自然と歴史が織り成す景色が日常世界にまで入り込む鎌倉を舞台に、両親に先立たれても、母親が遺した着物を身に着け気丈に振る舞う菜の姿や、彼女の全てを温かく受入れ日々奮闘する耕平の姿に魅入られました。 私自身鎌倉近郊に自宅がある為、作者が描く様々な情景がリアルに大変マッチし、親しみが湧きました。また草木や野鳥、花など四季折々のアイテムを効果的にコマに取り入れる手法に、自分の身近にこんな素晴らしい自然や風景が存在しているのか…と改めて気付かされる作品となりました。
もしかしたら読み飛ばしてたのかな。『ハートカクテル』をちゃんと読んだのは初めてだった。昔やってた連載の特別読み切り版?なのかな。間違ってたら教えてほしいです。なにはともあれ出来の良い短編だった。 さらりとしたテイストで描かれる過去の恋愛の終わりの物語。真反対の感情が煮詰まったような作品が普段は好きなのだけど、素直にいいなぁと思えた。この短いページでスマートに描けるのがすごい。今度パラパラと本編も読みたいなぁと思った
わたせせいぞう、鈴木英人、クリスチャン・ラッセン。80年代にアート系でずいぶんもてはやされたと記憶してます。私自身、レコパルで鈴木英人のカセットインデックスを集めたり、ラッセンTシャツを買ったり。そしてわたせせいぞうは、JT提供の深夜アニメです。5分番組で確かキャッチは”たばこ1本のストーリー”。ちょうどたばこを覚え始めた時期だったので、吸いながら見ていました。その後、単行本を買って、たばこを吸いながら読んで灰を落としてしまったり、なんてことをしてましたね。漫画には日本の田舎のお話もありますが、そのとき感じた印象はアニメの影響から、メンソールたばこのイメージ。スッーと爽やかで透明な空気感。そしてヨーロッパの絵本のような絵柄から受ける非日常感もあって、わずらわしい現実から開放されるような気分に浸ってました。ですので今でも気分転換したいときに読み返します。このときだけは、やめたたばこを吸いながら。
自然と歴史が織り成す景色が日常世界にまで入り込む鎌倉を舞台に、両親に先立たれても、母親が遺した着物を身に着け気丈に振る舞う菜の姿や、彼女の全てを温かく受入れ日々奮闘する耕平の姿に魅入られました。 私自身鎌倉近郊に自宅がある為、作者が描く様々な情景がリアルに大変マッチし、親しみが湧きました。また草木や野鳥、花など四季折々のアイテムを効果的にコマに取り入れる手法に、自分の身近にこんな素晴らしい自然や風景が存在しているのか…と改めて気付かされる作品となりました。