数字であそぼ。 絹田村子
数学をめぐる、ちょっとおかしな大学生の物語
twitterで以前紹介されているのを見て、気になってた漫画が3巻無料なので手を出しました。
ちなみに登場する先生は、モデルになった先生がいるらしく、京大理学部に通う(った)方々には、「あ、あの先生かな」となるそうです。twitterの紹介を読んだときに知りました。
さて自分が学生だったころ、物理の先生がしばしば使う公式を、方程式から生み出してみせてくれました。
似たような文字を使うのに、さっぱり共通点が見えなかった物理と数学。
漫画「レヴァリアース」のシオンが言っていた、「すべての学問は繋がっている」という言葉が理解できた瞬間でした。
そしてさらに先生が「こんなのは数学の○○先生からしたら、子供の手習いのようなもの。あの人たちは次元が違う」みたいなことを言ったのも覚えています。
物理と数学をつなげる公式をすらすら書いた先生ですら、敵わない次元。
あのころ、ドラマ「古畑任三郎」で、とある公式の証明をめぐる数学者のストーリーを取り扱っていましたが、あのノホホンとした数学教師はそういう次元の方だったんでしょう。
数学をやっていると思ったら、哲学だったりする次元。
本作はそんな次元が違う世界に身を落とすことにした若者たちの物語です。