やがてきみになる
やがて君になる
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あらすじ

人に恋する気持ちがわからず悩みを抱える新入生・小糸侑は、生徒会の先輩・七海燈子が告白を受ける場面に遭遇する。誰からの告白にも心を動かされたことがないという燈子に共感を覚える侑だったが、やがて燈子から思わぬ言葉を告げられる。「私、君のこと好きになりそう」

役を生きる、私が生まれる。

恋が分からない侑と、彼女に初恋を覚える先輩・燈子、そして燈子の親友・沙弥香。彼女達の心は、難解だ。 恋を知る私は、恋が分かない侑に感情移入しにくい。燈子の完璧さが隠す物も見えないし、沙弥香の燈子への心もどこか胡乱だ。 侑に甘えながら心を開き切らない燈子。燈子を受け止める侑の優しさ・苛立ち・変化。二人を見る沙弥香の複雑な心情。それを表現する彼女達の言葉は、時に鋭いが時に遠回り。 相手の事は思い遣れるのに、自分の心は掴めない三人。そのモノローグを追ううち、私は彼女達の本当に言いたい事を、未だ形にならない心を、考えずにはいられなくなる。 まるで人の複雑な心に踏み込む舞台の脚本の様な、彼女達の心理描写。そこには私を考え込ませ、よろめかせる強い引力がある。 ☆★☆★☆ 物語は、彼女達の心の変遷と生徒会劇の製作とをシンクロさせて進む。元々は燈子が自分の「人生の役」を完成される為に仕組んだ生徒会劇。図らずも燈子の内面と重なってしまった台本を巡り、三人の心は絡み・切迫し・圧縮されていく。 燈子のために侑が望んで変更した結末。そこに込められたメッセージを受け取った燈子は、舞台で役を生き切った時、「人生の役」から解放されていく。 舞台の完成と、燈子の新生。それが同時に表現される時、難解だった心情はシンプルになって私の心に届く。6巻まで積み上げた先に広がる光景は、凄い創作物を見た喜びと、燈子への祝福に満ちていて、脳が焼けつくような多幸感で煌めいている。 凄い創作物を見た時に、新たな発明品の目撃者である事と、純粋に描かれた内容に感激する事は、両立する事もあるし、そうで無いこともある。そして『やがて君になる』は、確実にそれらが両立する作品だ。 切ない人達の心の解放と新生を描いた、心に残る創造物が、創られ届けられた事に、深く感謝したい。

あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
しんまいしまいのふたりごはん
新米姉妹のふたりごはん
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あらすじ

両親の再婚により突然姉妹となったサチとあやり。目つきの鋭いあやりに対しサチは物怖じし同居生活に大きな不安を感じてしまう。そんな時、海外出張中の父親から届いた荷物は、なんと生ハムの原木で……。

ぎんがのしなないこどもたちへ
銀河の死なない子供たちへ
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あらすじ

とうに人類が滅亡した星で、ラップを口ずさむのが大好きな天真爛漫な姉・πと、いつも読書をしている内向的な弟・マッキは、永遠の命による終わらない日々を過ごしていた。そんなある日、愛すべきものの終わりに直面した二人は……。「手塚治虫文化賞」受賞作家が挑む、不死の子供たちの果てしない日常と、途方もない探求の旅――。

まったくさいきんのたんていときたら
まったく最近の探偵ときたら
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あらすじ

世間を騒がす難事件を即解決! その名は名探偵・名雲桂一郎!! だったのは10年以上も昔の話……。名雲はいまや、ただの渋いおっさんになってしまった……。時代に取り残され、スマホすら扱えない彼のもとに、若さあふれる女子高生・真白が助手希望で押しかけてきて――!?

ねったいぎょはゆきにこがれる
熱帯魚は雪に焦がれる
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あらすじ

都会の高校から、海辺の田舎町にある七浜高校へ転校してきた小夏は、周囲にうまくなじめずにいた。そんなとき、七浜高校水族館部のひとり部員である小雪と出会う。お互いが抱える寂しさに惹かれ合ったふたりは――?電子特別版には、作者萩埜まことがTwitterで更新中の描き下ろしイラストやコミックを10ページ追加収録!

寄り添う孤独と瀬戸内の光 #完結応援

愛媛県大洲市長浜を舞台とするこの作品は、井伏鱒二の小説『山椒魚』をモチーフとした作品でもある。 小説の〈山椒魚と蛙〉となぞらえられる、二人の女子高生。閉じ込められるのは、孤独という名の岩屋。そこは暗く冷たいが、二人の外に広がる光景は眩しい。 穏やかな瀬戸内海は、いつでも心を癒してくれる。高校の水族館部の魚や水生動物は愛らしい。そんな光景の中で、孤独を抱える二人はお互いの孤独を知り、不器用に身を寄せ、言葉を交わす。 寂しいという感情を持つ人が「寂しい」と人に告げる事の困難さが描かれ、これは私の物語だ、と思わされる。 しかし私は、その先の光景を知らない。 二人が「寂しい」を告げた、その先の光景はとてつもない煌めきに満ちていて、私は己が体験した事の無いそれを、少しの寂しさと、大きな喜びで眺める。 他にも所謂「優等生」が抱く重圧や孤独について、私の実感と非常に近い物があり、これが描かれた事で私も少し救われた気がした。 二人の関係性に恋愛だの友情だの、区分をつけようとすると最後まで混乱するだろう。この二人はこの形なのだ。そんな事よりも、暗い孤独に共鳴する全ての人に柔らかな光を見せてくれるこの物語を、そのまま丁寧に享受したい。

あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
このびじゅつぶにはもんだいがある
この美術部には問題がある!
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あらすじ

とある中学のとある美術部。そこには絵の才能に恵まれながら「理想の二次元嫁」を描くことにしか興味のない男子が一人――。その男子を中心に少し残念な人たちが集まった美術部で今日も何かが起こる……。ヒロインの宇佐美さんの健気なかわいさが各所で話題沸騰中!

「可愛さの音圧が高い」美術部ラブコメ

 まさにアニメを切り出して漫画にでもしたような高クオリティの作画で、作監でもつけてんのかってくらい異様に安定しています。表紙もアニメ塗りでなんかキービジュアルみたいです。あるいはラノベの表紙。10年前のアニメ好きな人が好きそうな絵柄ですよね、とらドラ!とか、ゼロ使とか、かんなぎとか。私も好きです。  この「可愛さが高い水準で安定している」というのが非常に素晴らしいのです。音楽に無理やり例えるなら、音圧が高くRMS値が高い状態です(音圧競争には賛否ありますがダンスミュージックなどでは大事な要素です)。私は以後これを『可愛さの音圧が高い』と呼び表したいと思います。  話は一話完結式で、落語みたいに丁寧で笑える話や人情系の話が多いですね。そして1巻の一話くらいの割合でたまにあるラブ濃度の高い話数はかなり尊みが深く、美麗な絵ばかりに目がいきがちですがラブコメとしてもかなり質が高いです。  作品内で頻繁に使われる「カメラを固定したまま時間の経過を数コマに渡って描く」やつ、ARIAやよつばとを読んだとき初めて「こんな素敵な技法が!」と感動したのですが、めちゃめちゃ上手くないとできないやつですよねこれ。他にも視覚的に飽きさせないカメラワークやつけPANみたいな動き(1巻で宇佐美さんが泣く前のページ)とか、映像的な演出が各所に盛り込まれています。  一方でコマをぶち抜いた立ち絵(さよなら絶望先生でよく見るやつ)とか可愛い描き文字など漫画的な表現もしっかりしていて、よくあるイラストだけ上手い人とは一線を画します。  基本的にマンガは話の面白さと同じかそれ以上に絵のうまさと完成度が大事だと考えているので、そういう意味で文句のつけどころがほとんどないなと感じました。欲をいえば、シリアス展開とか恋敵とか、好みが別れるような刺激的な展開があったほうがより私好みではあるんですが(笑)

mampuku
mampuku
姉なるもの
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あらすじ

天涯孤独な少年・夕はある日、美しくも冒涜的な何かと出会った。【千の仔孕む森の黒山羊】と呼ばれる「それ」に、夕は自分の姉になることを願う。すると「それ」は「千夜」と名を変えて、彼の姉になり――? クトゥルフ神話の最果てで、姉弟の愛を描く『姉なるもの』、第1巻堂々発売。

あいびーいんすたんとばれっと
ib -インスタントバレット-
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あらすじ

この世界のすべては敵だ。周囲から疎まれ、孤立している深瀬クロは、クリスマスイブの夜に魔法使いを名乗る少女・セラと出会う。セラの魔法が「視えた」クロは彼女に誘われ、街なかに現れた化け物を協力して退治することになる。しかし、その化け物の正体はクロと関係があり……。

いせかいでちーとすきるをてにしたおれはげんじつせかいをもむそうするでんげきこみっくすねくすと
異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する
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あらすじ

「容姿が醜かったから」ただそれだけの理由で幼い頃から苛烈ないじめを受け続けた。そんな少年がある日見つけたもの、それは異世界への扉だった。天上優夜、15歳。異世界と現実世界を股に掛けた人生逆転ファンタジー、開幕!

おろかなてんしはあくまとおどる
愚かな天使は悪魔と踊る
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堕落した悪魔たちにやる気を出させるため悪魔たちのアイドルとなる人間を捜しに人間界に降りてきた阿久津雅虎。彼は早くもアイドル候補・天音リリーを見つけ勧誘する。しかし、リリーの正体は阿久津たち悪魔の天敵の「天使」で!?自らの身と仲間を守るためリリーを堕天させんとする阿久津と野望のため阿久津の更正を決意するリリーの仁義なきハラグロラブコメが幕を開ける!!

天使と悪魔、ハラグロラブコメ

ゆゆゆ
ゆゆゆ
てんせいおうじょとてんさいれいじょうのまほうかくめいでんげきこみっくすねくすと
転生王女と天才令嬢の魔法革命
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「魔法があるなら、空を飛べるのに…」パレッティア王国の王女・アニスフィアは、幼少期にふとそう思ったのをきっかけに、前世の記憶を思い出した。時は流れ――。前世の知識を活用した独自の技術「魔学」を編み出したアニスフィアは、自らが開発した魔女箒のテスト飛行中、偶然にもあらゆる魔法を使いこなす天才令嬢・ユフィリアが公衆の面前で婚約破棄を受けている現場に遭遇してしまう。傷つき、涙を浮かべるユフィリアの姿に、アニスフィアは――。「さて行こうかユフィリア嬢、私が攫ってあげる!」

りびるどわーるどでんげきこみっくすねくすと
リビルドワールド
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原作小説が『このライトノベルがすごい! 2020』(宝島社刊)「単行本・ノベルズ部門」新作3位受賞!そして電撃“新文芸”スタートアップコンテスト大賞受賞を記録した大作を実力派漫画家・綾村切人が圧倒的表現力で贈るコミック版「リビルドワールド」!スラム街の少年アキラは、決死の覚悟で踏み入れた旧世界の遺跡で謎の美女アルファと出会う。彼女からある遺跡の攻略を依頼されるが――?最高にスリリングなバトルアクション!「奪われて、騙されて、切り捨てられて、何もかも失った。」「だから――」「俺はもう二度と踏みにじられない。」

地獄の作画要求に応え続ける良コミカライズ

スラムであらゆる物に踏みつけられながらも生きる少年アキラは、ある日拳銃を手に入れた事から一攫千金を狙い、かつての超文明…「旧世界」の遺跡に潜るハンターと呼ばれる職業になる事を決意し、近場の遺跡であるクズスハラ街遺跡にたった一つの拳銃頼りに向かうが、モンスターに襲われ死に掛けながらも探索していたら、突然全裸の美女が現れ取引を持ち掛ける…。 と、いう原作はダンジョン探索SFバトルアクションな、小説家になろうから書籍化した人気ライトノベルなのだが、旧文明の遺跡の描き分け、サイバネスティックな装備、生物・機械系の多種多様なモンスター、そのモンスターにも通用する重火器、謎の美女アルファのコスプレ七変化、厳しい経験を乗り越えたオッサン、アキラを巡る美女美少女… とにかく人物背景から小物まで、要求する物が幅広く、挿絵ならまだしも漫画でコレをやるのって相当に疲れるのが素人目にもわかるのだが、ものの見事にそれらに応え、原作の世界観を見事に表現している。 特にほぼ常にアキラの傍に侍る背後霊状態のアルファは、絶世の美女とされ実際に美女だが、戦闘となればアキラを集中させたりリラックスさせるために笑顔に無表情にと、顔も利用するという点を見事に表現しつつ、主人公の相棒ポジションとして動作の一つ一つが魅力的に描かれている。 敵との戦闘もモンスターだったり人間だったり、多様だがアルファのサポート無しでは敵わない手練れである事も多く、実際に敵の強さの表現も素晴らしく、危機一髪をアルファのサポートと地道に身に付けた成果で乗り越えていく様は、元々はスラムの底辺少年だったアキラが拳銃だけの裸一貫から成り上がっていく様と重なり、とてもカタルシスがある。 世界を表現しきる画力、見応えのあるアクション、魅力的なストーリー、原作も作画もシナジーが抜群で、理想的なコミカライズだと思う。

ピサ朗
ピサ朗