郷里のある幸せと父子のわだかまりを描いている
あとがきでも語られるが、谷口ジロー自身の体験が物語にかなり反映されている。それもあってかやり取りや心理描写が細かくてリアル。 ストーリーは結婚の挨拶以来実家に帰っていない男が父の死を機に里帰りをする話。通夜で昔世話になった母方の伯父や姉から、家に帰らなかった間の父の姿や、幼い日には理解できなかった父の心情などが語られて、後悔とともに父とのわだかまりがほぐれて行くという話。 読み終わると、実家に帰るかという思いになる。あとがきも結構いいので是非呼んでもらいたい。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※
鳥取大火が出てくる
コレ、鳥取県民でも忘れたい記憶らしくて、なかなか語ってくれる人がいない…。
・特に好きなところは? ※コレも大事!※
ガチな鳥取弁出てくる
わたくしはセリフをナチュラルに音読できますが、フツーのひとは出来ないっぽい。
・作品の応援や未読の方へオススメする一言!
原作ナシの谷口ジロー作品。 鳥取の人の、人生そのままなんでしょうね。
以上、鳥取県出身者の感想でした。