聖徳太子 : 日本仏教の祖
538年の仏教伝来に伴い、崇仏派の蘇我氏と排仏派の物部氏とは激しく対立した。戦いは蘇我氏が覇を握るが、聖徳太子はそのような権力争いの中で摂政となり、みほとけの教えを礎に次々と大改革を行って日本を律令国家へと導いていく。しかし、その胸中には現実に対する厳しい洞察とみほとけの世界への憧憬が激しく彼をかりたてた。動乱の歴史を生きた太子の心のドラマをここに復古す。
家庭のお経 : 維摩経と勝鬘経
在家の人・維摩居士が、十大弟子や菩薩衆を相手に丁々発止、彼らのあやまりを鋭く指摘してほとけの教えを深く、華麗に説き聞かせる『維摩経』。女性信者・勝鬘夫人がおシャカさまに許されて、人々にほとけの教えを説く『勝鬘経』。数ある大乗経典のなかでもとくに型破りで痛快といわれるふたつのお経を取り上げて、真の教えとは何かを、雄大に描く。
文殊菩薩 智恵のほとけ
江戸の若き修行僧・円真は、周囲からケムたがられるほどの生真面目な性格。戒律を堅く守ってきた。ある日寺から文殊菩薩像が盗まれる。手口から犯人の目星はついたが、なかなか捕まらない。文殊菩薩は智恵と戒律の象徴。円真が崇拝してやまない大切なほとけさまだ。業を煮やした彼は岡っ引きにかわって探索行に乗り出すことになった-。スリルとサスペンス、そして奇跡。次々に襲いかかる事件に、円真は迷い、傷つきながらも何かに気づいていく。
大日如来 宇宙のほとけ
社員食堂の管理をみずからかって出て、きのうまで部下であった人間にまで頭を下げる松井。そんな彼を人は密教型人間といった。密教的生き方とはみずから大日如来となって生きていくことである。煩悩をもった凡夫であるわたしたちもまた、大日如来になって生きることができる。自分の中にある仏性に目覚め、大日如来のことばを聞き、直接受けとめる密教的生き方を松井の姿を通して探る。
禁ドン!
主な登場人物/星野ルナ・天王寺ケン(熱烈に愛し合うふたりだが、その愛が過激すぎて……)、おじいちゃん(特技は口からなんでも出してしまうこと。例えばゴキブリとか、ネズミとか……)、しづえ・ヒサ子(神埼家の嫁と姑。日に日にイビリはエスカレートし、ついに……)、てるみ(貧苦の母子家庭に育ちながらも、素直にまっすぐにすくすく育つが……)、原田先生(熱血先生。この先生あるところに血ありき……)※……としたところはあまりの過激さに自粛した部分です。本編でお楽しみください。見開き海水浴写真、ほのぼのするぬりえコーナー、あまりの過激さに4コマにカットされてしまった作品2作の8コマ版を収録。代表的な4コマ作品の「予告篇」が見られる「禁ドン!」独特のスタイルはPART2から始まった。
DQN学園! 強力先生
誰もが認める、日本一のバカ学校、私立・葉木溜学園。通称DQN学園!生徒は、喧嘩に犯罪と、校内は荒れに荒れ、警察から「交番を設置したい」との要請がくる有様……。そんなダメ学校を再建するために、一人の男が赴任してきた。姓は強力、名は一平。人呼んで強力(ごうりき)先生!彼は、生徒たちに、バカは治らないから「金があるバカ」=「セレブを目指せ!」と説き、生徒たち100人に、「半年で1人100万稼げ!そしたらその合計1億を半年で100億円に増やす!」と宣言した。しかし、そんなうまい話ってあるの?……そもそも強力先生、彼はいったい何者なんだ!?そうして、1ヶ月で600万強稼いだ生徒たちは、あと5ヵ月で5000万以上に増やすと言う強力に対して…!?9話~最終話までを収録した完結巻!!