オレが今野を幸せにしてやる…!なスピンオフ
騎士団長よりびっくりなスピンオフが始まりました!まさかの今野さんがメインの話です! 確かに今野さんって嫌なヤツなんだけどあの最後はずっとモヤモヤしてたんだよね。島耕作シリーズを読破している今作の主人公の「今野さんを幸せにしたい!!」っていう気持ち分かるわ〜
あの伝説の漫画の世界に転生! 「島耕作」シリーズを聖典とあがめ、幼い頃から1000回以上も読み返しているイカれた就活生、谷耕太郎。ある日、ふと気づくと憧れの島耕作が実在する世界に転生していた! 期待に胸を膨らませる谷だが、上司として待っていたのはシリーズ最凶の「子悪党オブ子悪党」、今野輝常だった! パワハラひしめく激動の80年代を生き抜き、島耕作に逢うことが出来るのか!? シリーズ40周年記念、まさかの本家公認ギャグ!
否定的な意見はこちらに書くとするか
正直な感想として、スピンオフとしても一つの漫画としてもはっきり言って出来の悪さばかりが目立つように感じる。
兎にも角にも画力がない。絵が下手過ぎる。これに尽きる。この程度の画力でシマコーのスピンオフがつとまると思ったものだ…と一周して感心すら覚える。
原作要素もマニアックというよりは、ただ原作から受けそうなネタを引っ張り出して使ってるだけ、という印象の方が強い。連載当時の世相を意識した細かいディテールは作者なりに力を入れているようではあるが、当時のサラリーマンが持ってる小物だのメシだのと言う前に、もっと見るべきとこはあるだろと言いたい。
説明口調もやたらと多く、主人公のノリツッコミも寒くて痛々しい。
そして何より回想シーンで原作のコマを多様し過ぎ。話によっては無駄に長ったらしい説明に原作のコマのコピペを使ったページが2~3ページに渡って続いたりする。その感手書き部分は主人公の顔アップが隅の方に小さくあるだけ、いくらなんでも商業誌で連載してるプロの仕事じゃないでしょこれ。添付した画像にもあるけど、これがたまにならまだしも毎週のようにある。もしかしたら前述した画力の低さ故にこうなってる可能性もある気はするが、そうなるとやはりこの作者の起用自体に疑問符しかない。
長々と書いたが、総じて厳しい評価をせざるを得ない作品だと思う。この感想を書いてる時点でやたら休載してる辺り打ち切り宣告でも食らって作者
もやる気をなくしてるのかもしれないが、まあどっちにしても先は長くないだろうし期待せずに見守っていこうとは思う。
しかしモーニングの連載はどうもパッとしないのばかりだなぁ…