あらすじ

人のまねをする猿の第二夜の襲撃を乗り越えた可畏たち。しかし、猿の攻撃により村は壊滅状態となり、このままでは次の襲撃を乗り切ることは困難。可畏たちは村を出る決意をするが、村長・バラタの娘・ハナは密かに子猿を匿っていた…。村人の思惑が交差する緊迫の村脱出編、開幕!
さるまね 1巻【特典イラスト付き】
天明三年。世では飢饉による食糧難のなかでも、主人公の可畏が住む山村では野生の動物を狩ることで他よりも幾分良い生活ができていた。しかし、ある日山で迷ったという男が村に来る。一向に目を合わせようとしないその男を訝しむ可畏だが、家族とともにもてなす。そしてその夜、村の外れではさらなる招かれざる獣が入り込んでいた...。
さるまね 2巻【特典イラスト付き】
見ただけでヒトの動きを模倣する猿に、投石や解体、そして遂に銃の使い方を見られる…。可畏はこれ以上の被害を防ぐべく村人に銃を捨てるよう頼むが、猿の話など信じてもらえない。さらに可畏の妻が恐怖に駆られた隣村の男に襲われ…。追い詰められたヒトの悪意が暴走する、パニックホラー第2巻!
さるまね 3巻【特典イラスト付き】
夜が明け、山へと帰っていく猿。しかし、再び現れるかもしれない猿への恐怖で、村人たちは疑心暗鬼に。そんな時、可畏は高熱を出し倒れてしまう。父を助けるため、宇陀は熊の胆を探すが…。人のマネをする猿が襲いかかるパニックホラー第3巻!!
さるまね 4巻【特典イラスト付き】
ついに日が沈み、猿による恐怖が再び始まる。互いに疑心暗鬼になり、分断する村人たち。まとまりがない中、猿が再び村を襲い始める。そんな中、臨月の状態の水分(みくまり)に、悪漢の手が伸び…。
さるまね 5巻【特典イラスト付き】
水分の出産のため村長の家に籠城する可畏たち。だが、猿たちは家の周りを囲い、覚えた銃や投石などで村人たちは追い込まれる。水分とその赤子を守るため奮戦する村人。しかし、ついに猿の侵入を許してしまう。身動きの取れない水分と赤子。村の未来たる新たな生命を守るため、可畏は命を賭して猿に立ち向かう。
さるまね 6巻【特典イラスト付き】
人のまねをする猿の第二夜の襲撃を乗り越えた可畏たち。しかし、猿の攻撃により村は壊滅状態となり、このままでは次の襲撃を乗り切ることは困難。可畏たちは村を出る決意をするが、村長・バラタの娘・ハナは密かに子猿を匿っていた…。村人の思惑が交差する緊迫の村脱出編、開幕!
血の間隔 単行本版

血の間隔 単行本版

俺は妹に消えて欲しかった――漫画家の知幸は幼い頃、知的障害がある妹・知恵のことを疎ましく思っていた… 祖母の葬式のため、数年ぶりに帰省した知幸は父から祖母の遺言を聞く。『血を分けた兄妹なのだから一緒に生きていかなくてはいけない』と―― 祖母の遺言を受け、知幸は抗うことが出来ない【血】を持つ知恵とどう向きあうのか……
臨終の要塞

臨終の要塞

ある日突然、自分が85歳の老人になってしまったら? 身体は重く、視界は霞み、ただの階段は人を死に至らしめる「奈落」へと変わる。若者たちに降りかかった突然の不幸。彼らは85歳の老人に変わり果ててしまった。絶望の老人介護施設から、いかにして脱出できるのか? そして何故、彼らはこの施設に辿り着かなければならなかったのか? 老いと業(ごう)、絶望からの脱出劇が始まる――!
さるまね
恐怖の猿軍団#1巻応援
さるまね 吉田薫
六文銭
六文銭
猿って怖くないですか? 猿好きな方には申し訳ないのですが、 自分、小さい頃から猿ってあんまカワイイと思ったことないんですよ。 リスザルやメガネザルは多少愛嬌があるとか言う人もいたけど、全然理解できなかったす。 たぶん、微妙に顔が人間似ているところとか、愛嬌どころか打算的というか小賢しい感じが好きくない理由なんだと捉えてます。 日光さる軍団の猿回しとか正気の沙汰じゃないっすよ。(なんでだよ) そして、まさに自分の気持を投影し、逆撫でしてくるような作品がでました。 それが、この作品です。 猿が人間のマネをして、人間の道具や武器を使いこなし襲ってくる話。 その習得の仕方なんですが、目をギョロギョロして道具を眺めるんですけど、それが見ていて心底腹立つんです。 なんだ、その目は!と昔の体育教師ばりに顔面平手打ちしたい。 すぐにマネできるくらい知性はあるんですけど、基本理性がないので、本能で行動している感じも余計に腹立つ。 対策として、マネされないよう武器を使う姿を見せてはいけないようなので、何もしない、我慢するだけなのですが、それも歯がゆい。 とまぁ、腹がたってばっかですが、実際内容は結構ホラーで全然笑えないです。 マネできたこと(投石や棒で殴るなど)で襲ってくる猿の容赦ない行動に村人はどんどん犠牲になっていきます。 また、舞台が江戸時代なので、火縄銃みたいな猟銃くらいしかなく、近代的な武器がないのも恐怖ポイント。 ライフルがあれば、ぶっ放したい。 主人公は温厚で優しすぎるきらいがあるようですが腕はたつよう。 まだ1巻では戦っておらず、彼が今後猿とどう戦っていくのか?気になります。 息子とか奥さん、主人公の家族が危機的な状況なのも不安です。 もし家族がこの猿たちに殺されてしまい、その怒りで、山にこもり、音を置き去りにしながら祈る時間が増えた状態まで仕上げてきて、 「この腕力までは真似できまい」 と、この世から猿達を駆逐する復讐鬼と化したら最高だと夢想します