猿ごときにそんな…と思ったけど
広告につられてまんまと読んじゃった。 猿ごときに…と思うんだけど、これだったら人間も苦労するわな、という設定が面白い。 にしても正直6巻まで続けるほどの内容か!?でも読んじゃう。
天明三年。世では飢饉による食糧難のなかでも、主人公の可畏が住む山村では野生の動物を狩ることで他よりも幾分良い生活ができていた。しかし、ある日山で迷ったという男が村に来る。一向に目を合わせようとしないその男を訝しむ可畏だが、家族とともにもてなす。そしてその夜、村の外れではさらなる招かれざる獣が入り込んでいた...。
まだ1巻の段階だけど面白い。目がバキバキのおかしな猿たちが現れる→人間が武器で撃退する→猿たちが武器の使い方を学習して襲ってくるという話の流れなのだけど、「さるまね」の力によって、コチラがやることなすことをそっくり真似してくる行為に得体のしれない恐怖を覚える。人間の残虐さがそのまま自分たちに跳ね返ってきているということでもある。いかに猿たちに知恵を与えずに倒していくかという駆け引きが戦いのキモになるだろうか。動物系のホラーやモンキーピークとか好きな人におすすめ。