苛烈でヒリつく素晴らしい読切…!!
駆け出しの漫画家は、友人の家族6人が家と共に全焼し、友人一人残されてしまった状況の先に何を見るのか。
ホラー漫画家としてそこから何を描き出すのか。
表現者としての葛藤と業、そして愛を描く短編。
作者さんの年齢が40歳なので、積み重ねた人生経験から来る厚みを遺憾なく発揮されているように思えます。
そして投稿作というのがまたすごいですね。
家族を火事で失ってもどこか当事者でないような友人は、必死にその事実に向き合わないようにして正気を保っている。
それはとてもリアルで、やるせない。
誰のために漫画を描くのか。
友人のため、自分のデビューのため、編集に言われたから。
なんとでも言える。言えるが、主人公はすべてを背負う。
その覚悟なしには描けないからだ。
過去の読切『四十九日、飯』(第1回ヤングスペリオール新人賞佳作)
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作者名が、「玄黃武」と「玄黄武」の両方出てくるのが気になる。旧字体の方とどっちが正式な表記なんだろう。
【ヤングマガジン2019年11月期月間賞入選&TOP賞受賞】売れない漫画家はある日、旧友と再会する。その友人は火事で家族を、全てを失っていた――。”業”を背負い、”業”を描け。濃密なるカルミックドラマがここに。
【ヤングマガジン2019年11月期月間賞入選&TOP賞受賞】売れない漫画家はある日、旧友と再会する。その友人は火事で家族を、全てを失っていた――。”業”を背負い、”業”を描け。濃密なるカルミックドラマがここに。