コミックビーム姫乃たまさんの連載コラムでピエール手塚先生にインタビューされていました。先生は大家族の長男で自分が働き始めてからは兄弟達の学費や生活費を稼がなければならず大変だったらしいです。それが終わったので子供の頃から好きだった漫画を描いてみた…というエピソードに興味を持ったので読んでみました。

闇金のケツ持ちのヤクザが主人公なんですが、ジャンルでいえばアクションではなく人間ドラマ。もっといえば会話劇のような感じです。ただ前述の豊富な人生経験がベースになっているであろう言葉の重みがすごいので飽きずに読んじゃいました!主人公が自分を捨てた母親に再会する話のベースになった作品でちばてつや賞の佳作を受賞してるんですね。面白かったもんなぁ〜!

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モリのアサガオ

死刑を執行する刑務官

モリのアサガオ
かしこ
かしこ

死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な性格の主人公・及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。

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ゴクシンカ

ゴクシンカ

腰の低い普通のサラリーマン・手塚冷士は、ある日インターネットの友人から「顔が怖い」という理由だけでヤクザに勧誘されてしまう。躊躇する手塚だったが、いつの間にか組同士の決闘に巻き込まれることに。そんな折、彼はとある定食屋を訪れる。そこで体験する恐怖が、己を「最恐の極道」へと誘うことも知らずに……。混沌極まるヤクザ・ババア・異能アクション、開幕!

セリフの重みがすごいにコメントする