暗い部屋でひとり身支度を整える、ライブ前の竹之進。幕の外から聞こえてくる観客の声に耳を傾けながら、徐々に自身のボルテージを上げていく。満を持してステージに登場すると、そこには大声援を送る観客の映像が映ったテレビと、イタズラ用の固定電話機があって…。これは現代の神話なのか、それとも単なる古典的ナンセンスユーモア漫画なのか…?奇才・長尾謙一郎が全宇宙へ向けて放つ魂の叫びを聞け!!
暗い部屋でひとり身支度を整える、ライブ前の竹之進。幕の外から聞こえてくる観客の声に耳を傾けながら、徐々に自身のボルテージを上げていく。満を持してステージに登場すると、そこには大声援を送る観客の映像が映ったテレビと、イタズラ用の固定電話機があって…。これは現代の神話なのか、それとも単なる古典的ナンセンスユーモア漫画なのか…?奇才・長尾謙一郎が全宇宙へ向けて放つ魂の叫びを聞け!!
これを読めば長尾謙一郎先生が日本漫画界のデヴィット・リンチと呼ばれている理由がよく分かります。なんで口から宇宙人が出てくるのか?ヘソから入れるシャブってなんだとか?意味を考え出すと迷子になりますがそんなことをしようとするのが野暮だと開き直るとすごく面白いです。竹之進の「おのれのパンツは宇宙一穢い!!!」と美美さんの「女だったら竹やぶに入らなあかん時があると思うねーん」はなぜだかハートに刺さりました。もしこれからの人生で悟りを開きたいと思ったらまず頭の中に竹やぶを思い浮かべようと思います。