ボーダーを越える面白さ
ジャンプ式 平安風コズミックバトルファンタジー
竹取物語をモチーフとし平安時代の日本のような舞台設定のファンタジーでありながら地球~月間を移動するハイテクノロジーを持つ近未来SFでもある。 月の世界の皇女であった主人公・カグヤは敵対勢力によるクーデターに巻き込まれ、皇女の証である宝剣を携え地球へと落ち延びる。その星は「穢星」と呼ばれ、月の重罪人が流される"流刑地"だった。というあらすじ。 精神的にも未熟だった主人公が幾たびの試練を乗り越えていくうちに使命に目覚めめきめきと頭角を現していくという、少年漫画としては割と王道な主人公像じゃないでしょうか(マキバオー、ナルト、東卍のタケミチなど)絵に関してはすごくジャンプの血が濃いなと感じました。デフォルメの仕方がバクマンによく似てます。 画力、世界観、キャラクター、どれを取ってもハイレベルですが、元ネタが中学古文で習う竹取物語だったり地球の重力に苦しんだりするのに一切の注釈や解説がないハイコンテクストぶり、衣服や装飾品の細やかな描き込みも含めて、週刊でなくウェブでもなくSQという雑誌に合っていたなと思います。「いとウザし」「マジあはれ」などのフレーズは中学生が喜びそうです。 絵やセンスがすごく好きな作家さんなので長編の新作が読みたいと思いながら6年が経ってしまった…
電子書籍で3巻まで発売して完結
良かった点 ・ほとんど同じパターンだが読んでしまう。 ・エリツィン大統領にそっくりなロシアのスパイがいい 総評 ・絵がむちゃくちゃ土田世紀に似ている。 ・昔は1巻しか発売していなかったが電子書籍でちゃんと完結まで発売するのは最高
クイズにはやり方がある
早押しクイズで問題文の途中なのに答えられるのは、こういう世界があるからなんだな。マンガから教わることは多い。
気楽に読める数学ギャグマンガ
日常生活に関わるものが多いので、確率の話(じゃんけん、宝くじ、同じ誕生日)がよく出てくる。マイナスかけるマイナスがプラスになる理由とか、くじの公平性とか、マンガならではの表現でイメージを掴むのにいい。インド式計算とか恋のゲーム理論も面白かった。「補習授業」として各話の後に詳しい解説もついてる。 迷信やことわざ、日常会話でよくある思い込みを数学的に論破しちゃったりするので、知識として知ってはいてもマウンティングには使わないように気をつけたい。
泡になって消えた少女
桜庭一樹の名作「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」を「ナナマルサンバツ」杉基イクラが漫画化した作品。 原作から痛いほど伝わってくる少女の無力感と絶望的なまでのどうしようもなさが、しっかりと描写されている。色濃く描かれた日常生活はやるせなさを引き立て、決まっていた終わりにただただ流れていく。原作の雰囲気をしっかりと掴んだ上手な作画により、読みやすくもずっしりとした漫画になっている。
ラブラブすぎる〜
5巻も恥ずかしさに身悶えつつ読みました、先輩! ファッションもいちいちおしゃれなんですよね… 今時の高校生こんななんだろうか 恥ずかしいこんなの読めない!しかし読む!の連続です
「尊い」なんて安い言葉で片付けたくない尊さ
特段百合好きというわけではないのですが、これほど丁寧に繊細に時に緩急をつけて描かれた恋愛漫画が面白くないはずがないんですよね。ちゃんと女の子同士でないと成立しない関係性でありストーリーだと思うので、きっと良い百合漫画でもあるのだと思います(BLなんかでも、少女漫画を男キャラに置き換えただけにしか見えない作品ありますしね) 燈子先輩(1巻表紙左の黒髪)が罪深い女で、コミュ力おばけというか人たらしの人気者なんですが、そんな彼女でも意中の人の前では乙女になっちゃうのがまた可愛くてずるいですね。侑(右側の赤髪)がとても親しみやすい良い子なので、男女問わず楽しめる作品ではないかと。
繊細な描写と呪いの言葉に彩られた百合
見ていて綺麗で癒やされるだけの「百合」じゃなくて、あくまで切実な女の子同士の関係。繊細に描いているがゆえに登場人物の言葉はときに呪いとなって、傷つけ合い、束縛する。目線や手の動き、仕草も作者の意識が配られて、他にない空気感が醸成されている。 女の子同士の恋愛だからこそ描かれるこの息苦しくなるような物語は、ただ読むことでしか味わえない。最高なので買ってよむべし。
昔のジャンプの感じを思い出した
良かった点 ・昔の少年ジャンプっぽい感じの短編ばかりで懐かしい 総評 ・やっぱりにわのまことのマンガは面白いな
先輩かっこいい
※ネタバレを含むクチコミです。
可愛くて面白い
収入格差カップルかわいいです!
ボーイミーツガールの場面で
主人公の並木くんは教科書のすみっこにめっちゃリアルに動くウンコのパラパラまんがを描いていて、理科室に忘れたそれをひとり取りに戻ったら思い人ゴールデンユキコがぱらぱらとそれをめくっていて「ウンコ風が……その人の髪を、揺らしてた…」のです。出会いの場面で「ウンコ風」ってパンチライン過ぎるだろ!と、うっかりキュンとしてしまいました。
本屋で表紙買いして大当たり
5億人に1人という確率で黄緑色の髪を持つ子どもが生まれる。 表紙右の男の子が緑色の髪を持つ保志くん。左が保志くんの親友・三田(作中で保志くんから三田と呼ばれているので私もそう書く) やっぱり目立つので保志くんは周囲から浮いてしまうんだけど、慣れてるからか本人はひょうひょうとしてる。でも、三田は彼の本当の胸の内を察してさりげなくフォローする。ちょっとアホな先輩とか、保志くんへの好きをこじらせた女の子とか、みんなで屋上でほのぼのする漫画かと思いきや、三田は緑色の髪の子が持つもう一つの運命を知ることになるんだけど… 登場人物もシュチュエーションもシンプルなんだけど、世界観がしっかりしててすごく惹きつけられた。あえて鉛筆描きにしていたのか、あらすじ読んで初めて知った。納得!
これは美味そう
こりゃたまらんな
単行本のおまけ漫画イッキ読み
なんと30年分の作品あとがきと作者近況がイッキに読めます。本編と同じ位おまけ漫画が楽しみなタイプなので、もう夢中で読みました。あ!これ当時コミックスで読んだわ~懐かしい~みたいなのも多々あり。谷川史子先生ファン、少女漫画の4分の1スペースが好きな方はぜひぜひ!
「顔芸」にも注目したいラブコメ
絵の良いエロコメです。成年コミック出身の実力派で、等身が高くメリハリの効いた人物デッサンだけでなく、絵が可愛い少年漫画のラブコメにはない魅力として推したいのが「"顔芸"と呼んでいいくらい振れ幅の広い表情芝居」ですね。成年コミックでは首から下以上に"実用性"を左右しかねないのが顔の表情です。TOSH先生もリアクション芸でいかんなく実力を発揮されている「食戟のソーマ」が良い例かと。 ストーリーのほうもくだらなくていい感じです。「監獄学園」や「デスラバ」もそうですが、こういうのは気合の入った絵でやるからこそサービス度も増しますしシリアスギャグにもなるという利点がありますね。
モノローグが極まってる
女子高生と予備校講師の恋愛。 主人公が誰にも言わなかった親の離婚を先生に打ち明けたことから関係が始まる。だけど先生は高校教師だった時に付き合ってた教え子が自殺しちゃったことに未だに立ち直れないでいる。ふたりの恋のまねごとは悩みに悩んで浮き沈みが激しい。この混沌とした感情が描かれた物語にモノローグがすごく刺さる。 ママは夜勤/あの子は命日/真夜中/私はひとりぼっち/先生もひとりぼっち 絵と言葉がそれぞれに作用し合うことで得られる高揚感がモーレツに得られます。ご一読あれ!
バトルヒロインものというより純粋に少年漫画
このテのファンタジー漫画がなろう系ばかりになってしまい、却って珍しくなった少年漫画然とした少年漫画です。 下品なギャグはキレがよく、絵が可愛いのでコメディタッチでもお色気シーンはそれなりに有難みがあります。 ヨーロッパ風のファンタジーに日本刀を登場させる作品は多いですが、ここまでがっつり鎧を着こんだ和装主人公も珍しいのではないでしょうか。顔に幼さはあるものの筋肉質で全身古傷まみれ、TUEEな主人公ではあるものの強さに説得力があります。純粋に少年漫画らしい漫画であるからこそ、「なろうを読み慣れた読者なら勝手に納得してくれるだろう」という甘えがないので誰にでも読みやすい作品だと思います。 一巻の時点では表紙のヒロインの戦闘での見せ場があまりないので二巻以降に期待したいです。
自己中かわいい系BL
簡単にいうと弟の友達の兄(年下)と自己中な大学生のBL そこまで描写多くありません 自己中でスカしてる感じの主人公が弟の友達と会って、その兄とも会って、明らかに自分を好きなやつに翻弄される感じです。 主人公のモノローグが多めで最後まで悶々してるんですがその様が途中からかわいいじゃん!となります。 タッチおしゃれで会話もおしゃれ。
めっちゃ哲学してる!!!!
とある大学の生物教授であり変人〈ながつね〉と、彼に振り回されまくる助手〈ののや〉の周りにはヘンな生きものが集まってくる。 ヘンな生きものとは…例えばアル中のイカ(笑)つねに酔ってて自分の足(ゲソ)をつまみに飲んじゃう。しかもそのゲソ、実は超まずい!!! このマンガの素晴らしさは上記のような字面にすると突拍子もないギャグと無数の下ネタから、急に哲学し始めるところなんですよ~人間本来くそ袋という禅語もありますが、それでも私達〈みんな生きてる〉とながつね教授が諭してくれるんです。もう、助手ののやと一緒に号泣ですよ!
コンタックのCMの広瀬すずさんが吹石にみえてしょうがない。
このCMの広瀬すずさんを見ると、いつも「血の轍」を思い出して辛い気持ちになっている。
そうとしか生きられない人たち
映画化が間近ということで読んでみた。 「ハード・コア」の主人公の核というか、真っ直ぐさは、汚泥のようにどうしようもない行き詰まりの中でも、莫大な金銭を得ても変わらないんだなと思った。だからとんでもなく不幸だけど、惹かれる。友人の牛山も奇矯な行動をとるが、間違ったことや裏切ることはしない。ふたりの「純度」は最期まで変わらない。 だから彼らの空回りはちょっと面白くて、物悲しくて、気が滅入るけれど、胸が打たれるんじゃないかと思った。個人的には扇風機の回が強く頭に残ってる。
アニメ誌Febriが「BANANA FISH」特集ダァーーーーー!!!!
今月のFebriの特集が「BANANA FISH」! 特集は全38Pで、アッシュ・リンクス役の内田雄馬と奥村英二役の野島健児による対談、李月龍役の福山潤、シリーズ構成の瀬古浩司、音響監督の山田陽、音楽の大沢伸一、プロデューサー・瓜生恭子のインタビューを収録。さらに13話までのストーリーガイド、作品の舞台であるニューヨークガイド、高河ゆんと雪広うたこが「BANANA FISH」を語るインタビューなども収められる……とのこと。 高河ゆん……懐かしい。 http://www.ichijinsha.co.jp/febri/ アニメ版、原作マンガに思い入れの強い人もそんなに悪く言ってない印象があるんですが、みなさんはどうですか? 余談ですが、ブルーレイの特典付きボックスが17,000円×4巻と聞いて卒倒しそうになった。
マンガ好き同士が語り合うがごとく、アナログゲームも老若男女問わず楽しさを共有できる。しかも言葉の壁抜きで。だから6歳の外国人の子供だってすぐに同士になれるのがアナログゲーム、ボードゲームの楽しさなのだ。そんな魅力をギュギュッと凝縮してマンガにして伝えてくれる本書。アニメ化も決定らしい。ほらね。純粋な面白さはしっかりと伝わっている。世界中の同好の士がすぐにマンガもアニメも翻訳してくれるだろう。アナログゲームの魅力がビッグバンを起こす瞬間はもう目の前に来ている。