柴本翔先生の作品は、「パンデモニウム」を最初に読んだのですが、その後にこの作品を読みました。パンデモニウム~ダキニと続く柴本作品の原点であり、柴本作品以外では中々見ることの出来ない(そして近年珍しい)、西洋のお伽噺を感じさせるファンタジーだと思います。 紡がれる物語には、作者の抱えた「何か」(恐らくそれは創作の原点とも言える衝動なのではないかとも思います)を感じさせ、この世界で作者が描きたいものに一読者として強く惹かれます。 大昔、とあるゲームのコピーとして物議をかもした「竜退治には、もう飽きた」というフレーズかありました。剣と魔法という王道のファンタジーに食傷気味の方に勧めたいと思います。
オタクとギャルが入れ替わってしまうお話。 入れ替わったら意外としっくりきてしまい、オタクはイケメンに、黒ギャルは清楚な色白美少女になります。 こういう入れ替わっちゃう系の漫画は、なんというか夢があって好きです。 若干エロネタも入ってますが、ラブコメなのでちょいエロ程度で気軽に楽しめます。
※ネタバレを含むクチコミです。
ヒロインの早乙女選手がとにかくとにかく可愛い。。強く凛としたヒロインにも、実は女性っぽいところがあって、それが自分にしか見せない、、、いやーこのギャップがたまらないですね。主人公がまた、ちょっと押され気味なんだけど、最終的にはちゃんとリードするところが良い塩梅。
保育園児の息子がいるのですが、突然「きめつ、みたい!」と言い出したんです。「きめつ??」 私は何がなんだかわからず、ママ友に聞いてみると、少年ジャンプの大人気連載作品でアニメ化もされており、すごく面白いらしいのです。 しかし、描写が幼い子ども向けではないらしく息子には内緒で漫画の方を読んでみました。 半信半疑で読み始めた私ですが、見事にはまってしまい止まりません。 やはり描写が残酷な面がありますが、絵が全体的にかわいらしく綺麗で、大正時代という設定も魅力的です。 そして話の内容が深く、感動するシーンが盛りだくさんなのです。 炭次郎という主人公の男の子はとても努力家で家族や仲間想いのキャラクターで、子どもにもいい影響力がありそうな印象を受けました。 その他のキャラクターもそれぞれが特徴的でバランスのとれたストーリーとなっていて素晴らしかったです。 みんながはまる理由が分かります。
いい読み切りでした! 期待通りと言うか変に奇をてらってなくて、緑川作品変わらずと言った感じで。 ところで緑川ゆき作品に出てくる不思議な雰囲気を持った少年、または少女が好きです。人間でも人間じゃなくても。 むしろ、そういうキャラが出てこないと不安になります。 また別の短編とかも読んでみたい気がします。
燿子の母親に自分の母親を重ねてしまい泣いてしまった。まるで子供時代の燿子は私と同じ。実家は田舎にあり、毎日の食事は田舎の煮物が中心。おやつはお芋。オシャレな料理をするお母さんに憧れ、母の食事を嫌っていた子供時代の燿子。大人になってようやく分かる母の健康的で栄養たっぷりの料理。私も母が元気な時に燿子のように素直になれたら良かったと思った。故郷から遠く離れた場所に住んでいる人は是非この作品を読んで故郷を思い出し、たまには実家に帰ってみてほしいと思う。島津郷子先生の可愛い絵と素敵なストーリーでひと時の癒しの時間をどうぞ。
一巻読みました。 まず東野圭吾の秘密って言う本を思い出しました。 妻が輪廻天生で自分たちの元に戻ってくる、まではよくあるんですけどそっから先掘り下げていくとこの話実は深いのでは?! 一巻読んだだけでそんなことを想起させられます。
以前から好きだった原ちえこ先生の作品で思わず手に取ってしまいました。前世から結ばれていたような運命の相手との出会い、そんな出会いに憧れる女性は多いと思います。私もその中の一人、読んでいて自分にもこんな出会いが有り、こんなに深く繋がっている相手がいたら素敵だなと夢を見られます。お互いを思いながらも結ばれなかった二人が生まれ変わった時代で一緒に生きる、長い時間が経っていてもその気持ちは色褪せる事が有りません。恋愛マンガが好きな人全般にお勧めですが、いつか運命の相手に出会いたいと思っている人には特にお勧めの作品です。
へんな子ちゃんは、超能力などのスーパーパワーを持っている不思議な女の子です。そんな女の子が透視能力、予知能力、破壊能力などの超能力パワーを駆使しながら世の中の悪をぶった斬るという爽快な内容です。子供なのに大人のような、変わった子どもに見えますが実は精神的には大人顔負けの冷静さがあり、そのギャップが面白かったです。
新宿のキャッチ、ホストのお話です。夜の世界の中で、タツヒコの真っ直ぐさが、人に影響を与え、前向きな気持ちにさせてくれます。それぞれのキャラクターに独特の信念、華があってカッコいい。シリアスな場面での緊張感、展開の面白さはクセになります。
応援する理由はもう…後書きですよ!どうしても応援したいしもっとずっと描いてほしい!! 共感する部分がありすぎてほぼ作者の体験談?みたいに感じてしまいます。 都会と田舎の差、ほぼこれです。全部赤裸々に書いてあると言っても過言じゃ無い。 女性の話なので女性は結構共感できるんじゃないでしょうか。
登場する男性がみんな素敵で目の保養になります。和君も素敵だけど、京也が断トツでカッコいいです。口は悪くても裏が無い分、信用出来ます。ただカッコ良過ぎて、どストレートなので近くに居たらちょっと近寄りがたく、個人的には憧れの存在としてマンガの中で見てるのが丁度良い感じもします。自分が怜のような人だったら京也とも対等になれるので羨しいです。女性関係は少し疑問だけど怜なら大丈夫。怜は仕事もスポーツも出来るキャリアウーマンなので愛だけに溺れる事は無いと思います。京也も愛だけに溺れる女の子には興味がないでしょう。これは仕事をバリバリやっている女性にお勧めの作品かな、と思います。そんな女性なら京也のような人にめぐり遭う可能性を大いに期待出来そうです。
本格ミステリ好きの「漫画家夫婦」が自分達が ミステリを愛して尊重して一喜一憂した経験と知識を元に ミステリを分析したりパロディ化したり、 褒め称えたり、重箱のスミをつついたり、ディスったり。 そういった、あらゆる角度からミステリをネタにした漫画の選集。 実際の経験談をネタにしたのだろーなー、という話や、 ミステリ作家と交友があって仲がいいから描けるんだろーなー、 という話も多い。 こういうマニアックなネタをエセやニワカのファンが描いたら どこかしら嘘くさかったり嫌味っぽい感じが漂うもの。 だがこのコミックからは全くそういう香りがしない。 自分はけしてミステリに詳しくないのだけれども、 それでも、喜国先生がホントにミステリ好きで、 (古書マニアでもあられるようで) マニアならではの読書歴や知識がなければ産み出せなかった であろう各短編漫画だろうということは感じとれます。 付け焼刃のミステリ知識じゃあ絶対にこんなギャグやオチの 発想は出来ないよな、と感心します。 喜国先生がミステリのイチ読者として経験した衝撃とか、 ミステリ作家と漫画家という同じくともに作家として、 自分の作品のネタやアイディアがかぶったりとか 見透かされたり、ばらされたときの、作家としての苦悩とか、 そのへんをギャグにしている話とか 読者(第三者)という気楽な立場から読ませてもらうと 堪らなく面白い(笑)。 しかしまあ恐ろしく効率の悪い漫画とも言えるでしょうね。 ミステリ・パロディのギャグ漫画一作、 それを描くために肥やしとなった喜国先生の それまでの読書量はいかばかりだったか? 一つのネタ、一つのオチが、どれだけのマニアックな時間を 過ごしたことから産み出されたカケラなのか? もしもこういう漫画を描こう、だから今からミステリを読もう、 などと考えてそこから取り組んだら、 絶対に完成しない漫画ですね。 まさに超ミステリマニアが優秀な漫画家でもあったから出来た 奇跡のマニアック趣味コラボ漫画(笑)。
なんて独特な感性! なかなか選ばないような二人を選んで描かれるんだな〜と言う印象です。 どのキャラクターも個性があってどこか妖艶だったり不甲斐なかったり素敵です。 まず絵がいい。 高校生とゲイとか遠いような存在なのに距離が縮まって屈託無く笑う二人を見てると多幸感を感じてきます。 1話1話なんでもないような日常なんですが登場人物がいいのですごく魅力的な話。
これ、これだよジャンプは〜!って感じの王道モノだと思うのですがどうでしょう。 ハンターハンター好きそうな方ですね。下肢の描き方とか伏せた表情とかすごくいいですしちょっと懐かしさを感じてしまいました。 召喚したりバトルシーンがワクワクします。 まだ一巻なのでどうなっていくかこれから楽しみ。
絵のタッチやキャラクターデザインからすると、もろにギャグ漫画ですが、 主人公であるたけしはただのお調子者ではなく「リーダー」。 道理に反したことはせず、クラスメイトを助ける芯のある男です。 大げさかもしれませんが、ビジネス書で言う所のコーチングの技術を持っています。 惜しむらくは当時、連載が急に終わってしまったことですが、その後、作者の島袋さんは「トリコ」という漫画で見事に復活されたので良かったです。
赤塚作品の中では、最もゲスい部類の漫画じゃないだろうか。 その名も「ヤラセテおじさん」。 ハーメルンの笛吹きのように、尺八を吹くと人を意のままに操ることができるエロアイテムを使い、飲み屋などで下世話なエロ話をしては、最後は女性に対して「ヤラセテ!!」と無邪気にお願いして持ち帰るまでが一連の話のパターンとなっている。 ときには若者を諭すようなチョット良い話もあるのだが、大抵はゲスの極みとしか言いようがないネタばかりである。 絵面がゲスいわけではなく、とにかく発想がヤバいのである。 一体どういう考え方をしたら、こんな酷いネタを思いつくのか…。(褒めてる) まさかこれが少年誌に?と心配になり、掲載誌を調べてみたところ、1987年の「週刊大衆」であった。 なるほど。
ここが好きでした。 丸コマ
柳沢きみお先生といえば「特命係長 只野仁」を筆頭に男性週刊誌の少しお色気の入ったストーリー漫画しか連想できない方も多いでしょう。 今の作風とは真逆の存在がこの『翔んだカップル』であり、「月とスッポン」と並んで80年代のラブコメブームの基盤を作った作品だと言えます。 ドラマ、映画化もされ薬師丸ひろ子さんの初主演作でもあり、当時のマガジンの顔として認知されていました。 今読むとよくある話だなと思う方もいるでしょうが、それはこの作品が“時代の先駆者”だったからだと言えるでしょう。 後年の青春群像劇に大きな影響を与えた作品です。 「新・翔んだカップル」や「続・翔んだカップル」、21世紀に入ってから連載された「翔んだカップル21」と勇介達の後日談を描いた作品も充実しているだけに、まとめて読んでみるのもオススメです。
老紳士たちの色気に男の僕も やられてしまいました… 老眼鏡をかけた初老の老紳士だけが働く レストランで働くことになった 主人公ニコレッタの視点で進む今作 ノーマルな彼女が次第に老紳士に ハマっていく過程が描かれているので 最後の方には男の僕も思わず 「キャー!!」と黄色い歓声を心の中で 挙げてしまいました… メインのクラウディオも素敵な紳士ですが、 僕が好きなのはソムリエのジジです! 多くを語らず、ワインで愛を表現する 彼の美学に思わず酔いしれてしまいました しかし、よくよく考えるとジジに ワインで愛を語らせているのは 作者のオノ・ナツメなので、 「やっぱりオノ・ナツメスゲェな!」 となってしまいました。 男性が読んでも勉強になる モテ学が満載なので 素敵な紳士になりたい男性は必読です!
神保町がイッパイ出てくるのがほんとにたまらん。 そして飯を食うのが美味そうなんだ。。 久住さんのコラムもちょうどよく入っていてまさに話のシメのようだ。 そして2巻が出てたのを知らなくて今読んだんだが、1点だけどうしても気になるところが…10年以上神保町でマンガ編集者やってて「エチオピア」を初めて食べるというのは無理がある。だろう! 雑誌名までさぼうるから取ってるというのに! うおおおん
スタートダッシュがすごいので試し読みするだけでも「これ好きかも」と思わされる。クローズやWORSTが好きならイケるでしょう。 どこまで実話かわからないけど、原作のKEIは主人公のモデルご本人だと思われます。巻末の次回予告的なとこでKEIの書紀が書籍化されたものの紹介があるけど本物のヤクザ屋さんなのがパッと見てわかるお写真が載ってます。怖すぎ。 主人公のケイはチカーノ(メキシコ移民)のグループに入り、刑務所内での信じられないような凶暴な生活を紹介しながら生き延びる中でファミリーと言えるような熱い仲間たちが描かれていくのもクローズっぽい。 ただ、クローズと違うところはその仲間たちがバンバン死ぬところ。 刑務所内での囚人たちの争いヤバい。 何にせよケンカ漫画の中でも群を抜いたストーリーであることは間違いないので興味ある方は読んでみましょう。 どうやって刑務所ぐらしするのかも結構面白いし、アメリカやべーなって思わされる良作です。
治る見込みの無い難病で陽の光を浴びることの出来ない少女は、人生に絶望し、命を断とうとする。彼女を救ったのは、一人の女性研修医の提案……「お試し恋愛」だった。 興味本位で始まった、夜のデート。少女は11の約束を課して、研修医を試すが、研修医のひたむきさに次第に心動かされ……。 ♡♡♡♡♡ 11話の各話で「11の約束」を一つずつ紹介しながら、二人が恋人の真似事をしながら次第にその気になっていく様子が描かれる。 しっかりしているようで世間知らずの少女は、研修医をあれこれ振り回す。それを受け止める研修医はどこか頼りないが、それでも少女の為に懸命だ。 病院の個室でしっかりした、少し気難しい子供として過ごしていた少女が、研修医の懸命さに安心し、甘えたりする一方、不安や嫉妬の感情を知る……つまりは恋心を知る、その過程が甘やかで、闇の中での逢瀬の「秘密」感と相まってドキドキする。 院内学級があるほどの大病院ですら治療できない難病に、深く絶望した少女の魂を前向きに「生かす」為に必要だったのは、頼りない研修医の強い願いだった。2巻の最後で、少女にかけられた言葉に込められたその願いに、一気に涙腺が緩む。是非、その言葉まで読んでみていただきたい。
あ〜、やばい いちばん好きかもな〜これ… そんなたくさんBL読んできてないのでこの先覆る可能性もあるけれど、現時点でいちばん好きだな〜!好き〜!! 個人的な趣味でいうと田中くんのビジュアルは全然好みじゃなくて、あと真下くんも紛れもなく天使なんだけど見た目が好きかっていうとそうでもなくて、でも要所要所で見せるふたりの表情の描き方がほんっっっっっっっとうに上手いな〜と思います。 真下くんは笑ったり怒ったり泣いたりが忙しいけど、対して表情の変化が少ない田中くんの感情が動いた時の絶妙な顔がもうすごいですよ。「あ、あの顔もう1回見たい」と思って何度ページを戻ったことか…。 それにしても「一矢報いる」といって田中くんの部屋に戻ったのになんもできなかった真下くんには笑った。
読み切り読んだ時から、これは…!と思っていたのが連載化。めちゃくちゃ嬉しいです。 読み切りが第1話の扱いになるみたいで、現時点で3話まで読みました。毎回、前の話を超えてくる面白さで、この先どうなってしまうのだろう。とくに3話目はちょっと涙なしでは読めなかったですね… 単行本になったあかつきには、全人類に薦めたいと思います。
まず一言言わせてください。 「どの作品も完成度高すぎるだろ!!」 30ページ以上あるものから 10ページ以内の作品も全て人情もので まとめていますが、 オノナツメのデフォルメキャラと演出で 描くと心の中に ふわっと風が吹いたような感動が味わえ 病みつきになること間違いなしです。 実在感があるようでなく、かと言って 「こんな人々はいないのか?」と言われれば 「いや、何処かにはいるはずだ!」と 思わせてくれる非常に不思議なバランスで 成り立っている作品です。 もちろん、そう思わせるような仕掛けは 擬音を使わない、マンガ的な記号を使わない 等がありますが、それだけでは表現できない 叙情のようなものがあります。 「オノナツメを読み始めるならまずはコレから読んでほしい!」そんな一冊でした。
名前も難しい、中国史の下知識もないし、はまるまで少し時間がかかりましたが、リーダーとは何か、を学べるストーリー。武将の生き様に感動しまくります!
岩手県の動物園に勤める獣医さんのお話。主人公の星野はケガをした動物の痛みがわかる特異体質の持ち主ですが、物語にファンタジーの要素はそれほど無いです。それよりも動物と向き合うとはどういうことかを現実的に学べる漫画だと思いました。ペット医療と違って動物園医療はまだまだ治療法が確立されていないことが多く、獣医さんそれぞれが試行錯誤して治療をしているということを初めて知りました。読むと動物園の印象が変わります。それと同時に星野については急病になった先輩獣医の代わりに赴任してきた津川との人間同士の話も描かれています。津川は人に対して冷血な印象ですが動物達に関わることにはとても熱いです。怒ると津川弁になるなど根っからの悪人ではないことは分かりますが、彼には明かされてない秘密がまだありそうです。表紙の絵が綺麗だなと思って手に取ってみたらとても面白かったです。
就職に失敗した、どこか間抜けな男子3人組が、叔父がたたんだ本屋を再開させるために奮闘するおはなし。 この時代に、寂れた地方都市でたいした知識もなく本屋を経営するという行為は、素人目に見ても「無謀」ですが、利益率や棚づくりの基本を学ぶところから叔父さんにアシストしてもらい、彼らなりのアイデアをかき集めて、もしかしたらなんとかカタチになるかも…?と思いはじめたところで第1部完。 続きがあるとすれば、3人はいろんな壁にぶつかって現実を思い知ることになると思うけど、本屋好きとしては最後まで見守りたい! 続編、待っております!
高校生のラブコメで可愛いだけじゃなく面白い!主役のうららは可愛くて、優しくて、内気だけど今回の恋にはちょっと積極的。電車で一目惚れした彼は何と同じ高校の先輩だった。でもその彼、愛慈のそばにはいつも、兄弟のように育った美園が居て邪魔をする。最初はうらら同様、美園は愛慈に恋をしているのかと思った。でも愛慈と美園は本当にお互いを心配する兄弟の様な存在。この仲良し2人兄弟にうららが参入して新たなストーリーが始まった。絵もとても可愛くて、ビックリしたときのうららの反応に思わず声を出して笑ってしまった。もちろん同世代の高校生が一番共感できる作品、でもラブコメ好きなら年齢に関係なく楽しめるはず。愛慈に一目ぼれしたうらら、最初は反感を持っていたうららに惹かれていく美園、そして愛慈は?3人の恋の行方に目が離せない。
主人公達がどこまでもアホで笑えます。自分の青春時代を思い出して読むと面白いと思います。感情が伝わってくるところが好きですね。思春期の頃って特別な思い出。色々と自分の昔を思い出させてくれるような漫画で面白いです。辛い時に読むと辛さを忘れてしまいます。
アマビエおぢさんに続き、ひどい読切が再び。 色んな意味でアマビエおぢさんよりも悪質…?和牛券とかすでに懐かしいな。
武器を媒介にした霊で戦闘する、というジャンプらしい設定で、 出てくる登場人物も、それぞれの個性がしっかり出ていました。 後半から路線が変わっていくのは賛否両論ありましたが、 それも週刊誌の宿命の一つであり、丹念に読み進めていけば世界観にハマります。 全巻読んだ人ならば、続編の「フラワーズ」も是非チェックして欲しいと思います。
和月伸宏先生のGUN BLAZE WEST‥。 3巻で打ち切られた西部劇マンガです。 しかし今考えると、るろうに剣心であれだけヒットしたあとに盛大にドスベリするっていうのはちょっとした事件でしたよね‥。 そもそも西部劇っていうのは難しかったんじゃないかなあと思います。負け=死亡ということになると、少年マンガ的にねえ。 作者自ら、後半は西部劇じゃなくなってたと言ってたから、やっぱりテーマ選びを誤ったのかな‥。
著者自身の経験を元に描かれているのですべてがノンフィクションではないものの、教員という仕事の実態をかなり赤裸々に語られている1冊かと。叶うならば、教育に携わる立場になって読んでみたかった。 この漫画では主人公の木下先生が教師として思うこと、問題だと考えることを頭と体を最大限につかって自らが思う正解へと導こうと努力しますが、そんな単純ではないのが教員の仕事。生徒の数だけ答えがあると言ってもいいくらいに、教員という仕事のやり方に正解はないようです。そしてそれを常に読者にも問いかけてきます。 この漫画の舞台は2000年くらいなので今から20年前。多分ですが、20年前と今を比べても教育界って殆ど変わってないんじゃないかと思いました。毎日のように発生する問題の数々を、すべて現場にいる先生たちに委ねられているという現実、仕方がないにしても重荷がすごすぎる。問題に向き合わずに適当に誤魔化して続けるか、一生懸命向き合って病むかの二択といっても過言ではなさそう。 著者の本業は現代美術家ですが、臨時教員以降もなにかしら教育に携わっているようです。そんな彼の目線で描かれる職員室のタブーとは…。ちょっと中途半端なところで終わっているのだけ惜しい。
女子のラクロス部のなかでの日々を描いたコミックです。サッカーとかバスケとかそういう類のスポーツコミックは結構多いのですがラクロスという比較的珍しいスポーツに焦点を当てているので、同じスポ根ものでも新しい感覚で読み進めることができました。ラクロスというスポーツ自体が結構面白そうですね。これからもっと人気になるかもしれないスポーツなのかな。
この作品の主人公は下僕から這い上がって中華の大将軍になるために「いくさ」で命がけで戦っていく物語です。 マンガなので仲間、裏切り、ライバル、強大な敵などなど、物語を盛り上げる個性がある登場人物が出てくるのは当然です。 しかし、このマンガでは、現代の働き方にも通じる一つの問題提起も見えてきます。それは「帰属意識」です。 現代は転職してより良い報酬で働けるように「所属先」を変更して「今日の見方は明日の敵」になって「個人」が戦います。 その転職理由には「人間関係」がキーフレーズになって、リーダーへの不満、会社への不満につながって、 常にそこには「自分」が登場していないように感じます。 このマンガは「個人=武将=リーダー」であり、「それぞれのチームを引きいるリーダーの生き様」を見せてくれます。 主人公はその姿を見て、「自分の足りない部分を自覚」することで成長に変えていきます。 現代の労働者の働き方でも自分のリーダーに尊敬の眼差しと見方を持って、「自分との違い」を「評論家」で見ずに、 自分が実力で勝つ見方で接していけば、すぐに転職するようなことも馬鹿げたことに見えるかもしれないことに、 気づかせてくれるマンガだと思い、ずっと継続して読ませていただいています。
素直になれないハナさんがとにかく可愛い!気持ちと態度の温度差ありすぎて風邪引きそうです…。明るくて楽しくて大好きな漫画になりました。
手塚治虫の名作中の名作です。医療ものの漫画は好きなのでいろいろなものを読み漁りましたが、最終的にはブラックジャックのような名作にかなうものは無いのではと思わせられます。社会に対する風刺も含まれていて、単なる医療ドラマというより、さらに奥深い世の中の病巣までえぐり出すのが面白いです。
その日暮らしのプータロー一家の生活を、おもしろおかしく描いたまさに赤塚不二夫ワールド炸裂といった感じの作品。 家族全員が仕事を持たないプータローという設定なので、どのキャラも全員ぶっ飛んでる。 食べていく為に、常識では考えられないような方法で金を稼ごうとする家族は、たくましくも可笑しくて仕方なかった。
バレーボールの典型的なスポ根ものだと思いきや、実際に読み進めるととんでもないギャグ満載のスポーツコミックでした。それぞれのキャラが独特な感性を持っていて、予想の斜め上を行く展開が繰り広げられるので楽しいです。早々と打ち切りになってしまっているのが残念なところ。
ニューヨーク市警の警官たちの日常を描いた本作。 見所はなんと言ってもオノナツメ独特の すっきりした読後感と各キャラに注がれた 優しい目線! この目線でキャラを描かれたら好きに なるしかない!読み終わったあとの彼らを 想像せざる終えない… もちろん、「ネームの巧さ」は今作でも 健在で群像劇という描くのが難しい題材でも ラストにかけての収束感のあるストーリーと 語らずとも多くのことを伝える演出は 「お見事!」としか言いようがありません! 「こんなすごい漫画を描く人なら他の作品も面白いに決まってる!」と思わせてくれる 作品でした!!
尾玉なみえは本当にクセが凄い。でもいったんハマるとしばらく抜け出せません。思春期には目をそらしたくなるようなデリケートな問題に、無理やりフォーカスして面白おかしく馬鹿にする感じ。つまりワリと酷いギャグなのですが、ずっと読んでしまう、そんな魔力があります。まだ読んだことがなければ、是非一話お試しください。自分に合うかどうか分かると思いますw
“女性”が全て詰まってる内容。(特に恋愛絡んだ時の) 女の妬みつらみの話ではなく、女性の友情や自分自身との向き合い方などが恋愛や仕事などを通して描かれていたので、読んでてホッコリするところ、クスッと笑ってしまうところなどありました。 主人公の愛が真っ直ぐで素直で純粋だからこその皆の関係性だなと思い、女の敵は女、自分の敵も自分。逆もしかり、味方になってくれるのも女で自分では!この物語を読んで感じました。
明るくてアホでトンチキなエロ漫画です。期待以上予想以上にアホで好きです。 筋トレ以外に興味も知識もない主人公ニクオが急所を鍛えるべく、隣人の可愛い女の子ひなと「ちんトレ」に励むお話。 エッチなトレーニング♡ってノリではなくまじでトレーニング。まじで強くなりたいからトレーニング。 何故女性の裸を見ると興奮するのか?えーぶいは何をしているのか?好きとはどういうことか? 今までどうやって生きてきたのそうか筋トレしてたのかそうかそうか…というレベルのニクオがトレーニングを通して恋や性を知っていくのがバカバカしくも微笑ましいです。 ご都合主義すぎて最高です。元気出ました。 紙やすりで擦るシーンだけ冷や汗かいた。ヒュンッてした。
許されるならずっとおうちにいたい、インドア代表の自分にはバイブル的な漫画。 でもこんな素敵なお兄ちゃんがいたら養いたくなるな…
柴本翔先生の作品は、「パンデモニウム」を最初に読んだのですが、その後にこの作品を読みました。パンデモニウム~ダキニと続く柴本作品の原点であり、柴本作品以外では中々見ることの出来ない(そして近年珍しい)、西洋のお伽噺を感じさせるファンタジーだと思います。 紡がれる物語には、作者の抱えた「何か」(恐らくそれは創作の原点とも言える衝動なのではないかとも思います)を感じさせ、この世界で作者が描きたいものに一読者として強く惹かれます。 大昔、とあるゲームのコピーとして物議をかもした「竜退治には、もう飽きた」というフレーズかありました。剣と魔法という王道のファンタジーに食傷気味の方に勧めたいと思います。