そんな生活が成り立つわけない、と最初に思ってしまった。

実際奇跡のバランスということだとしてもご都合主義的な部分は多少なりあるのだと思う。
長女44歳と末男(パンセクシュアル)29歳ですら何か起きてしまうのではないかと思っちゃうし。
次女34歳はビアンなので彼には興味がないが、長女にもきっとそういう目は向けないのだろう。
※実際は姉妹でも姉弟でもないしそういう表現もないのですが便宜上そんな書き方をしました

なんかそういう性的な関係を超越してしまう年齢ってあるんだと思う。
とはいえそれなしで色恋沙汰は出来ないだろう。
逆に色恋ナシなら共同生活のパートナーとしてありなのだろうか。

色々そういう下世話な心配ばかりしながら読んでしまったけど、実際はとてもスマートな関係で理想的なバランスが保たれていて、1巻は次の展開が気になる締めくくりをされていた。

2巻でも彼女らが幸せに過ごしてくれることを願う。

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三日月とネコ

"自分にとっての幸せ"とは何かを見つめ直せてくれる物語

三日月とネコ ウオズミアミ
sogor25
sogor25

2016年の熊本地震をきっかけに同居することになった40代書店員の灯、30代女医の鹿乃子、20代インテリアショップ店員の仁、そして(元々は鹿乃子の飼い猫であった)ミカヅキ。年齢も性別も境遇もバラバラの3人が、地震という不意の出来事を契機にして共に生活を送る物語。 といっても、3人の中の誰かが付き合ったり、もしくは恋仲に発展しそうになったり、というような展開は出てこない。なんなら灯以外の2人にはどうやらちゃんと恋人がいるという描写がある。 いわゆる"シェアハウス"を舞台にした作品では、同性どうしであれば外での恋愛模様に喧々諤々としたり、もしくは異性間の同居となると同居人どうしの恋愛に発展したりしなかったりと、どうしても"シェアハウス"という空間と恋愛が相反する存在として描かれる傾向が強いように思う。しかし、この作品では3人の中での楽しい共同生活とその外の恋愛というのが完全に独立した状態で存在している。一応3人の間に恋愛が生まれなさそうな設定上の仕掛けがあるのだけども、恋愛そのものを否定せず、むしろ肯定したうえで、恋愛に囚われない幸せもあるということを描いている稀有な作品。 もちろん現実ではこんなに人たちに出会えるとは限らないし、この3人も奇跡的なバランスで関係性が成り立っていると思うけど、何が自分にとって幸せなのかを見つめ直させてくれると共に、恋愛だってなんだって、探せば幸せはいろんなところに転がっていると気付かせてくれる、読んでいて多幸感で満たされる作品。

BLUE GIANT SUPREME

ジャズは深くて難しくてカッコいい

BLUE GIANT SUPREME
さいろく
さいろく

まず主人公のダイはすごくすごく熱がある。 周りのメンバーもそれぞれ真っ直ぐで、熱量が高い。 で、出会うその他のジャズやる人達も同様に熱い。 向き先は少し違えども、ジャズに対する熱量の高い人達を描いているんだけど、やり続けるとどういう葛藤があるのか想像もつかない。 ※もちろんコレだけが正解じゃないし特殊なんだけど 前作「ブルージャイアント」で感動と、落胆に近い憤りとを感じた人がほとんどだと思う。シュプリームではさすがに同じことにはならないと信じたい(今でもアレは本当にハッキリ憶えてるぐらいツラく、「ふざけんなーー」と口に出たぐらい熱中というか没入していた) 前作からそうだけど、途中途中で後にダイのことを語る人々(恐らくインタビューを受けている)が出てくる。 そこからは当然、未来がある程度想像できるワードがいくつも含まれており、それを踏まえて読む事でまた口角が上がってしまうのを抑えきれずに先を楽しみにして待とうと思えるそんな漫画。 ジャズが苦手であろうとわからなかろうとそんな事はどうでもいいぐらいに、五感を揺さぶってくるすごい漫画なので絶対読んだほうがいいし出来ればネタバレは見ないほうがいい。 ググると「ブルージャイアント ひどい」が一番上にサジェストされて笑ったけど、シュプリームがなかったら本当にただひどかったかもしれない。 ただ、ひどかった(と私含む多くの読者が思っている)のは本当に後半の、割と最後の方の展開の一部でしかなく、それは本当に衝撃的だったけど、その衝撃が大きい人ほどこの作品をちゃんと読んだ人であるのは間違いない。 大好きなので是非多くの人に読んでもらいたい。

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冷たくて 柔らか

冷たくて 柔らか

「私のたったひとり大切で大好きな親友だもん」 同棲して2年の彼氏に突然フラれた宝は、勤務先の不動産会社で中2の頃の同級生・エマと偶然出会う。昔とは雰囲気が変わったエマの変化に戸惑いつつも、旧友との再会を喜ぶ宝。でもふとした瞬間、あることを思い出し…!? 33歳の今日、何かが動き出す――。

もふもふのほんと

もふもふのほんと

作者:こうち楓、青色イリコ、青星早奈、猪狩そよ子、ウオズミアミ、うまぞの文、花糸、胡原おみ、黒つぐみ、みあ、柳井わかな、山田のこし、由多いり  取材協力:NPO法人ねこけん【作品説明】「LOVE SO LIFE」(白泉社刊)のこうち楓が発起人となり、13名の漫画家がおくる、学校では教えてくれない動物の命の重さを考える、人間と動物の関係の真実(ほんと)。 もふもふして、可愛くて、私達にとって、家族の一員でもある動物たち。でもーーー年間43,216頭もの命が処分されていること、ペットショップに動物が並ぶまでの過程、避妊去勢手術の重要性、みなさん知っていますか?今作に参加されている作家さんたちは、原稿料・印税なしで、参加のお礼は心ばかりのギフト券のみとなり、参加されている漫画家さんの想いが非常に詰まった単行本となっています。 収益はNPO法人ねこけんをはじめとした、動物愛護団体へ寄付します。

ひさいめし~熊本より3年~

ひさいめし~熊本より3年~

くまモンプロデューサー小山薫堂さん推薦! 熊本地震から3年――。 多くの人に伝えたいことがある。 2016年4月、熊本地震で被災したウオズミアミが描く、今だからこそ語れる被災時の想い。そして、たくさんの人に災害に備えて知って欲しい「ごはんの炊き方」「重いものの運び方」 「備蓄品のおすすめ」 など備えあれば憂いなしな、実用的単行本。 著者の「三日月とネコ」(発行:エコーズ、発売:徳間書店)が、第1回anan猫マンガ大賞の大賞作品に輝くなど、注目の作家。

ひとりひとねこ

ひとりひとねこ

田舎の町の一軒家5人家族の木庭家には家族それぞれひとりひとねこついている。そして長女・大和の元にも猫がやってくるが、なかなかなつかず…! ananねこ漫画大賞を受賞した「三日月とネコ」でおなじみのウオズミアミが描く、家族と猫の絆が心温まる猫マンガ!

ひさいめし~熊本より~

ひさいめし~熊本より~

おんな2人と猫1匹の、熊本被災生活・被災飯、実録エッセイ。復興を願い、熊本より紡いでいきます――――。  2016年4月、熊本地震が起こり、普通の生活が送れなくなった、おんな2人と猫1匹。大変な時だからこそ、人のあったかさ、ごはんのあったかさを、たくさんたくさん感じた、数日間の物語。実際に被災生活を送ったウオズミアミが、熊本よりお届けします。※本作の一部収益を、熊本県へ義援金としてお贈り致します。

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