ベルセルクについて語ろう
リアリティある描写が満載
大きく、そしてリアリティのあるストーリー。緊迫感のある描写がこれでもかと詰め込まれている。 専守防衛といいつつわりと攻撃に重きを置いている描写が多くて気になるところ。攻撃にいたる経緯や登場人物の考え方を鑑みるに、そうなってしまう納得感はあるが、それはそれとして、戦争容認へ向かいつつある大きな流れが見え隠れするのが怖い。まぁ現実にはこうもすんなりと政府が英断を下し、国民がそれを信頼するっていう構図は想像しづらいが(笑) 東都新聞の記者が前線へ乗り込んで写真を撮っている場面、最初は極秘行動に水を指す程度の低いジャーナリズムを笠に着た行為のように見えたけれど、その後の本社とのやり取りでギリギリ利敵行為にならない範囲で国民に情報を伝えるという本当のジャーナリズムが感じられて、印象が180度ひっくりかえった。今後の報道のされ方で国民の戦争容認空気感に一石を投じることになりそう。
5人全員がヒロイン!マガジン新連載のラブコメ
マガジンで新連載のラブコメ。一般的なラブコメなら、メインヒロインと対抗馬くらいでどっちとくっつくの?って展開になると思うが、この漫画は5人が全員メインヒロインとして描かれていくらしい。なんだかギャルゲーみたいだ。 主人公の焼肉定食の焼肉抜きを頼むほどのお金がない(どうやら借金があるらしい)。ある日、新しいバイトとしてとある金持ちの家庭教師を請け負うことになったのだが…という始まり。 謎解きではないが、誰とくっつくのかがこの漫画では特にキモになりそうなのでこれからの展開を見守りたい。マルチエンディングとかにならないかなぁとちょっと期待している。
才能で蹂躙する(物理)な「響」(漫画ver
漫画力が、純粋な暴力となる世界で繰り広げられる熾烈な漫画家バトルロワイヤル。響を読んでいると感じる、才能を持っている人間ほど暴力的で理不尽という世界を突き詰めて、ギャグ化したような印象を受ける作品。 ぶっ飛んだギャグ的な面白さがある上に、この作品からは「あるコダワリ」を非常に深く感じる。それは実在の企画や人を用いて漫画界の実態の一部を描いていること、そして用いたものに対する深いコダワリである。 特に浅野いにおの回は衝撃的だった。というのは浅野いにおの能力で「自分の世界に引きずり込む」技があるのだが、まるで浅野いにお本人が書いたのではないかというほど精巧な街が描かれるのである。 作者の押切蓮介は個性的で良い絵を描くが、画力に優れているとはいい難い。であるがゆえにその精巧さには驚くしかない。そこには浅野いにおを使うからには、という強いリスペクトを感じるのである。 なにはともあれ、漫画に対する愛と熾烈さを強烈に感じながら物語を楽しめる、一癖あるが、素晴らしい作品だと思う
地球に近くて遠い、惑星9
惑星9という宇宙の辺境にある小さな星にいる人々の話。 連作短編集のような形式で、惑星9の住人の生活が描かれている。どれもがちょっと不思議だけれど、描かれる人の思考や感情は共感できるので、気持ちよく世界観に引き込まれていける。 中でも「衛星の夜」という月の話が好きだった。昔、月を調査していた老人が回想する形で、そこで出会った不思議な粘菌のワルツについて語る話。ワルツの可愛らしさもさることながら、物語の自然なファンタジー感がたまらない。他の作品もハズレなし。おすすめの一冊。
脳に刻み込まれるハードボイルド
語句の使い方一つをとってもハードボイルド。冒頭に「コヨーテが笑ったような顔」なんて女に呼ばれる探偵が出てくれば、そりゃぁ、後はその世界に身を委ねればいい、という気分になってしまう。 生活臭を漂わせる部屋などの、人間のいる空間にこだわる意識も見えた。生活様式には人の性質が現れる。人間同士の本音を垣間見て、暴く、このジャンルにおいて、だからこそ舞台は重要なのだと感じた。にしても「男」とは良くも悪くもかっこよく、女にアホな生き物だ
SFラノベ、まだ死んでなかった!
うっわ面白い…原作はハヤカワ文庫かな?と思ったら電撃大賞とは!!Webではなく賞からの生え抜きでこれほど骨太な大作ともなれば、近い将来の大ヒットアニメとして期待されているに違いありません。 しかもロボットによる戦争モノのコミカライズには生半可ではない画力が要求されますから、まさに満を持してのコミック発売です。興奮してきます。 いざ読んでみると、大群をなす戦闘ロボットは3DCGと手描きを併用している感じに見えます。3Dっぽさが軽い感じがして質感や迫力の面で「All You Need Is Kill」や「サクラブリゲイド」には劣りますが、反面、無数の機体が入り乱れ物量に押しつぶされそうな絶望感は手描きだけでは実現できないような魅力もあります。これがアニメーションになったらと思うととても楽しみです。
実写映画化「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」
https://www.youtube.com/watch?v=_t2AEn2tpc8 特報映像観ました。来年春公開とのこと。 老夫婦役は倍賞千恵子と藤竜也(渋い) 監督は西原理恵子の「毎日かあさん」を撮った小林聖太郎。 小林さんって、上岡龍太郎さんの息子さんなのか……。 マンガタイトルに「初恋〜」っていうのはついてないから、かなりアレンジされてるのかな?どうだろうか。そんなに突飛な内容ではないからジャンプ系マンガの映画化みたいに、大きくガッカリするってことはなさそうだけど。 原作マンガ読んでる人からみると、このキャスティングってどうなんでしょうか。 藤竜也といえば、自分は「悪魔のようなあいつ」の野々村の印象を何年も引きずっていてw。(っていうか、みなさんは「悪魔のようなあいつ」ってドラマ知ってますかね……)
このマニアさ、この感染力がオタクだ!!
「働きマン」の作者、安野モヨコによる「新世紀エヴァンゲリオン」庵野監督とのオタク的結婚生活を綴ったエッセイ漫画。無邪気にオタクが染みついている監督とオタ化に抵抗しながらも染まっていく主人公は見ていて微笑ましい。 かなりマニアックなオタク話もあり、面白い。こういうのが本当のマニアやオタクなんだなと分かる。
河原温の作品が
さらっと出てくる
よくできてるな〜
日常生活でのささいな疑問、そういやこれってどうなってるんだっけという話題(自分の身長よりも高い木の高さをどう測るか?骨しかない恐竜の重さをどうやって推測してるのか?など)を分かりやすく解説してくれてるし、絵も洒落てるし、ちゃんとマンガとして面白い。この良さ、子供の時に分かりたかった…。 おまけコンテンツとして収録されてる編集部日記も楽しそうで最高。こんな仕事いいなぁと思う。
HSL
※ネタバレを含むクチコミです。
咲坂伊緒先生の最新作思い、思われ、ふり、ふられを語ろう
僕は男ですが少女漫画も好きです。 特に最近の作品ではこの思い、思われ、ふり、ふられはレビューも書いてしまうくらい好きです。(読めば恋がしたくなる『思い、思われ、ふり、ふられ』 - LINE Q http://lineq.jp/note/77811) ぜひ思い、思われ、ふり、ふられを読まれてる方がいましたら語りませんか?
恋愛もだけど家族の話
いくえみ綾特有の一人主人公じゃなくどんどん次の人にフォーカスが当たっていく。しかも同時進行で。メインとなる家族のもやもやや恋愛感情を描いていって最終的に全員の話になる。あったかい気持ちになる、ホームシックな時に読むと多分泣く…
これからも残っていくであろう名作
最初の数ページで物語のスケールの大きさに驚き、気がつけば物語の世界に取り込まれている。クジラに飲まれて、死骸の中からΠが出てくるシーンは、壮大な自然の中、それとは無関係な次元に生きている存在であることをさらりと理解させる名場面だった。 随所で出てくるラップは膨大な時間を生きる中で出てきた感情がただの言葉でなく、音楽的に自然にでてきたことを表してるだろう。 そんな不死の彼らが出会うのが、宇宙から来た女性だ。その母体から生まれた子供と会うことで、不死の彼らは「生」の意味を真に学んでいく。 マンガ表現もテクストも非常によく練られた、繊細だけれどスケールの大きい素晴らしい漫画。
ドスのきいてる関西女子たまらん
来世は他人がいいの前に描かれてるやつだったかと思います。 この方の描かれるちょっと狂った男とドスの聞いた血管を浮かせてキレるような関西女子の組み合わせ最高だなと思っていて。 この話でもやはりブチ切れる女の子が出てくる! 「底辺」とか「どうせ私らなんかろくな死に方しない」とか卑下した言い方で自分たちのことをいうシーンが多い気がしますが、そういう外れもの二人が合わさるから化学反応起こって両方キャラが立ってる気がします。 関西弁で捲したてる着物美女とかかっこいい〜
遠くに行きたい
誰でも一度は考えるここじゃ無いどこか遠くに行きたいと言う願望 漫画を読んでると疑似体験ができて欲求が満たされる気がするのですがこの漫画読見始めた段階で自分もここからずーっと遠くの極北に行って横で見てる気がしてきます。 ひんやりとした空気で広大な大地でイケメンがジムニーに乗る、空気感伝わってくるな〜と。 ストーリーも面白いけど絵に魅了されますね…
楽しみ!
一話目から情報量が多く、映画の冒頭のように同時進行的に物事が起きていて、それぞれの視点をバババっと描き、お?なんだなんだ?という感じで始まったが、1話目だけではまだまだ何も分からなそう。 単行本の単位で読むように意識されてるのかもしれない。 映画「ダークナイト」の冒頭を思い出した。 映画で言えば始まって3分くらいのあたり。 イブニング20号表紙の謎の可愛い子も出てこないし、冒頭でいわゆる古い少女漫画を描き、謎の爆発に涙する謎の全裸の女性(おそらく美女)も分からない。 だが、確実に分かるのは、いままで通りめちゃくちゃアホでエッチなので面白い。 タイトルと、1話ラスト、途中の街宣車のようなものからヒーローものと分かるし、主人公の父や、主人公が就職活動している状況からそういうことなのだろう。 ヒーローマスクの中の女の子が表紙の子かもしれない・・。ワクワク! 冒頭の少女漫画はともかく、今までの絵柄と意図的に少し変えている人物がいるように感じる。 そういえば、おそらくスマホやタブレットなどの電子端末からも見やすいように見開きはないが、その分、雑誌で見た時の片方のページにでかく迫力ある絵がグッと差し込まれていてそこにグッとくる。 ちゃんといろんな読者を想定して時代に対応していて、平本先生は素晴らしいなと思った。 タイトルにある英語で「raw」は「生(ナマ)」とか「未加工」という意味だ。 平本先生が使うナマって、なんかもうエロい想像しかできない。 楽しみすぎる。
梶川先生の傑作
ケンの料理、最高
鳥山先生の傑作
いつでも、ワクワク
「この世界の片隅に」を読んだらこれも。
「この世界の片隅に」を読んだらこれも。 たんたんと原爆投下後の広島が描かれていて、差別だったり環境の変化だったり、色んな思いが錯綜してたんだろうな、ということを思い起こさせてくれる。
ゾンビ解釈の新しさに眼を見張る
ゾンビを未知の恐ろしいものでなく、ちょっと危ないけど対処可能な生き物(生きてない)くらいに描いているのが革新的。 主人公の超楽観的な思考も相まって、ゆるく読めてしまう。なるほど!と手を打ちたくなるもの。ゾンビフリークには是非読んでもらいたい作品
ちょっと違った
第一印象は、風俗に行った漫画と似てるなぁ~ということです。キャラ自体もそうだけど、全体的に病んでる。自虐的で、私なんか…と言いつつ人の話を聞かず自己完結強めのところとか、あくまで告白本?読ませるための面白さがもっとあればいいのに~と思いました。でもその分リアリティはあるのかもしれないですね。 「SM」は永遠のテーマですから、もっともっと掘り下げたマゾヒズムに期待してます!
世に溢れまくった「デスゲーム」作品の生き残り
異能力を与えられて殺し合いをするデスゲームです。似たような作品がいっぱいありそうで思いつきません笑。 最初はバトロワや神さまの言うとおり、リアルアカウントなどの類似作品と比べてパッとしない印象でしたが、3巻くらいになって強そうなキャラクターが増えてくると面白くなります。3巻の強敵「花屋」は倒しかたもエグくてゾクゾクしました。 ネットスラングなども頻繁に登場しますが、時代感はシュタインズゲートに近いですね。 出てくる女の子は絵は若干古めですが皆ロリ可愛いです。
※ネタバレを含むクチコミです。