おんなキラキラ おんなギラギラ
「主婦という存在の暗黒のファンタジーを描きたい!」 作家・岩井志麻子が「書いていて楽しくてしょうがない」と自ら語った小説「おんなキラキラ おんなギラギラ」を長崎さゆりが漫画化! 女の中でも、主婦というカテゴリーほど幅広いものはない。お嬢様育ちでエリートと結婚し、タイ・バンコクで駐在妻の中でも女王的な存在である春奈、巨デブなのに自分は俳優とも交際できると信じて疑わない椿、地方のヤンキーとして育ちアイドルを目指して整形を繰り返し風俗でその日暮らしを送るユキ、タイの男娼・ゴーゴーボーイにハマって抜け出せない祐子、そして普通の主婦だった江梨子。この5人の女たちが、欲望に満ちたバンコクで複雑に絡み合い向かう先は――地獄? それとも――!? 全女性必見! 女のマウンティング&「あるあるエピソード」に満ちたオンナが喜ぶエンターテイメントをお届けします。
あなたソレでいいんですか
ヤンキー女でもない。説教女子でもない。クールな美貌とありえない視点からの超絶ロジックを駆使して、今宵も彼女は俺たち男の甘っちょろい覚悟を揺さぶってくる。イブニング新人賞出身の期待の新鋭が贈る「新感覚ヒロイン」ここに爆誕! 男はいつだって女の子に試されている!
愛染抄(分冊版)
奥多摩にある創業200年の「萬珠堂」は表向きは漢方薬屋であるものの、裏看板は知る人ぞ知る昔ながらの媚薬や性具を商いとする四ツ目屋だった。それを営む八代目滝川義竜・千秋夫婦は今日も性愛に悩みもがく客に最良の策を与えていく。そんななかで、千秋は義竜の子どもが欲しい、この商いにいくばくかの疑念と嫉妬を抱いていた。ある日、夫婦の元に絶望と一縷の望みを持った客が訪れた。男は、妻が強姦されて以来、インポテンツに陥り、セックスレスになってしまったという。夫婦仲を取り戻したいと切に願う男に、千秋は、彼女は義竜に無断で荒治療を施そうと考えて――。 ※この作品は『ストーリーな女たち Vol.35』に掲載されています。重複購入にご注意ください。
星のローカス
直江津で海を眺める聡の胸に去来するものは…。聡の学校でも進路について話題に上がる事が多くなってきた。聡はデザインスクールに進学したい旨を父親に告げるが即座に却下されてしまう。時を同じくして美術部の松井の親戚からイラストの基礎が出来ていない事を指摘された聡は迷い、直江津の大日方五色を訪ねて来たのだ。その頃、志保里は聡の父と賭けをしていた。聡が父に逆らって自分の道を追えるか、それとも父に従うだけなのか…。五色から聡が直江津にいる事を聞かされた志保里は聡を迎えに行く。目の前に現れた志保里の姿に聡は…? 自分の道を模索する二木聡、聡を一途に想う志保里、ふざけながらも2人を暖かく見守る長尾と、友人たち。彼らの軌跡(ローカス)は交錯しながら物語を紡ぎ出してゆく…とある田舎町の高校生たちの青春群像を星の神話になぞらえて描く小山田いくの青春ファンタジー! 小山田先生の当時の単行本コメント 『まっ先に思いつく星座は? と聞かれたら、オリオン座、白鳥座…といった答えが多いでしょう。けれど僕の場合はうしかい座です。月刊誌に何をかこうか迷いながら、雪の夜道を歩いていた時、急に雪がやんで雲が切れました。そこにオレンジ色の顔をのぞかせたのが、うしかい座の主星アークチュルスでした。あれをかけたら…、それが「星のローカス」になったのです。だからうしかい座は、僕にとって記念すべき星座なのです。』
迷い家ステーション
利用客が減れば、3年後に「迷い家駅」が廃止されるかも、という話を聞き、利用客を増やすため朝の掃除を始めた森人。しかし…朝の迷い家駅は猫の寄り合い所となっていて森人は少々イライラしていた。そんな猫たちの中には地元の利用客、伊藤さんの飼い猫ゴローもいた。ところが伊藤さんは、息子夫婦に呼ばれて最寄り駅が湯の屁駅の地域に引越してしまったのだった。利用客が減ってしまったと落ち込む森人に伊藤さんからゴローが姿を消したと連絡が入る。消息が分からないまま数週間が経ち、皆があきらめかけた頃、ゴローが傷だらけの姿で迷い家に姿を現す。そして、ゴローは迷い家に思わぬ利用客を連れてきて…?! その他、最期まで運転士として生き抜いた男の物語「ある運転士の肖像」などを収録。 田舎の第3セクター鉄道終着駅「迷い家駅」に勤める人々と、鉄道を通して出会う様々な人々との交流を等身大で描いた小山田いくの感動鉄道ロマン!
すくらっぷ・ブック
信州は長野県小諸市の芦ノ原中学校。3年7組の晴ボンは恋人のマッキーこと迎麻紀、同じクラスの市野清文、坂口光明、そして市野の恋人青木理美たちとにぎやかな学生生活を送っている。そんな晴ボンたちにも、いよいよ受験、そして卒業の季節がやって来た。受験を終え、卒業を迎えた晴ボンたち。それは皆との別離とそれぞれの新たな決意を意味していた。坂口への想いを胸にしまい込んだ光代、イチノと離れる寂しさに葛藤する理美、晴ボンから離れ、一人で虹の橋を登っていこうと決意する香苗。晴ボンに寄り添うだけでなく自身の道も探し始めるマッキー、そして新天地に赴く担任の正木…。卒業式を終えたある日、喫茶「妖精館(アルフヘイム)」に集まった7組の面々と正木は小諸市内の懐古園へ出向き最後のひと騒ぎを行った。そして…日も暮れるころ、正木は皆を集め最後のホームルームを行って…! 小山田いく青春3部作第1弾の感動のフィナーレ!! 2009年「週刊少年チャンピオン創刊40周年記念名作読切シリーズのために書き下ろした「すくらっぷ・ブック特別編 夢のありか」も特別収録! 小山田先生の当時の単行本コメント 『「ありがとう」と言うのが、ボクは得意です。どんないやな過去でも、それがあったからこそ、今の自分の幸せがあるんです。だから、今まで出会った人や物みんなに、ありがとうと言い続けたいんです。過去をすべて、未来へ生かすために。ありがとう、みんな。「すくらっぷ…」を応援してくれたみんなの心が、これからのボクの力になっていくんです。だから、いつまでも、ありがとう。』
ブスが7億円もらったら~最下層のクズ~
ゆきという謎の女から受け取った金で、自分を虐げ、騙した男たちに復讐を遂げたブスで冴えない女・小田島ハル。その後、ハルは懸命のダイエットで人並みの容姿を手に入れ、「ニューハルちゃん」として人のために役立つ生き方をしようと志を新たにする。怪しげな宗教団体に潜入して親友を救い出し、一皮むけたハルの元に「母親」を名乗る女が出現。やがてハルの出生が明らかになっていく──。醜さゆえに底辺を生きてきた女の大逆転劇を描く注目のマネーサスペンス完結!!
マリオネット師
淀みなく流れる街の“時間”にはさまざまな秘密が浮き…また沈む。その秘密を抜いて行くスリがいた。九頭竜と呼ばれる人形使い。前科0犯。1年待ってほしい。1年たったらルウや好子さんとくらべて… そうみのりに言われ、自らもスリから足を洗うことを決意した灯はスリの神様と呼ばれる三ツ池伝造の口利きでシマを他に譲り、スリの世界を離れる。しかし安堵もつかの間、灯の周りに新たな事件が起こるのだった。灯たち人形劇団V(ファイブ)を常にサポートし励ましてきた斗賀刑事が姿を消したのだ。灯は消息を探ろうとするが、彼は既にスリの世界から身を引いたため、その情報網は使えない。人形劇団Vの好子は灯が元の世界に戻らないように気遣い、自ら風のルウに情報提供を頼みに行くが、今度はその好子の行方がわからなくなる。意を決し、もう一度“九頭竜”に戻って事件を追う灯。だが、その灯の前に姿を現したのは思いがけない人物だった! その他、ルウと共に仕事をしていて瀕死の重傷を負った灯、その灯をめぐってのルウ、みのり、好子、それぞれの想いを描く「ひとつの愛し方として」、かつて忽然と姿を消したみのりの幼馴染をめぐる事件にみのりが一人で挑む「だるまさんがころんだ」など。「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第最終巻! 小山田先生の当時の単行本コメント 『なぜ、この作品を描こうと思ったのか…、二年半描き続けて完結した今、ふり返ってみても、どうしてもそれが思い出せないでいます。たぶん、先へ先へ描くことで、毎日精一杯だったのでしょう。実際、今までで一番苦労の多い作品でした。けれど、その分、一番得たものも多い作品でした。何はともあれ、この作品が、僕は好きでした。』