人間×人外、どこまで受け入れられる?
自分の中では、人外といえど、人間のように手足があって、二足歩行をしていて、なのかもしれないと、ふと思った。 なぜなら、ほんわかシーンでほんわかしきれない。 これはヘビ差別が私の中にあるせいか。 もしこれが巨大な虫だったら許せたのか。 いやいや、虫もちょっと無理かもしれない。フェアリーも人間の容姿+羽だし… たぬきのほうに好感を抱くのも、やや二足歩行だからかもしれない。 そんなことを考えていたら、人間より主人公を大切に扱ってくれるはずのヘビが、さっさとまぐわおうとしていて、驚いた。 そっちなんですね。そっか。 そしてヘビの性交はクセがあるんだよなと思ったら、その通り描かれていて、やっぱりクセが強い漫画だなと思い直した。 思い出したら冒頭で描かれた、ヘビが主人公を口に入れて暖める姿もクセ強だったもんな。 そういえば、主人公が家をせっせと掃除しているけど、主人公が来る前はどうしていたんだろう。 あの家は過去に供物になった人間が建てたんだろうか。
「山の主と崇められいる齢五百年は生きている言われている大蛇さまに供物として嫁入りする事となった」と主人公ミヨが呟きながら大蛇の住む山奥へ向かう所から話は始まりますが…
地上波での時代劇が減った昨今(NHKの大河か朝ドラか早朝放送しているテレビ朝日の暴れん坊将軍くらい?)
平成生まれ世代以降の若い世代の人に
この表現で供物の意味が即ピン‼️来るのでしょうか?
ずいぶん事の経緯をザックリとした表現の仕方だなと思いました
人と蛇の異種異境の生活概念の違いが
伊藤潤二氏の何とかシリーズや今でいうなら
路傍のフジイに見受けらる
シュールかつブラックユーモアに感じて
思わず苦笑が込み上げてきそうだったのに
異種ならではのお互いの咬み合わない
(特に主人公ミヨの戸惑いぶり)
シュールさが僅か1、2話で終わってしまってちょっと残念です。
もう少しミヨが隙を見てここから
何とか抜け出そうとして
以前居た家族の元へ、と脱出を試みが
結局逃げ切れず成功せずしぶしぶ置かれた状況を
頭で理解して大蛇との共同生活に踏みきるって感じにして欲しいかったな〜と思いました。
気がついたら結構長く連載されているみたいですね。どんな形で最後は完結するのでしょうか…
時は流れて時代は現代。
遠いむかし昔
この山の主と呼ばれた大蛇が居てそこに
集落の慣わしで若い娘が嫁いで
所帯を持って生涯を終えたという
言い伝えがあるのです
みたいな石碑を前にガイドさんの説明を
観光客の人達が聞いているという
光景で静かに終わるのかなーと
勝手み妄想しちゃいました。