元内閣総理大臣の小泉ジュンイチローが特異の「麻雀外交」で外敵を次々となぎ倒す痛快麻雀アクション!!
サバイバル麻雀が終了し日本に生じた“力の空白地帯”。一方、数々の死闘を乗り越えKは平穏な生活を手に入れていた。だが、闇からの呼び声は少年に再び覚醒を促す…!! 伝説、再起動!! “氷のK”最後の戦いが始まる。
「GO……!紛れもなく、これは神からのGOサイン…………!」――。変則二人麻雀「17歩」に勝利して4億8千万もの大金を得た伊藤開司(いとう・かいじ)は、宿敵・兵藤和尊(ひょうどう・かずたか)の息子・和也(かずや)から挑まれた勝負に受けて立つ。しかしその後、なぜか墓地に連れて行かれたカイジは、自分の名前が彫られた墓を見せられて……!?
登場人物のモデルは政治家。小泉ジュンイチローが、外交手段として身体を張って麻雀を打ち、各国首脳と闘牌を繰り広げるというのがこの作品の基本のストーリーです。しかしこの作品、そんじょそこらの荒唐無稽な麻雀漫画とは訳が違う。そこには手作りの妙だとか意外なアガリとかの麻雀的要素はまるでなし。勝つときは役マンでどーんとアガり、役の名前も国士無双=ライジング・サンになってしまう。うーん、これがウケてしまうというのは、モデルの小泉サンに近年まれな存在感があって、みんな覚えているからでしょう。小泉サンのほか、いつも監禁されている情け無いタイゾー、バンカラな麻生外務大臣など何人かの政治家が登場していますが、みなさん”らしく”て、まったく違和感なし。小泉政権とは”小泉劇場”と揶揄された通り、キャラの宝庫だったのですよ。ほか敵方にもブッシュ親子、北の金将軍、元KGB長官プーチン、鉄の女サッチャーなどなど、強烈なキャラが勢ぞろい。何も麻雀でなくてもという声もありますがそれは置いといて、私はこの突き抜けた痛快さに、”感動した”です。