「傷モノの娘だ。ちょうどよい」そう言われ、山の主である大蛇のもとに供物として嫁いだ少女ミヨ。喰われるのではないかと怯えるミヨだったが、大蛇は夫婦になれたことを喜んでいる様子。しかし、大蛇の愛情表現は人間のそれとは大きく異なり――異種族ゆえのすれ違いを耽美な筆致で描く、ピュアな異類婚姻譚。
「大蛇様のこと、好きだから」お互いの気持ちをたしかめ、深く結びついた大蛇とミヨ。ふたりは慈しみあい、穏やかな新婚生活を満喫していた。しかし、ミヨの悲しい過去、大蛇を探す謎めいた僧侶…異なる種族ゆえの溝は埋まりきっておらず、幸せな日々に早くも暗雲が――。
大蛇が僧侶を嫌う理由――それは大蛇の体が黒かった時代にさかのぼる。梅の木の下で出会った魅力的な少女・キヌに老いた黒蛇は惹かれていき……。現在の因縁につながる大蛇と少女のもうひとつの物語!一方、ミヨと大蛇の関係は、種族の違いを受け入れてまた一歩「夫婦」に近づいていく。
大蛇の愛を一身に受け、穏やかで満たされた日々を過ごすミヨ。しかし、体調が思わしくなく…?母との関係、亡き父の思い、夫・大蛇の深い愛…“家族”の絆を問い直す第4巻。
子を得た大蛇とミヨ。蛇の姿をした兄・時太郎と人間の姿をした妹・イナ。見た目も性格もまったく違うふたりは悩みもそれぞれ。種族の壁を越えて愛し合う夫婦、子育て編スタート!
大蛇の息子・時太郎は友達が欲しかった。大蛇の娘・イナは父を殺そうとする安憬に複雑な思いを抱いていた。ミヨは己の気持ちに素直になることで自身の変化を感じていた。揺らぐ想い、変わらない信念それぞれに抱えながら、時は流れていく愛を問い直す第6巻!
自分の中では、人外といえど、人間のように手足があって、二足歩行をしていて、なのかもしれないと、ふと思った。 なぜなら、ほんわかシーンでほんわかしきれない。 これはヘビ差別が私の中にあるせいか。 もしこれが巨大な虫だったら許せたのか。 いやいや、虫もちょっと無理かもしれない。フェアリーも人間の容姿+羽だし… たぬきのほうに好感を抱くのも、やや二足歩行だからかもしれない。 そんなことを考えていたら、人間より主人公を大切に扱ってくれるはずのヘビが、さっさとまぐわおうとしていて、驚いた。 そっちなんですね。そっか。 そしてヘビの性交はクセがあるんだよなと思ったら、その通り描かれていて、やっぱりクセが強い漫画だなと思い直した。 思い出したら冒頭で描かれた、ヘビが主人公を口に入れて暖める姿もクセ強だったもんな。 そういえば、主人公が家をせっせと掃除しているけど、主人公が来る前はどうしていたんだろう。 あの家は過去に供物になった人間が建てたんだろうか。
※ネタバレを含むクチコミです。
よく広告で見ていた作品なのですが、正直、広告のコマ表現が卑猥な感じだったもんで、 あーそういう話ね と、勝手にストーリーを推測して食指が動かなかったのですが、周囲の好反応もあって読んでみたら、タイトルのとおりだったという流れ。 まず大きな誤解がありまして (左が私の妄想→実際) 卑猥→卑猥じゃない、むしろ純愛 大蛇が悪いやつ→悪くない、むしろいい人 大蛇とえっさほいさする→それはする といった感じでした。 そして一番びっくりしたのが、大蛇様がめっちゃいい奴というか、めっちゃ可愛いところ。 風体は大蛇のそれなので怖いですし、脱皮とかもするので弱冠キモい(失礼)のですが、ミヨに対する思いが純粋で、それゆえに丁寧に扱う様子がモジモジして可愛い。 思いが伝わると素直に喜ぶ姿もかわいい。 山の主なのに、少年みたいに喜ぶ。 二人の関係が深まりつつ、二人の背景や過去についても少しずつ明らかになってきて、ますます目が離せなくなってきました。 ネット広告をみて、自分のような感想もった人、むしろそういう人こそ是非読んで欲しい作品です!
自分の中では、人外といえど、人間のように手足があって、二足歩行をしていて、なのかもしれないと、ふと思った。 なぜなら、ほんわかシーンでほんわかしきれない。 これはヘビ差別が私の中にあるせいか。 もしこれが巨大な虫だったら許せたのか。 いやいや、虫もちょっと無理かもしれない。フェアリーも人間の容姿+羽だし… たぬきのほうに好感を抱くのも、やや二足歩行だからかもしれない。 そんなことを考えていたら、人間より主人公を大切に扱ってくれるはずのヘビが、さっさとまぐわおうとしていて、驚いた。 そっちなんですね。そっか。 そしてヘビの性交はクセがあるんだよなと思ったら、その通り描かれていて、やっぱりクセが強い漫画だなと思い直した。 思い出したら冒頭で描かれた、ヘビが主人公を口に入れて暖める姿もクセ強だったもんな。 そういえば、主人公が家をせっせと掃除しているけど、主人公が来る前はどうしていたんだろう。 あの家は過去に供物になった人間が建てたんだろうか。