギャクマンガっぽいギャクマンガ 何をやっても平均の平凡人間 志村太地が、何故か自分だけカモフラージュが効かないことで宇宙人の親子 ソルちゃんの実験台になってしまう 各話でさまざまなエイリアンのDNAサンプルを打ち込まれて、そのエイリアンの特殊能力を手に入れて、ドタバタする形式美すら感じるギャク 上げて落とす上げて落とす、空回る笑い 1回目の実験から、 「相手の弱点を見破る、戦闘に長けたエイリアン」のDNAを打ち込まれて 「相手の性感帯が見えるようになる」能力を得てしまう 全6話と物足りない感じは否めない、3巻分ぐらい同じノリで続いてもらっても胃もたれしない笑いが気に入っています。 そして帯がなかなかアレです
主人公の名前、整(ととのう)君も面白いけど、 他の登場人物の名前も独特。 1巻の最初の事件からスグに物語に引き込まれます。 そして、整君がとっても魅力的! 頭が良すぎて変人ですが、そこも含めて母性本能を擽られます。
リロ&スティッチとコミックDAYSのコラボ漫画。 なんとデズニー公認だとか。 戦国時代の日本に不時着してしまったスティッチが自由奔放に動き回り(コマも実際に動く!)、困惑する武将たち。 が、ノブナガ(っぽい人)だけは、スティッチの可愛さにあっという間に虜になってしまうまでが第一話。 和田洋人先生はヤンマガで「ファラ夫」を連載していたギャグ漫画家で、 さすがにファラ夫ほどのおふざけはないが、独特のギャグの間は健在だった。 ファラ夫ファンとしては、こういう連載が始まったことは嬉しいが、リロ・アンド・スティッチの原作ファンはどういう反応なのかは気になるところ。
天使だった母の血を受け継いで、ある日突然天使の羽が生えてきちゃった男の子・たけしくん。突然の変異に戸惑うけど、羽が生えたことで彼には彼にしかできない特別な使命があることに気づく。思わず頬が緩むほど、色々と天使すぎるほっこり読切。
電話の向こう、隠したスケッチブック、閉ざした心の隙間……ふと覗き見た相手と通じ合えた時、温かな感慨に包まれる。そんな子供達の少し不思議な、内なる冒険の物語。 ----- この作品集は、児童書の表紙や挿絵の仕事を主にされている大庭賢哉先生の、同人漫画作品をメインに集めた初商業出版集。 見えない私の背後、隠された相手の内面、スケールが違いすぎて目に入らないもの……それらが見えた時の、子供達の心の動き。 笑いあり涙あり、発見の驚きあり。根本的な気づきにハッとさせられる、良質な児童文学そのものである。 絵柄は宮崎駿先生の漫画作品(風の谷のナウシカ等)に近しいテイストの描線で、素朴で自由な楽しさがある。 名和田耕平氏のカバー加工やノンブルのデザインも、本としての所有欲を掻き立てられる。時折手に取り、子供達の世界に触れたい、そんな一冊だ。 ●ぬい氏の日常 ぬいぐるみが、持ち主の見てない所で…… ●トモネン 森で出会った見習い魔女ちゃん。ポテチの味を変えたり、魔女の将来設計を嘆いたり、巨人の遺構が大阪だったり……不思議世界を俗世が脱臼させる、クスリと笑えるお話達。 ●リサとガス 喧嘩中の二人が、電話越しの不思議なシンクロで仲直り。 ●帰り道と100円玉 拾った100円が喋った!他のお金も喋るんだって。 ●Go Girl 1/引っ越す友達に町の風景をプレゼント。町が私を忘れても、私は忘れない。 2/哲学的な話をし始める娘。母も一人の人間であると気付く、幼年時代の終わり。 ●リーザの左手 読心術を披露する旅芸人の少年と、学校で孤立する少女。人を見下す互いの傲慢さに気付いた時……。 ●よーこちゃん。 クールキャラのよーこちゃんは、藤井君に恥ずかしい所を見られる。自分の絵を人に見せずに来たが、隠す方が恥ずかしいかも……。 この作品だけ、絵のタッチが少し違う。現在の大庭賢哉先生はこちらの感じだ。
あまりにウザいからついに集め始めた。前と違って最近祭りのやつスゲー多くない? https://i.imgur.com/LVjyCDT.gif
「生きていく上でいちばんどうにかなるのはお金だから」(えりぴよ) 「お金を出してこその接触。」(くまさ) 「私の人生には推しの一分一秒が必要なんです!!」(えりぴよ) 「オタクは推しの言動ひとつで人生狂うんですから」(くまさ) https://www.comic-ryu.jp/blog/2019/10/191010oshibudou06/ 公式グッズの名言も良いのだが、まだまだステッカーやTシャツにしてほしいヤバい名言がたくさんある。「臓器オフ」とか。
※ネタバレを含むクチコミです。
1巻半分もいってないのに泣いてしまった。こういうキャラ好きだなぁ、いい。 何処と無くミナレさん(「波よ聞いてくれ」より)みたいな感じもあり、でも高橋ツトムみたいなとこもあり、それでいて安野モヨコのようなとこもあっていい。 いい。シンプルに主人公の想いと語りもとても強く悲しく深く刺さってくる。
有休とって一人旅して可愛い女の子に出会えるならみんな有休使うよね。 これはとあるひとりのおっさんに起きたラブファンタジーの話だね。旅の面白さってもちろん出会いもあるかもしれないけどもっと他にあるし。個人的には「この手があったか!」みたいな有休の使い方を教えてほしかったな。とはいえ有休は使うべきなのでみんな使おう。
タイトルを見ただけで 「ああ下衆極まりないようで実は人情深い警官が 色々な問題を解決する話なんだろうな」 と想像した。 それは殆どは当たっていたと思う。 だが想像が外れた部分もあって、それが良かった。 予想に近いベタな設定だったが、 違う意味でベタではない部分があった。 ベタ(ありきたり)な設定だったが ベタべタした薄甘いストーリーではなかった。 それが良かった。 警官なのにそんなことしていいの、という漫画には 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」という 先駆者にして大御所が存在する。 先駆者なので当然、当時にその設定は斬新だった。 そのうえ「こち亀」は下町人情話的な温かい部分もあった。 「こち亀」の両さんはオ下劣な面を出すこともあったが、 時に人間くさい面もだし、人情味を醸し出していた。 そして「こち亀」が40年の連載を経た今では そういう設定の漫画はベタな設定ということになるだろう。 「ゲスのポリス」の主人公・八王子は題名通りに ゲス(品性が下劣)だ。 それでいて実は思慮も人情も深そうなところは 垣間見せる。 このへんは「こち亀」と共通する部分があると思う。 だが、八王子は基本的にはゲスであることを貫く。 ゲスであり続けるので人間関係は湿っぽくはならない。 だから問題が解決してハッピーエンドになっても ハートウオーミング過ぎて湿っぽくなりすぎることはない。 ゲスなままでやりぬくから。 なのでストーリーの途中やラストなどで人情味を 感じる部分は結構あるが、全体的には 殆どベタベタしたイメージを感じることがない。 むしろゲスだからこそ爽やかだとも感じた。 第一巻の後半なんかは、それこそ 「踊る大走査線」の青島と室井の話か、というような ストーリーが出てくる。 良く言えばオマージュされた、 悪く言えば焼きなおした、みたいな話。 青島や室井ほどの熱さは感じないが、 ゲスな面が混じると、暑苦しく感じることがない。 その方が良い、とまでは思わないが、 こういうのも良い、とは思った。 ゲスな部分が適度に爽やかさを演出する漫画だと感じた。
イタKissに少しでも興味がある人はご存知だと思いますが、この漫画は作者急逝のため未完です。しかし、それでも読んでほしい、読む価値がある、読むべきである少女漫画です。 といった感じで少々大げさに書きましたが、23巻までありますし、そんなに消化不良にはならないくらいまで話は進みますので安心して読んでほしい。 Kindle Unlimitedで無料で読めるなんて…そんな素晴らしい機会はのがしてはいけませんよ。
そんな生活が成り立つわけない、と最初に思ってしまった。 実際奇跡のバランスということだとしてもご都合主義的な部分は多少なりあるのだと思う。 長女44歳と末男(パンセクシュアル)29歳ですら何か起きてしまうのではないかと思っちゃうし。 次女34歳はビアンなので彼には興味がないが、長女にもきっとそういう目は向けないのだろう。 ※実際は姉妹でも姉弟でもないしそういう表現もないのですが便宜上そんな書き方をしました なんかそういう性的な関係を超越してしまう年齢ってあるんだと思う。 とはいえそれなしで色恋沙汰は出来ないだろう。 逆に色恋ナシなら共同生活のパートナーとしてありなのだろうか。 色々そういう下世話な心配ばかりしながら読んでしまったけど、実際はとてもスマートな関係で理想的なバランスが保たれていて、1巻は次の展開が気になる締めくくりをされていた。 2巻でも彼女らが幸せに過ごしてくれることを願う。
心ほっこりあたたまりかつ笑える恋物語! 絵のギャップもキャラの特徴わかりやすく写実してておもしろい!
読んでまず思ったのが、1話1話本当に無駄がなく丁寧につくられている作品だなということ。 そのせいか、何度読んでも色んな発見があり、1巻完結ものでおすすめしたい作品だったりします。 内容も、熱量の低い情熱が空回りするどこにでもいる大学生を描いていて、どこか痛々しく、どこか共感してしまう内容となってます。 全能感に満ちあふれていた、昔を思い出す。 大学生ーー大人の自由と子供の自由を持っている最強のモラトリアム時代ですが、そんな時代に誰もが直面する理想と現実の乖離。 主人公はバンドでデビューを目指す「春香」と、ごく普通の後輩「入巣」という女子大生二人。 生きる目的ともいえる「目標」のある人とない人の対比なんですが、目標があっても、才能や情熱が追いつかないことはよくあること。 平凡な才能しかない自称クリエイティブな人あるあるを独特に煮詰めた表現で随所に散りばめてきて、なんとなく生きてしまっているような自分にはグサリと刺さります。 綺麗事や正論、漠然とした希望とぬるい情熱だけでは何一つ変えられないのです。 ネタバレになるので詳しくは控えますが、最後に春香のとった行動は、やりたいことをやれた人だからこその苦悩と解放を見事に描いていて胸を締め付けられました。 何をしていいかわからない8割の人間にとって、自分も本当は何かあったんじゃないか?と焚付けられます。 年食ったおっさんでも、残りの人生、心躍ることに情熱を捧げたいものです。
何年か前から気まぐれコンセプトの絵柄が変わったのに気づいていますか?私はマンガ評論家のブルボン小林さんの著書「ザ・マンガホニャララ」を読むまで全く気づきませんでした。ブルボンさんいわく連載が30年以上続いて初代の作画家の方も定年なのでは、とのこと。へ〜!そんなこともあり得るのか!と感心したのですが、気まぐれコンセプトって何かと読み飛ばしがちなんですよね。巻末だし。スピリッツって面白い連載がたくさんあるし。けれど最近になってもしかしてネタを考えてる人たちも世代交代してるのでは?と、ふと思いました。なんとなく自分と同世代の中の人がいる気がしたんです…。アラサーで気まぐれコンセプトのテイストに合わせられるって実はすごい才能がある人かもしれない。これからは気まぐれコンセプトちゃんと読もうと思います。
シャオロンが、かっこよすぎます、漫画と、我々だが、コラボして、よかったです( ・∇・)
予想以上に真っ直ぐな胸キュン読切だった。こんな素敵な話なわけがない、どこかに歪みがあるはず…!と思ってしまった自分こそが歪んでいるなと反省。 本好きの人には何重も面白い内容になってる。 個人的には社畜を抜け出して実家の本屋を継ぐとか羨ましすぎる人生。
漫画のメイドインアビスは線であったり淡い色使いだったりが特徴的で、改めて読み手の想像力が要るなーと思った。間々を埋める想像力、エグい描写や彼らの心理描写なんかがテンポが良すぎるぐらいなので読み取りきれない(ゆっくりじっくり読めばいいのだが!) アニメではその辺の補完がしっかりされててアニメも素晴らしく良作だった。 一期ではナナチの話のとこ(4巻の頭らへん)までだったけど、漫画の良さも損なわず続きを漫画で読もうという気を起こさせるにもとてもよかった。 劇場版も原作に沿ってるみたいなので楽しみだけど、洞窟内や夜の暗いシーンの描写は漫画の方も是非読んでみてもらいたいなと思った。 今更だけど感想でした。
大学進学を機に一人暮らしをする女の子と、その愛犬とのお散歩のはなし。 その女の子がとにかく勉強ができないアホの子で、散歩中ずっと犬に話しかけてるんだけど喋らない犬に対してひとりでずっと話しかけ続けるのもなんかアホっぽい。 永遠の別れじゃないけど、今までずっと一緒にいたものがそうでなくなるというのはちょっと切ない。犬もいつも心で鋭いツッコミを入れながら、夏休みで帰省したきた女の子に気づいた時は嬉しそうに見えた、気もしないでもない。 この作家さんの漫画は初めて読んだけどスクール×ツクールの原作担当なんですね。吾輩の部屋であるとか気になってたので読んでみようかな。
ちょっと違う。シンプルな話だけど最後まで楽しく読めるのはすごい。 作者の変態インスピレーションからここまで膨らませてるんだと思うとなんとも変態だけど麻理ちゃん可愛いからもういいや!
さまざまな形で作品が発表できる時代、埋もれてしまう作品も多くあります。 自分はこの作品をコミティアで偶然手に取ったことで運よく知ることができました。 当時の自分に「ナイス判断!」と言ってあげたいです。 noteやtwitterで無料で公開されている作品なので、読むためのハードルが低いので多くの方に読んでもらいたいです。 自分がこの作品に最初に「ぐっ」と来たポイントは、単純にキャラクターたちが生き生きと描かれており【かわいい】ということでした。 登場人物?たちのコミカルな動き、発言も要因だと思いますが、線の微妙な太さやベタの塗り方など作画の方法の影響も多いと思います。 その【かわいさ】に釣られて読み進めていくと、しっかりとしたストーリーがある作品だとわかります。 キャラクターの成長や心の葛藤などが、週1ページの7コマというゆっくなペースで進行していきます。 同人誌で発表された1巻のあとがきに「たのしいだけではおわりません」と書いてあったのですが、【かわいい】だけではなく、7コマでこちらの心を揺さぶってくるエピソードも多いです。 毎週毎週が楽しみで仕方ありません。 この作品は作者さんのTwitterをフォローしていれば、スマホで1タップで読める作品です。自分の中で、週一回最も価値のある1タップだと思っています。 読めば皆さんの心に届くと思っています、ぜひ読んでみてください。
面白い!! 相撲がテーマでこんなにかっこよく、楽しそうに描けるなんてすごい!さすが少年ジャンプ!なんと言っても国技だし、こうやって楽しんで読んでもらいながら相撲が広まるのは素敵なことだな~と思いました。
気になるなぁと思っていて最近やっと読めた。 初っ端からダシをとっているシーンがすでに旨そう。 話し言葉はだいぶ読みやすく書いてあるけど、長屋のワイワイ楽しそうな雰囲気が伝わってきていいなって思った。 当然2巻があると思っていたのでちょっと拍子抜けかな、とは思う
小学生のときに好きだった漫画!背の高い主人公せあらちゃんに憧れて毎日牛乳2リットルを真似して飲んだりしました笑 卒業文集の将来の夢は、身長163cm 笑! これもこの漫画の影響です! 叶わなかったけど!笑
それぞれ違う環境下にある3人女性(友人関係にある)と母親の話で、母親は家族の中でも一番距離が近い存在だと思うので、社会に出た大人になって接するとそうゆう気持ちになるよね!ってゆう内容が盛り沢山でした。 例えば今日子が子育てに行き詰まった時など、、娘が弱った時に発揮される母の強さはやはり偉大!と感じ、読後は母娘関係ってこうゆうことの繰り返しなのかもしれないと思った。
祝・本格連載化! 超上手いのに独特な個性を感じる絵柄が印象的だったので読み切りとして掲載された第1話から気になってました。その時はせっかく前髪を切ったのにフラれたんでしたね。 第2話も面白かったです。しめりけ一家は前髪も名前も全員あんな感じなんですね。威厳あるおじいちゃんが目元を隠せと渡してきたのが手ボウキでセンスを感じました。今後そっくり過ぎるしめりけ兄妹ネタがあることを希望します!
数年に一度、ダムの渇水の報に触れる。映像は、干上がったダム湖の底を写し、学校や神社の鳥居といった、かつての村の遺構から、不意に人の気配を感じることがある。 その気配とは、かの地に生きた人々の「記憶」なのかもしれない。この『水域』という作品は、そんな「記憶」を巡る物語である。 ----- 渇水の続く夏、高校生の千波は、夢の中で雨の降り続く集落に迷い込む。そこには澄夫という少年と、その父親しかいない。 寂しがる澄夫と遊ぶうち、ある時、千波の母や祖母の若い頃、そして村人達が戻ってきて、賑やかな時を過ごす。しかし、翌日には皆、消えてしまい、夢から覚めるはずの千波は、現実に戻れなくなる……。 ダムの水底に沈んだ、そして渇水で露わになった故郷に集まった、かつての村民達の夢。 沢山の記憶をそこに留め、ダム建設に心乱され、故郷を裏切り、棄てた後悔に苛まれる人々の心情は、誰をとっても苦しい。 かつて幼い澄夫を失い、故郷も捨てた澄夫の父=千波の祖父は、結局思いを断ち切れず、夢の故郷に、澄夫と共に留まる。そして彼らに思いを寄せる千波は……。 ----- 喪われた人や故郷を、思い続ける切なさを伝えるこの物語は、その一方で、愛する人や故郷の命を、記憶を、何とか喪うまいとする、生者の懸命な祈りを描いた物語でもある。 生者は水面を見つめるように、時折記憶を確かめる。 生きている限り、 あなたの記憶を、喪わない。 そういう意思を胸に、乾いた世界を生き続けるのだ、という、諦念にも似た覚悟が、読後の余韻に響く。
85th(週刊ヤングジャンプ 2019年25号)2019/5/23 86th(週刊ヤングジャンプ 2019年39号)2019/8/29 87th(週刊ヤングジャンプ 2019年52号)2019/11/28 88th(週刊ヤングジャンプ 2020年12号)2020/2/20 89th(週刊ヤングジャンプ 2020年25号)2020/5/21 90th(週刊ヤングジャンプ 2020年38号)2020/8/20 https://manba.co.jp/boards/89766/books/201925
麻雀全くわからないで表紙買いで読み始めました。 わかんなくても面白い! 雀士プロと女流雀士プロ二つの面が見れるようになってるのすごいです。 二巻が待ち遠しいです。
岡村星先生が結婚エッセイ漫画を描いていたとは知りませんでした。旦那さんも漫画家ということで益々気になっています。読まれた方がいらっしゃいましたら、どういった内容だったか教えて頂けると嬉しいです。旦那さんの名前は明かされてないのでしょうか?
唐突ですが、他人のする夢のはなしほど面白みに欠けるものはない、と思ったことはないでしょうか。 夢、それ自体は魅惑的なものにちがいありません。何なら、夢のたったひとつで人生だって狂いかねない。私には経験がありますが、当時の恋人に「夢のなかでひどいことをされた!」と泣きながら怒られたことがあります。その当時は、なんて理不尽な! 寝言は寝てから言うものだ! と思って、まったく取り合わなかったのですが、いまでこそ気持ちが少しわからないでもない。 他人のする夢のはなしほど面白みに欠けるものはなけれど、夜にみる夢ほど魅惑的なものもまたとないのです。 まだ経験があります。ある夜、知人が夢にでてきたのです。そして翌朝、目が覚めると、私はそのひとのことを現実に好きになっていました。たかが夢にみたことで、そのひとと現実になにかあったわけではないのにもかかわらず……。夢で体験されたことというのは誰とも共有できない代わりに、少なくとも本人にとってみれば、まがうことなき事実なのです。 夢の夢たる最たる由縁はきわめて体験的なところにあると思います。夢はほかでもない当の本人に体験されてはじめて夢となる。夢でひどいことをされて激怒する、というだけにとどまらず、夢に知人が出てきて、それがきっかけでそのひとを好きになってしまうことがあるのも、それが当人にしてみれば、きわめて体験的な事実だからだと思われます。夢をはじめから嘘と決めつけていればそんなことは起こるはずもありません。それどころか、夢には現実を変容させる力さえあります。 他人のする夢のはなしが往々にして面白くないのは、体験という夢の本分を欠いて、それを言葉にのせて話しているからなのでしょう。しかも、その言葉が夢にみた事実に近づけば近づくほど、かえって面白さからは遠く離れてゆく。というのは、やはり、夢は体験された本人"だけ"のものだからです。 夢のはなしを面白く聴かせるのには、ある種のテクニックが必要となってきます。すなわち、夢をわたし"だけ"のものにしないということです。つまり、嘘という手法をつかって、夢の枠をあなたにも伝わるようにひろげてあげるんです。そうすることで、夢の核たる部分は失われてしまいますけれど、少なくともあなたには伝わるようになる、共有に耐えうるものになるんです。 それは、なんだか不誠実だと感じられますか。そんなひとのために、もうひとつだけ方法があります。つまり、嘘をつかって夢の枠をひろげるのと真逆のことをするのです。ひろげるのではなく、夢を閉ざしてゆく、針先の鋭い一点のように凝縮するまで閉ざしてゆく。そうすれば、もし運がよければ、生きているあいだに、もうひとつの針先とぶつかることができるでしょう。確率はとても低いと思われますが。しかも、それまであなたは誰とも夢を共有することができず、とても孤独な思いをすることになるでしょう。 もし、それでも誠実を貫こうという方がいらっしゃるならば、萩尾望都の『バルバラ異界』を読むことをオススメします。あなたはここで夢を体験することができる、ひとに聴かされる夢のはなしではなしにです。この『バルバラ異界』というマンガを読んでいる時間だけは、あなたは孤独を忘れることができる。なぜなら、バルバラ異界はほかでもないあなたに体験される夢なのですから。
このほっこりした表紙、こぐまのケーキ屋さんの類か? 残念、違います。全然違います。 試し読みすれば一瞬で分かってもらえるかと。 この漫画の主人公は、稀代のヤリチン大学生・輝くんです。そんな彼が本気で恋した相手、それはお嬢様の百合子。ヤリチンとは対極にいる人間でした。この恋のハードル、いくつ越えればゴールにたどり着くのか…!?結局、実るの?やっぱり実らないの?! 最後までわかりません。 これを最初に読んだのはもう10年以上前になります。武富智先生の絵がすごく好きなので軽い気持ちで読み始めたらオイオイ〜となり、結末もハッキリと覚えてなかったんですが、ふとした時に「もう一回読みたいな」と、実は忘れられない一冊になってることに気づきました。 紙の本はもう持ってなかったので電子で再読。面白かった。