登場人物の人間関係がちょっと複雑だけど、重苦しくなくて爽やかな新しいグルメ漫画。 主人公は、幼少期に母親に捨てられ祖父に育てられたみつば。 そんな彼女のもとに消えた母親の子供、つまり弟のそうまが、死んだ母親の骨と一緒に突然現れた、らしい(第一話は2人が出会って2週間後から始まってるので、どんな出会いだったか細かくは描かれてない)。 母親と別れてから年月も経ち、顔も思い出せなくなっているみつばは、母親の死を知っても落ち込むことができない。一方で幼くして母親を亡くしたそうまは、傷つき言葉を発することができなくなっていた。 しかし、みつばは忘れたと思っていた母の「味」の部分は自分でも気づかないうちに覚えており、作ることができていた、という話。 ここまでで、なんかおかしいなと思いませんか?違和感ありますよね。 そう、2人の「父親」の存在が全く描かれてないんです!!! どこ!?どこ行った父!!生存してる? きっとそのうちちゃんと描かれるんでしょうけど、そこ気になってしょうがなかったです。笑
はたらく細胞シリーズ最新作は「女性の体内」が舞台。 見た目はまるきり眼鏡執事のマクロファージさんを中心に、免疫細胞たちが毎日身体を張って女性特有の身体の変化や不調から守ってくれているようです。 第一話は「冷え性」によって免疫力が低下したところに侵入してきたウィルスから守ってくれました。 というより生姜ドリンクの即効性がすごい。 個人的には中性的なヘルパーT細胞さんが好きです。 https://twitter.com/saibou_lady/status/1219915929464651776
27年続いた金田一シリーズが一億部を超えた記念のマンガ。 意外なことに「一億部突破」は講談社初の快挙だとか。 そう考えると、先に一億超えのワンピースって本当に凄いね。 この読切は、金田一の宣伝マンガだったので、面白いどうこうはないのだが、やはりMMRの鉄板ノリは健在で懐かしい気持ちになる。(キバヤシが持っていた壺に何の意味があったのかは謎だけど・・) いつかまた復活してくれることを願ってます。
これは本当に未完の名作。 バカでおっちょこちょいなヒロインは、本当に一生懸命生きてて憎めない。 嫌なキャラが一人も出てこなくて、 何度でも読み返したい名作。
オトナの人間関係いろいろ詰まってて、面白い。 けど、ちょっと切なくてつらい、、、
タイトル通り「やまだ」と名のつくメシ屋を来店し、ご飯を食べる女の子の話。徐々に理由が見えてくるとこがいい。 こんなご飯漫画もあるんだなぁと舌を巻いた。
九年前に連載終了したものが帰ってきたとのこと。100万部ってすごいな。内容は、かなりマニアックな鉄道知識と、駅弁って感じかな。 鉄道初心者にはかなりニッチに感じたけど、マニアな人には刺さってるのかな?印象聞きたい。
ビーム連載当時に友達からすすめられて読み始めて、志村貴子先生のファンになったきっかけの作品です。 トランスジェンダーを扱った長編作のなかでも名作に入ると思う。 この可愛らしい表紙からはあまり想像できないほど、パートによっては読むのが辛くなるような部分もありました。それでも登場人物たちは年齢を重ねながら、色んな人と出会い、各々で視野を広げていくうちに「こっちが心配しなくてももう大丈夫だな」といった感じで手元から離れてくような感覚にもなりました。 ここからは細かい個人的な好みの話ですけど、主人公にとりんの姉・まほちゃんの彼氏の瀬谷くんがほんとイイです。まほちゃんが弟にはちょっときつく当たりがちで気が強いのに対し、瀬谷くんのイケメンなのに控えめで押しが弱い感じがたまらないんです。とにかく性格がいい。 もうひとりは千葉さん。千葉さんはたぶん放浪息子読者のなかでもかなり人気が高いキャラクターのはず。可愛くて強くてでも不器用で、そして可愛い。 もしこれから読むという方は瀬谷くんと千葉さんに注目してみてほしい。
バード新装版の二作目、かな? とりあえず強い敵は変態にすればいいと言わんばかりの作品。そういう意味でも無闇矢鱈に人を犯すだけの不破は、変態度でも蛇には勝てなかったな。でも才能がないゆえに編み出した、エニグマのシステムは面白かった。 てか結局あの娘たちはなんだったんだ。
昔読んだときに面白かった印象があり再読。 全自動卓天鳳ってハッタリ感の時点で面白いけどなによりも蛇のキャラが強烈すぎる。あの執念はまさに蛇、というにふさわしい。このシリーズはその後も続くがやはりこれがいいなあ。
40歳、仕事に生きてきた薫が東京から地元に転勤になり、地元の同級生と再会し、仕事に恋に友情に奮闘(?)する話。 同級生って、本音で語り合える分、大人になるとそれぞれの生活もあるし、色んな感情混ざるし、女の友情的な部分では現実さを感じた。何はともあれ、いくつになっても本音で言い合える仲間がいるっていいものですね。 4人それぞれの恋は、40歳大人ならではとゆうか複雑とゆうか、読んでいて何とも言えない気持ちになった。 大人って、恋って何なんだろうな。と少し考えさせられたマンガでした。
試し読みしただけですが、 一気に引き込まれる作品✨ この絵と、主人公の感情の描写が丁寧に描かれている感じ、大好き。
毘武輪凰(ビブリオ)高校…。そこは行き場のないヤンキーたちが集まる底辺不良校!と見せかけて、本を読みさえすれば入学でき授業料もタダの本好きにはたまらない学校。本を愛すヤンキー達のギャップを楽しむコメディ作品です。 特に本が好きな人におすすめな漫画ですが、とにかく一度試し読みして雰囲気の合う合わないを確認しておくのが良いです。ヤンキー文化が苦手な人もいると思うので。 どれだけ本を愛しているかで、ヤンキー同士の格が決まる世界観になっていて、強いヤツほど純文学を溺愛してたり、SF小説を極めていたり何かしらのジャンルへのこだわりがあって面白い。 格の低いヤンキーは、弱そうなやつにブッカツ(本のカツアゲ)をするなど、本好きを冒涜する行為をしがち(笑) 基本はヤンキー文化とビブリオネタをかけ合わせたあるあるネタが多いですが、読んでいて果たしてインテリジェンスが上がってるのか下がってるのか、よくわからなくなります。 一話ごとのオチで本編のストーリーに合わせた本を1冊、さりげなく紹介してくれるので、何だか得した気分になれますね。
さわやかで現実離れそこまでしすぎない、きゅんきゅんする純愛ものです。大好きな漫画の1冊!!
※ネタバレを含むクチコミです。
第1巻の刊行前に「神おっさん」がバズってたのが懐かしい調べてみたらもう4年も前なんですね…時が経つの早すぎる(震え) https://twitter.com/onoderasan001/status/808743825464119296 コミケに向けて創作する人々の暮らしを童話(教訓話)を下敷きに描くこの作品は、タイトルや設定で流れが分かっていても予想外の角度から笑いが襲ってくるのがすごい! ジョジョが人間賛歌ならば、この作品はまさにオタク賛歌。 何度読んでも笑えるし、「創作する・鑑賞する楽しみがあるオタクの人生って最高だな」とメチャクチャハッピーな気持ちになれるのでオススメです!
ネット書店でピックアップされてて、その絵の美麗さに惹かれて1巻を購入した作品。繊細美しい絵とベタな設定がすごくいい。 中でも少女漫画らしい細くて柔らかい線と、水彩の塗り。そしてこだわりを感じる男性キャラの下唇の線がもうたまらない…!!(自分が中高生の頃ハマっていた何かに似てるようで、記憶と感性を刺激されます…好き) とっても可愛い16歳のヤクザの娘・いさくと26歳のイケメンヤクザ・けいやの恋愛&スクールライフなのですが、ピュアでキラキラでもう…! いさくの人見知りだけど、名前も喋り方もボーイッシュなところ、けいやがいさくに敬語なところにキュンときます。 ただ作品は素晴らしいのに読んでてなんかしんどかったです。これが加齢か…。
彼方の世界の住人達、 モノノケ、妖怪、アヤカシ。 彼らは善悪や敵味方の区別も明確でないままに 突然に現れて人間に、人生に関わりあってくる。 例えそれがどんなに唐突で理不尽であろうとも。 関わらない防御術も、オールマイティな解決策もない。 そんな一見(というか普通の人には見えないが) 怪しく危険で魑魅魍魎が跳梁跋扈する百鬼夜行の世界。 なにが善悪で誰が敵味方か判らない世界。 触れるべき部分と触れてはいけない部分を 認識して守りつつ、というか守っていると 思いつつ生活するしかない世界。 「もっけ」はそういう世界という設定になっている。 だが、それはごく普通の世界だとも言える。 リアル現代社会だって実はそんなもんだ。 見えている人や見えていない人、 見えているようでいて見えていない人がいて、 見えているからといって解決できるわけでもない。 何をどうしてもしょうがなく憑かれてしまうこともある。 だから、自分が強くなるしかないのだ。 怪異な存在が見えてしまう姉。 憑かれる体質の妹。 祖父が祓いの術をもち、彼方の世界の存在も理解しているので 助けてはくれるが、けして無敵な存在ではない。 なので姉妹は互いを想い助け合う。 だが、結局は自分が強くなるしかないのだ。 家族に保護されている幼年期をへて、 学校に通うようになり、親元を離れていく。 それはリアルな世界だ。 人は誰でもいずれ、何が善悪で誰が敵味方か判らない世界へと 飛び込んでいき、一人で生き抜かねばならない。 「もっけ」は怪異が共存する異世界を描きながら じつはリアルな社会を生きていく姉妹の成長譚を 描いていると想う。 むしろ世の中が理不尽で魑魅魍魎が跋扈する世界で あることを、怪かしが干渉してくる世界に置き換えることで より判りやすく面白くマンガとして描いているように感じる。 結構ホラーな展開やシーンもあるけれど、 けして陰鬱な救いようがない気分で終わることなく読めるのは 主人公姉妹の純粋で明るいキャラによるものだろうか。 面白くて深い漫画だと想った。
2、3年に一度読み返すと「ふぁ〜」となる素敵な短編集です。 一番好きなのは「おかえりなさい」という、実姉(家出中)の夫=義兄を好きになってしまった女の子の話。なにが大変かって、主人公は姉夫婦と父親と同居してたもんで、姉が居なくなってからは3人暮らしなわけで、そんで義兄がまたいい人で、家でした姉を一途に待ってるし…というにっちもさっちもいかない恋の話なわけです。わかりますか? 次に好きなのが、「途中の棲家」という話です。 家のことがなんにもできない女の子が、とある事情で急に自立しなければならなくなり、家と職探しと始めるも自分の世間知らずさに落ち込むが… とある不動産屋と運命的な出会いを果たし、少しずつ独り立ちの準備が整い始め、意外な才能も見つかり…という成長物語です。 女性向け漫画なのでそれぞれの暮らしや恋愛にフォーカスした話ですが「恋の話が読みたい!」というよりも、上質な漫画が読みたいという時にいいかも知れませんね。でもたまにピリッとスパイスが効いてます。 これらを読んだ後にあのオマケ漫画は笑ってしまう。
ゲーム「ドラゴンクエスト」の世界観を基にした漫画作品として、『ダイの大冒険(以下ダイ大)』と双璧をなす『ロトの紋章(以下ロト紋)』。いずれも独創性に溢れた、感動的な物語だが、作品の雰囲気はだいぶ異なる。 ロト紋で印象的なのは、敵対する魔王軍側のキャラクターの気味悪さだ。 バラモスゾンビ、知性を失った海王、ヤマタノオロチ、冥界の王、そして大魔王・異魔神……肉体がまるでアメーバや粘菌の様に広がり、触手を伸ばし、猛スピードで再生する彼ら。 スミベタで表現される闇の世界で、敵の余りの巨大さと不可解さに、手に負えない絶望的な戦いを強いられる勇者達。 ここで描かれるのは、人間の価値観の埒外にある者達の生き方、分かり合えなさだ。 ダイ大が、敵味方無くキャラクターの葛藤や成長を描き、読者の倫理観と共鳴する(大魔王バーンや冥竜王ウェルザーを除く)のに対して、ロト紋の敵キャラクターは、しばし倫理を根底から無効にして、読者を絶望させる。 そして不思議な事に、そんな絶望を、何故かもう一度味わいたくて、私達はこの作品に再び手を伸ばす。絶望からの回復が欲しいのではない。絶望の深淵を覗き込む事で、退廃的な安らぎを得る為に。
舞台はクローン技術が一般化した社会。 主人公の逃亡劇と、違法クローンによる殺人事件を捜査する女刑事の2つのラインで物語が進行する。 クローンを人間扱いしていなかった主人公がクローンとの交流を重ねて価値観を揺さぶられていったり、クローンの存在によって人生を狂わされた女刑事の葛藤を描いたり…。 ディストピアものというか、管理社会モノのツボはしっかり抑えてあって、じわじわ盛り上がるタイプのマンガ。 そしてとにかく絵がめっちゃうまい!!!女の子の描き方がツボに入りまくった…。かわいい…。
いきなり中国に行ってアニメスタジオ作れって言われる人生やばくないですか?でもなんやかんやありながら出来ちゃうから日野トミーさんて本当にすごい人。 日本と違って中国はゆるーい国民性だから、ちょっといいなと思える部分もあり。でもやっぱり住むのはむずいかな… そして、中国で築いた人間関係が予想外にドラマティックな展開を呼ぶのがまたいい。じょうさんという女の子がとにかく可愛いです。
自由広場の漫画のネット広告トピにも書いたんですが、去年1年間マジでこの漫画の広告死ぬほど見てて根負けして購入しました。 https://manba.co.jp/topics/16870/comments/87709 https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,q_80/https://i.imgur.com/gMRSPWI.gif (△問題の広告。皆さんもこれウザいくらい表示されてます…?) 広告で見る限り絵柄も良くて、表紙のデザインも素敵で期待値は高かったんですけど、自分には全く刺さりませんでした。 絵が可愛くて、エロくて、設定も面白くて、質の高い女性向けTL短編集なのですがなぜか不思議とピンと来ず、途中で飽きて読むのを辞めてしまいました。 作者と萌えのツボが違かったのかもしれません。自分と同じ用にこの作品の広告が死ぬほど評されていて、中身が気になるという人の参考になれば幸いです。
ふみちゃんとあーちゃんがかわいいです。志村貴子さんの絵は本当にきれいで、表紙の水彩塗りに引きつけられます。アナログだからこそ出せる空気…。主人公2人以外のキャラクターもとても魅力的です。
画力が高く個性の強い美男美女がたくさん見られてギャグも強烈かつ独特で面白いので、平成初期の作品ながら今でもリメイク等せずとも当時のままで十分通用すると思います。日頃アニメはほぼ見ないけど、今からでもアニメ化してほしい。絶対流行る。 とは言え、いわゆる「LGBT」が良くも悪くも話題に上ることが増えてきた昨今では展開が難しかったであろう内容にも思うので当時よくぞリリースしてくださったという思いでいっぱいです。今の週ジャンにはなかなか載せられなさそうな気がする。 登場人物がかなり多岐にわたるにも関わらず不快なキャラがひとりもいないし、ギャグは笑えるしたまに感動する話もあるし とにかくラストがめちゃくちゃ良い。みんなこの結末にたどり着いてほしい。びっくりするから。こんな終わり方するギャグ漫画見たことない。みんな見て ちなみに私の推しはナルシス・ナニーニです。たぶん彼のせいで「自覚あるイケメン」が好きになった。 おすすめです。
普段あんまり猟奇殺人が描かれてるマンガは読まないのですが、勧められて読んでみたところ3巻あっという間に読んでしまいました、実写映画化してますけど、まさに濃い映画を一本見たような気分です。怖いけどページをめくる手が止まらない、というやつです。 事件が解決しても、悪い意味で心に残り続ける終わり方が、逆にいい。
歴史モノながらそこまで内容は固すぎずテンポ良く読めます。 日本史の復習にもなりますし、読んで損ないです。2巻のお万の方編は泣けます…。
ご飯がとても美味しそうです。 読んでるとお腹空いてきます。
人の赤ん坊のような体に、馬や牛のような耳と下半身を持った怪異・ナイトメア。バクを始めとするモノノケ達がこの子のことを徹頭徹尾「食べ物」として認識し、微塵の情けも見せず暴力に晒すところがゾワゾワした。 化け物や悪党が赤ん坊を育てるというのはベタな展開ではあるけど、この話では育てる方も育てられる方も人間じゃないのが奇妙でいい。 ダークファンタジーな世界で、ナイトメアは愛情を受けてまっすぐ育つのか、どこか欠落して存在になるのか、またバクがどんな風に変わっていくのかすごく気になる。 https://comic.pixiv.net/works/5219 https://magazine.jp.square-enix.com/joker/series/bakutoakumu/
マグコミで連載されていた日下先生の漫画家デビュー作。数百年間、牛乳しか飲んでいない隠居中のヴァンパイア「ハシモト」が、グルメ漫画をきっかけに「人間の食事を体験しよう」と挑戦するだけのゆる〜いお話。 ハシモトは人の文化に疎いのに毎回一人ご飯をするので、基本的に失敗ばっかり。しかもそういう失敗をしてしまったときのモノローグが、やけにリアル…。 「心が弱ってて、人見知りや共感性羞恥の強いときってこういう風になっちゃうよね…」というリアクションをする。ちょっと胸に来る。 特に1話の「途中まで美味しく食べていたのに、人の目が気になって味がわからなくなってしまい店を出る」という描写の生々しさは、作者ご本人が食事に問題を抱えていたからこそだなと思う。 正直、この作品は万人に「買って読んで」と勧めることはできないけど、日下先生のことを知るいいきっかけにはなるかなと思う。 https://comic.mag-garden.co.jp/hitomuzu/ https://comic.pixiv.net/works/4619
異世界ものって農業したり食堂やったり薬局やったり、お仕事モノと組み合わせるのも結構多いですよね。現実の身近なお仕事を異世界に持ち込んだらどうなるんだろうっていう…。 この度ついにショッピングモールを経営する作品が登場しました。身近〜! 異世界の事情に翻弄されつつも仕入れや設備状況を確認していく店長ナオヤの堅実な仕事ぶりが笑える。スコップとかすごい売れるのが面白いです。 1巻の時点だとまだ市場調査や求人の募集がメインの課題でちょっと地味なのは否めないですが、この地味さを良しと出来るひとが本作のファン層だと思うのできっと大丈夫でしょう。 シムシティとか好きな人が多分ハマります。 始まったばかりのお店の売上はホントに雀の涙…。 月商1億円に至るときには一体どんな風にモールの経営がグレードアップしているのか、そういう想像を巡らすところにもシミュレーションゲーム的なワクワクがありますね。 引き続きアイヲンモール異世界店の繁盛を楽しみにしています。
ローズ、一人の女性として凛としてブレない芯があってかっこいい。 いつか笑顔を見ることはできるのだろうか。 そして洋服の描写や西洋の歴史など、とても繊細に描かれていて学ぶこともできるし、とても面白くクールで素敵な作品だと思った。 デザインとかもちろん己の感覚とか何だろうけど、才能があるってすごいことだなと。 王妃マリーアントワネットにどのように仕えていくのか、楽しみです。
この歳になるとボロボロ泣く。 少しの感動でも、色んな感情が混じってボロボロ泣いてしまう。 1話目を読んだだけでこの作品との出会いに感謝して少し泣けてしまう、そんな温かく切なく素晴らしい話。 いいものはいいのだ、読み続ける人生でありたい。こういう作品とたまに出会えたらいい人生だきっと。 少しおセンチになって感想書いてるので少し大げさだと思うけど好きな作品だ。
珍しいけど亜人(デミヒューマン)化が普通にあり得るほのぼの日常女子校ストーリーである「亜人ちゃんは語りたい」のスピンオフ。 スピンオフと言う割にはだいぶ力が入ってる感じがある。ペトス先生、自分の本もしっかりして! 主人公は亜人ちゃん〜の主人公の先生の妹だったと思うんだけど、座敷わらしが住んでしまっている部屋で、"見えちゃう人"であることに気づいて色々なことに巻き込まれていく不思議なお話。 面白いとしか言えないので読むといい。読みやすいし何より絵柄もペトス先生と近い感じがして違和感ない。
オシャレで不思議なアニメだなーと思って観てたピングドラムと似た空気。原作が幾原邦彦さんということで先入観があることは否めないんだけど。 女の子がしっかり女の子でエロくて可愛いし、どこを切り取っても絵になるしさすが中村明日美子先生。 ストーリーは不思議だけど全てを語ってくれないところもまたいいのだ。
それを理由に読むのを避けたり軽視したりは一切していない事実を大前提で捉えていただきたいのですが、女性作家の漫画を一定以上好きになる機会がほとんどない中でこの作品にはかなり胸を打たれました。衝撃が突き刺さる。 むしろ女性だからこそたどり着けたであろうあまりにも奥行き深い表現の連続で 怒り、憤り、悔しさ、ままならなさ、悲しみなど 人間の負の部分と、そこからどう立ち上がるか、向き合っていくかという強さとが同時に力強く描かれていて「圧」を感じます。 全2巻と尺は短めですがいわゆる打ち切り感はなく、綺麗な結末を迎えています。 おすすめです。
『エウレカセブン』が作品によってストーリーや世界観、キャラクターの設定が異なるちょいと厄介なシリーズなのはファンなら周知の事実。 『ニュー・オーダー』は元はTV版放送完結時のアニメイベントで「51話」として公開アフレコが行われたオリジナルストーリーの朗読劇です。 映像は本編の再編集で、物語はそのイベントのためだけに作られたものという、非常に特殊なコンテンツでした。(今となっては『エウレカ』の作り方として定着した方法な気もしますが) そんなスペシャルなストーリーのコミカライズが放送終了から7年後に刊行されるというのもシャレが利いています。なんと言っても再編集でなくすべて書き下ろしですからね…。 それだけでもファンなら読む価値アリです。 『ニュー・オーダー』はエウレカがすべてを手放していく物語です。 ニルヴァーシュとの出会い、ゲッコーステイトとの出会い、そしてレントンとの出会い…。思い出を手放していく過程は、コーラリアンとしての悲しい運命が本編よりも色濃く出ているんじゃないかなと思ったりします。 そんな悲しいストーリーでも、深山フギン先生の絵がかわいらしくて、読んでいると「あぁ、間違いなくエウレカの物語だ」という幸せな気持ちになってしまう。 ラストカットは本編に比肩する尊さだと個人的には感じています。 『エウレカセブン』は沢山の物語がある分、何度でも楽しめるボリューム満点のコンテンツだと自分は思っていいます。 この『ニュー・オーダー』のコミックも、その厚みを増す役目を十二分に果たしてくれていますよ。
タイトルの『私人警察』は現行犯であれば一般人でも「私人逮捕」が可能というところから来ています。 アメリカにはバウンティ・ハンターという職業があると聞きますが、日本を舞台にそのテーマをリアリティ持って描くのは多分いろんなマンガが苦労しているはず…。 その点本作はスタイリッシュな画風と確かな画面構成で説得力を担保しています。本当に絵がかっこいい。キャラデもサイコーだし。 個人的には主人公の麻木が強すぎないのが好きポイントのひとつです。 掛けているメガネは割れてるし、ストーカーと戦えば骨も折れるし、いつもボロボロなんです。 加害者への怒りを常に剥き出しにして自分の身すら顧みない一見破滅的な男ですが、被害者のためなら体を張ることを厭わないタフな正義の心を持っている…超クールな絵柄で描くのがこの泥臭い内面っていうギャップがイイんですよね。 アウトローヒーローが好きな人にはとりあえず読んでほしいです。
福井出身者としては嬉しい漫画。百人一首は確かに文化として今も根付いています。やる子も少ないけど。目標に向かって青春してる話は読んでてやっぱりおもしろい。感動もあるし次の展開がとにかく気になる、1人1人のキャラも素敵だしストーリーもとてもおもしろい!
『惑星のさみだれ』、『スピリットサークル』をはじめ素晴らしい数々の作品を生み出してきた水上悟志先生が新作を連載開始! 孤児のソルテがすべてを手に入れ、仲間と共に冒険しいまに至るまでを描くファンタジー巨編! https://comic.mag-garden.co.jp/solte/ 壮大なファンタジーを予感させる1話目で、後半にかけて加速度的に話が展開していく1話にテンションめちゃくちゃ上がった! さすが水上悟志先生…これは、ただのファンタジーじゃないな・・と思わせられます。 第1話読み終わったあと、みんなまた最初から読んでるんじゃないかな? 『スピリットサークル』でも過去や未来、輪廻として時間の流れを独自の視点で描かれていていつもワクワクする。 今作は、時空なのか2周目的な何かなのか、まだまだ分からないけど絶対に面白い作品になるのは間違いなさそうだ。 「魔界」「魔法汚染」「霊宝」あたりがキーワードなのかな。 不定期連載で次回が4月頃。単行本が出るのもまだまだ先になるのかー。 水上悟志先生の漫画はスピード感もあるので一気に単行本で読みたい気持ちもある・・。 いやでも結局気になって読んじゃうな・・。 しかし第1話で大ボリューム74p!! 去年ずーっとこれ描いてたそうで・・。 https://twitter.com/nekogaeru/status/1219131610089443329?s=20
苛烈でヒリつく素晴らしい読切…!! 駆け出しの漫画家は、友人の家族6人が家と共に全焼し、友人一人残されてしまった状況の先に何を見るのか。 ホラー漫画家としてそこから何を描き出すのか。 表現者としての葛藤と業、そして愛を描く短編。 https://comic-days.com/episode/10834108156738607471 作者さんの年齢が40歳なので、積み重ねた人生経験から来る厚みを遺憾なく発揮されているように思えます。 そして投稿作というのがまたすごいですね。 https://twitter.com/ym_shiraki/status/1219173090875211776?s=20 家族を火事で失ってもどこか当事者でないような友人は、必死にその事実に向き合わないようにして正気を保っている。 それはとてもリアルで、やるせない。 誰のために漫画を描くのか。 友人のため、自分のデビューのため、編集に言われたから。 なんとでも言える。言えるが、主人公はすべてを背負う。 その覚悟なしには描けないからだ。 過去の読切『四十九日、飯』(第1回ヤングスペリオール新人賞佳作) http://big-3.tameshiyo.me/49NICHI01SPE こちらもやはり家族を亡くし乗り越える話だ。 この作者には、はっきりと描きたいものがあるようで、そこが大好きだ。 この実力ならきっとすぐ連載するようになるだろうから、楽しみで仕方ない。 作者名が、「玄黃武」と「玄黄武」の両方出てくるのが気になる。旧字体の方とどっちが正式な表記なんだろう。
俺の考える本宮ひろ志マンガの好きなところが詰まってる名短編集。勢いのある短編ばかりであっというまに読めてしまった。たしかジャンプの愛読者賞で書かれていた短編だと思う。 「ビッグガン」や「追跡25.000マイル」の本宮ひろ志的かっこいい男が詰まってる短編/「ひと突き半次郎」みたいな人情物溢れる短編も良いが俺は「白い夏の日」が一番好きかな
アマゾンでたまたま見つけ、格好いいタイトルと表紙に惹かれて読んでみたらフェチが詰まったすごい作品だった。 https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/295193/82f78b74-f20b-4d11-95ae-594f6d022d41.jpg 人に火を与えた罪で三万年間、昼の間は臓物を啄まれているギリシャ神話の神・プロメテウスが主人公。夜だけはその刑から逃れることができるが、夜は夜で自分に罰を与えたゼウスと共に、時を超えて人間が起こした事件の謎解きをするというお話。 正直表紙の美しさに比べると本編はそれほど美しいと思わなかったけれど、毎回毎回、見た目がショタのゼウスに内臓をグチャグチャかき回されるプロメテウスがとにかく性癖に刺さります。 なんで神様が乙女ゲーのキャラとかホストみたいな格好してるのか…と内心思わなくもないので、いつか説明があるといいな。
偶然このコミカライズを知り、美麗な表紙に惹かれて読んでみた作品。1巻の発売が2013年とのことで一体どういうことか調べると、連載先のサムライエースが休刊となったタイミングで休載。映画化に合わせて再開予定だったとのこと。 https://natalie.mu/comic/news/106687 が、結局その後発売されたのは映画のコミカライズ 「空海 -KU-KAI- (夢枕獏/睦月れい 全2巻)」だった…という流れのもよう。(もっと経緯に詳しい方がいらしたら是非教えて下さい) **スタイリッシュさと色気・生々しさを兼ね備えた線のタッチが好き。**背景や衣装も史実に基づいた説得力のある描写がされているところもいい! また、硬派で一辺倒の落ち着いた語り方をするのではなく、コメディシーンでは漫画らしいデフォルメも使われていて、読んでいてすごく楽しかった…! 最近は「リアリティライン」という言葉もあるけれど、硬派な世界観を壊さない絶妙な加減で漫画っぽさが加えられていて本当にすごいと思う。 逸勢と空海、2人の心の動きも本当に丁寧に描かれていて、作品世界にガッツリのめり込むことができました。叶うなら何らかの形で、一応の完結に持っていってほしい作品です。 (画像は1話の扉絵。これだけで期待しかないし、期待通り最高の本編だった)
マンバの新刊情報を見ていたら見つけた作品。アンリミで単話の第1話が読めたので読んでみたら意外と面白かった。 文明崩壊後の世界で、ミゲルが宇宙の力(スピリチュアルっぽい)を使って病気を治したりするんだけど、ただのファンタジーと受け取るかヤバいスピリチュアルものと受け止めるか難しい、絶妙な匙加減ですごく気になる。 【あらすじ】 >衝突した隕石が引き金となり、人類のほとんどが死滅した地球。終わってしまったはずの世界で、ディエゴとミゲルは旅をしている。あの日、多くの命が失われる中、それでも人は細々と生き残った。文明が破壊された世界で身を寄せ合いながら…。訪れた土地で出会う人々と交流を重ねながら、生きる意味を探す二人の旅の行く末は…?
本屋の店員さんによる本屋さんの本音や裏話、 お客様や店員仲間、出版社や取次ぎの方々とのエピソード。 それらをなぜかガイコツ姿の主人公(作者)が 主に翻ろうされる側として描いています。 なぜか主人公はガイコツ姿。 他のキャラも殆どがヘルメットや剣道の面など 被り物を装着しているのでそうなのですが、 細かい表情は見えません。 それでも普通に素の表情で叫ばれたり汗をかいている絵よりも むしろ感情の機微が伝わってくる感じがします。 そして愚痴やつぶやきや自虐的なセリフが多いのですが、 ガイコツ姿なのにというかガイコツ姿のせいでというか(笑) 深刻な暗さを感じずにすみます。 リアリティを損なわず過度に感じることもなく、 愛嬌が加わって感じられるという感じ。 本屋さんの色々な仕事の流れも解説してくれますが、 コネタをちょいちょい入れて面白く紹介してくれます。 仕事の大変さがよく伝わってきます。 同時に、作者も他の店員さんたちも、 「仕事は大変だけれども、本と本好きが集まる本屋が 好きだからやっているんだろうなあ」 ということも伝わってきます。 頑張れ本屋さん、 これからは自分が本屋に行った時は変な問い合わせを しないように心がけます(笑)。
登場人物の人間関係がちょっと複雑だけど、重苦しくなくて爽やかな新しいグルメ漫画。 主人公は、幼少期に母親に捨てられ祖父に育てられたみつば。 そんな彼女のもとに消えた母親の子供、つまり弟のそうまが、死んだ母親の骨と一緒に突然現れた、らしい(第一話は2人が出会って2週間後から始まってるので、どんな出会いだったか細かくは描かれてない)。 母親と別れてから年月も経ち、顔も思い出せなくなっているみつばは、母親の死を知っても落ち込むことができない。一方で幼くして母親を亡くしたそうまは、傷つき言葉を発することができなくなっていた。 しかし、みつばは忘れたと思っていた母の「味」の部分は自分でも気づかないうちに覚えており、作ることができていた、という話。 ここまでで、なんかおかしいなと思いませんか?違和感ありますよね。 そう、2人の「父親」の存在が全く描かれてないんです!!! どこ!?どこ行った父!!生存してる? きっとそのうちちゃんと描かれるんでしょうけど、そこ気になってしょうがなかったです。笑