カノジョが出ていった翌日からネコがしゃべり出した。ボクの問いかけに対してネコは言う。「その質問は36回目だよ」――。風見鶏は北北西を向いたまま動かなかった。かすかな風はタンポポの落下傘を南西に流し、午睡中のカノジョの前髪を垂らした――。ベースは男と女。エッセンスに恋と音楽と季節の風を配合した、ハートカクテル。心地好く酔わせます。
赤いドレスの彼女。ボクはスーツで胸のさざ波を隠す。(モーニング2020年7号)
江戸時代ってこんなに色に溢れていたんだ……代表作『ハートカクテル』にはじまり、近年では『北のライオン』、『アンを抱きしめて村岡花子物語』など……その独自の色彩感覚で確固たる地位を築いた、わたせせいぞうが全編カラーで描いた江戸の美味しい歳時記!![お品書き]第一話つくしご飯/第二話妻迎え舟/第三話軍鶏鍋/第四話桜の宴/第五話歓声一万両/第六話いつかどこかで/第七話一富士二鷹…/第八話上がり藤下がり藤/第九話朝顔の一夕/第十話越後塩引鮭/第十一話めで鮒/第十二話ほんのひと切れ/第十三話瓜に惚れた清吉/第十四話のっぺい汁/第十五話七草粥/第十六話一件落着目出たい
甘くて苦い……“恋”を覚えていますか。名作『ハートカクテル』の中から作者が特に思い入れの強い傑作を選んだベストセレクション。胸詰まる苦い想いを集めた『ハートカクテルbitter』は、別れの切なさや温かさを感じるオールカラー本。もうひとつのベストセレクション『ハートカクテルsweet』の甘い恋もどうぞ。
アニメ『ハートカクテル カラフル』原作 美しい四季の風景と共に“現代の多様な愛”を描いた同名アニメの原作15編を完全収録したシリーズ最新作。本作は、番組のためにコミック形式で書き下ろされた作品で、それを基にコマを切り取ってアニメーション化、紙媒体では完全未発表でしたが、単行本化希望のリクエストが数多く寄せられたことから、ファン待望の書籍化となります。なお、映像化の際にカットされた場面やセリフを含む完全版として刊行。わたせせいぞう画業50周年記念出版。今回も表紙は新たに描き下ろし、著者自身による書き下ろしエッセイをはじめオリジナルコンテツも充実しています。
『ハートカクテル』決定版自選集最新刊!! 最新のデジタル技術であのころの色彩がよみがえる、大好評『わたせせいぞう自選集 ハートカクテル』シリーズ最新刊! わたせせいぞう自身が選ぶ“音楽と車”を主軸とした傑作25編を収録!!
最新のデジタル技術であのころの色彩がよみがえる! 大好評『わたせせいぞう自選集 ハートカクテル』“四季編”に続く新シリーズです。今回は“音楽と車”を主軸にわたせせいぞう自身が選んだ傑作25編を収録。
著者自らが厳選したハートカクテル決定版! あのきらめきが最新のデジタル技術でよみがえる! 1983年から89年にかけて連載されたカラーコミックの傑作が復活。著者自ら厳選した作品を四季の風に乗せてお届けします。第4弾は「春」の物語25編を収録!!
著者自らが厳選したハートカクテル決定版! あのきらめきが最新のデジタル技術でよみがえる! 1983年から89年にかけて連載されたカラーコミックの傑作が復活。著者自ら厳選した作品を四季の風に乗せてお届けします。第3弾は「冬」の物語25編を収録!!
著者自らが厳選したハートカクテル決定版! あのきらめきが最新のデジタル技術でよみがえる! 1983年から89年にかけて連載されたカラーコミックの傑作が復活。著者自ら厳選した作品を四季の風に乗せてお届けします。第2弾は「秋」の物語25編を収録!!
著者自らが厳選したハートカクテル決定版!! 都会的且つ洒脱な作風で、多くの読者を魅了してきた「ハートカクテル」(1983~1989年)。その膨大な作品の中から著者自からが厳選した傑作を「春」「夏」「秋」「冬」の季節ごとにまとめ、全4巻でお届けする最新のアンソロジーです。シリーズ第1弾となる本書「ハートカクテル サマーストーリーズ」では、夏が舞台となった作品25編を掲載しています。収録に当たっては、退色してしまった原稿を最新のデジタル技術で完全補正、さらに全ページの着彩を新規にやり直しています。きらめく真夏の太陽の輝きとさわやかに駆け抜ける風……、甘く切ないあのころの思い出が鮮やかによみがえる、決定版自選集となります。
石ノ森萬画館がある宮城県石巻市は、東日本大震災による日本最大の被災地となった。あれから10年…、当時の様子や復興に向かう人々の姿をマンガで紹介!!
京都が舞台のわたせせいぞう新作ストーリー わたせせいぞう最新作は少し不思議なハートフルストーリー! ●あらすじ 「彼女は持っていた。我々に届かない音楽が聴こえる耳を――」 バイオリン職人を目指したなつのが亡き母が営む祇園のお茶屋を継いで、3年の月日が経った。そんな彼女がある日、「父の音楽」を耳にしたとき―― この物語が始まった。●著者から 『なつのの京』は、僕が京都のお茶屋さんを描きたいなと思って始めた作品です。僕が通っていた頃の祇園はまだ平成の初め、夜の花見小路は本当に真っ暗だったのです。お茶屋さんに入っても、玄関はまだ薄暗くて… でも階段を上がって襖を開けると、舞妓さんや芸妓さんがいてパアッと一気に華やかになる。京都はそういう暗転・明転がすごいんです。
全作品単行本初収録! 珠玉の短編集!! 日本におけるカラーコミックの先駆者、わたせせいぞう。同氏のこれまで単行本に収録されてこなかった短編と、企業からの依頼で制作されたタイアップ作品など、希少な作品で綴ったハートウォーミングな1冊!!
あのころ誰もがあこがれた『ハートカクテル』の世界。画業40周年を迎えるわたせせいぞう氏が自ら選ぶ傑作集。第3集は、わたせせいぞう氏の代名詞ともいえる『恋愛』をテーマにballadのような甘く切ない物語を選びました。巻末には描き下ろしエッセーつき。
プロポーズした翌日、愛する女性が消えた。NAMIを追って、ボクはアメリカ南部へ渡った。尋ね人のポスターを空中高く舞い上げた熱帯性低気圧は、ハリケーンになり、ボクとクーパーの決闘の日、吹き荒れた。クーパーは、NAMIの婚約者だったのだ。誇り高く優しい男たちの激しい闘いの横に、運命をハリケーンにかけたNAMIもいた。
甘くて苦い……“恋”を覚えていますか。名作『ハートカクテル』の中から作者が特に思い入れの強い傑作を選んだベストセレクション。胸躍る甘い恋を集めた『ハートカクテルsweet』は、恋の高揚感を感じるオールカラー本。もうひとつのベストセレクション『ハートカクテルbitter』の苦い恋もどうぞ。
オールカラーでお届けするわたせせいぞうの軽妙な探偵物語(ディテクティブ・ストーリー)。ジーの店でいつものようにピンボールをプレイしていたフィリップの元に、依頼人が訪れる。ハードボイルドを気取るフィリップと同じく、ハードボイルド大好きレディ・イングリットは、フィリップにケンタッキーのMr.フライドに奪われた自分のハートを捜してほしい、と依頼する……。軽妙な台詞回しと、ウィットに富んだ物語がカッコイイ男の物語を演出する(?)、わたせせいぞうワールド!!
総天然色(オールカラー)で堪能する、彩(いろ)あざやかな日本の四季<美麗保存版>。世界で一番愛しい妻との恋の物語。「菜に会いたい。もう一度、『菜』を描いていきたいと思った」わたせせいぞう完全新作!!夫婦で恋愛してますか。耕平と菜を主人公に、日本の美しい風物をちりばめながら、家族の情景を鮮やかに描き出す物語。これは彼らと、新しく生まれた娘との歳時記であり、もしくは妻時記、そして菜時記である。
新しく、そして懐かしい街・東京と、花のような女たちをこよなく愛する有馬陸人。しかし彼の心の奥に住む面影は、別れた妻・椿ただ一人だけ……。
彼女のために風を感じ、彼女のために季節をめぐる――No.1オフロードバイクマガジン月刊『GARRRR』で好評連載されたロードコミック。オフロードバイクHONDAXL250Sと共に、ツーリングで出会う四季の自然風景と人々を、情感豊かに描く哀愁のラブストーリー。薊周平(あざみ・しゅうへい)は、医大生時代に知り合った才媛のみさ子と、南の島で病院を作ることを約束し、彼女の生まれた年と同じ年に製造されたオートバイで旅に出た。3年後、医師として、人間として大きくなって戻ってくることを約束して。周平はさまざまな人達との出会いと別れを経ながら、その様子をみさ子宛ての手紙に綴るが……。わたせせいぞうが繊細に、四季折々の自然を描き下ろした青春と追憶の旅路!!
お江戸八百八町は恋の町。江戸開府四百年の悼尾(とうび)を飾る、色とりどりの恋模様。その色彩は、時にせつなく、時にいとおしい。わたせせいぞうが全編美麗カラーで描く、恋の江戸名所絵巻。
人生に上質(ヘビーピート)な余韻を。オールカラーで描く「善き人のための」スコッチ・バー。亡き妻を育んだ国にやってきたバーテンダーの“Mr.ライオン”。強面だけれどお人好し、屈強だけれど寂しがり。そんな彼が400本のウイスキーとともに夜ごと織りなす、スモーキーでちょっとオトナな物語。
切ない恋、秘めた恋、終わった恋、これから始まる恋。一瞬の恋、一生の恋。恋する時、それが人生の花時(ハナドキ)。人は誰しもすばらしい花時がある。人生1回の人もいれば、毎年の人もいるだろう。様々な人たちの花時をのぞいて、たくさん恋をした気分になろう。