あらすじ

恋人でも家族でもない、猫好き男女3人暮らし。 40代書店員の灯(あかり)、30代女医の鹿乃子(かのこ)、20代インテリアショップ勤務の仁(じん)、愛猫のミカヅキ・フー・ギーの暮らしは相変わらずにぎやかな毎日。仕事で知り合った編集者の長浜からデートのお誘いに、余計なことを考えてしまう灯。みんなに後押しされ、前向きな気持ちでデートを楽しんでいる中、思わぬ一報が入り……。3人+3匹は、三日月のように、恋も人生も、満ちていくまだまだ途中です。
三日月とネコ 1巻

「第1回anan猫マンガ大賞」の大賞受賞作! 恋人でも家族でもない、猫好き男女3人暮らし。書店で働く40代お一人様女性の灯(あかり)は、30代女医の鹿乃子(かのこ)、20代のインテリアショップ勤務の男性・仁(じん)、みんなの愛猫のミカヅキと仲良く暮らしている。熊本でごく普通の人生を歩んできた灯にとって、人生で一番【普通ではない生活】をしているものの、その生活はとても楽しくて……。三日月の様に満ちていく途中の、迷えるオトナ3人といとしい猫の共同生活物語。

三日月とネコ(2)

恋人でも家族でもない、猫好き男女3人暮らし。40代書店員の灯(あかり)、30代女医の鹿乃子(かのこ)、20代インテリアショップ勤務の仁(じん)の3人暮らしは3年目に突入。愛猫のミカヅキに加え、子猫のフー・ギーが仲間入りし、ますますにぎやかで楽しい毎日。そんな中、10年ご無沙汰な灯に恋の予感!? さらに鹿乃子と仁のそれぞれの恋にも変化が……。【あっちが満ちればこっちが欠ける】三日月のように、3人+3匹は、まだまだ人生(ジンセー)の途中です。

三日月とネコ 3巻

恋人でも家族でもない、猫好き男女3人暮らし。 40代書店員の灯(あかり)、30代女医の鹿乃子(かのこ)、20代インテリアショップ勤務の仁(じん)、愛猫のミカヅキ・フー・ギーの暮らしは相変わらずにぎやかな毎日。仕事で知り合った編集者の長浜からデートのお誘いに、余計なことを考えてしまう灯。みんなに後押しされ、前向きな気持ちでデートを楽しんでいる中、思わぬ一報が入り……。3人+3匹は、三日月のように、恋も人生も、満ちていくまだまだ途中です。

三日月とネコ 4巻

恋人でも家族でもない、猫好き男女3人暮らし、終幕(フィナーレ)。 40代書店員の灯(あかり)、30代女医の鹿乃子(かのこ)、20代インテリアショップ勤務の仁(じん)は、愛猫のミカヅキ・フー・ギーと暮らしている。灯は編集者の長浜との関係がさらに進展、鹿乃子は小説家の網田(おうだ)と親密になっていき、仁はつぐみに思いを伝えるなど、それぞれの私生活も充実していく中、この暮らしにも変化の予感が……。3人+3匹、三日月のように、みんなの人生は、これからも輝いていきます。

三日月とネコ

"自分にとっての幸せ"とは何かを見つめ直せてくれる物語

三日月とネコ ウオズミアミ
sogor25
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2016年の熊本地震をきっかけに同居することになった40代書店員の灯、30代女医の鹿乃子、20代インテリアショップ店員の仁、そして(元々は鹿乃子の飼い猫であった)ミカヅキ。年齢も性別も境遇もバラバラの3人が、地震という不意の出来事を契機にして共に生活を送る物語。 といっても、3人の中の誰かが付き合ったり、もしくは恋仲に発展しそうになったり、というような展開は出てこない。なんなら灯以外の2人にはどうやらちゃんと恋人がいるという描写がある。 いわゆる"シェアハウス"を舞台にした作品では、同性どうしであれば外での恋愛模様に喧々諤々としたり、もしくは異性間の同居となると同居人どうしの恋愛に発展したりしなかったりと、どうしても"シェアハウス"という空間と恋愛が相反する存在として描かれる傾向が強いように思う。しかし、この作品では3人の中での楽しい共同生活とその外の恋愛というのが完全に独立した状態で存在している。一応3人の間に恋愛が生まれなさそうな設定上の仕掛けがあるのだけども、恋愛そのものを否定せず、むしろ肯定したうえで、恋愛に囚われない幸せもあるということを描いている稀有な作品。 もちろん現実ではこんなに人たちに出会えるとは限らないし、この3人も奇跡的なバランスで関係性が成り立っていると思うけど、何が自分にとって幸せなのかを見つめ直させてくれると共に、恋愛だってなんだって、探せば幸せはいろんなところに転がっていると気付かせてくれる、読んでいて多幸感で満たされる作品。