海軍大佐の父を持つ春子は、両親亡きあと大衆演劇の座長に拾われ役者として生きてきた。しかしある日男たちから、父から託された秘密を教えろと迫られて…。

徳川埋蔵金的な隠された宝を巡る物語というド王道の物語ですが、昔ながらの人情が溢れていて、主人公・春子は凛々しく美しく流石小山ゆう先生といった1話でした。

剣劇も演技もできるし、水玉ワンピースにポニーテールで歌も歌える。春子さん素敵すぎますね。続きが楽しみです。

あんな目に遭って父親の悲惨な最期も知った上でしっかり舞台で役者の仕事をまっとうするのかっこいい

父親の日記にあった「自分の手を汚してしまった」ってのは、金塊を埋める時に部下と揉めて殺したってこと?

幼馴染の裏切りつらいと思ったら最後に殺されてた…
金塊は諦めて役者道に邁進した方がいい

女神の標的

戦後の金塊争奪サスペンス #1巻応援

女神の標的 小山ゆう
兎来栄寿
兎来栄寿

『がんばれ元気』、『お〜い!竜馬』、『あずみ』などでお馴染みの、小山ゆうさん最新作。『颯汰の国』を挟んで、『雄飛』と同じ昭和の物語が新たに紡がれています。 本作は1953年の戦後間もない時代が舞台。大衆演劇の花形役を務める主人公の春子が、日本軍の大佐であった父が隠した日本再建のための金塊を巡る争奪戦に巻き込まれていくサスペンスです。 男剣士を凛々しく演じる美しく強い春子は、恩義のある座長のもとで何も知らず暮らしていましたが、ある日を境にその日常が崩れていってしまいます。ただ、戦後という時代もあり、ただやられるばかりではなく暴力に対し時に立ち向かって反撃していく姿もあり痛快です。 鴻鵠の志で金塊を隠した春子の父に対して、本当に存在するのかどうかも解らない「女神」(作中で金塊の隠語と語られる)を巡って、多くの人々が醜悪な争いを起こしていくさまは何とも言えません。 そしてまた、もし金塊が時の総理の下に首尾よく回っていったとしてもそれが正しく使われるかどうかは別の問題として存在するのもまた無常感を覚えさせられます。仮に総理が高潔な志で差配を行おうとしても、さまざまな思惑や柵が絡んだ政界でどこまで理想通りに事を運べるのか。栓なきことと解りながらも、考えてしまいます。 ともあれ、さまざまな勢力が互いに画策し合い息もつかせぬ展開で、誰を信用できて誰が信用できないのかも解らない春子の緊迫感がそのまま伝わってくるようです。 小山ゆうさんももう76歳ですが、筆に翳りは見えません。池上遼一さんも今月で80歳を迎えますが、皆さんお元気でい続けて欲しいです。

チェンジ

チェンジ

車椅子の少女・早(さき)をお迎えする役目を負った新米死に神。だが、幼い頃から足が不自由で窓から野球を見ることを楽しみにしているという、早の境遇に感じ入った死神は、自分の命と引き替えに早に49日の時間を与える決断をした。そして早は落ちこぼれの高校野球部に入部し…!? 巨匠・小山ゆうが贈るファンタジック青春ストーリー!!

サムライ数馬

サムライ数馬

女の子として生まれた事を世間に伏せられ、日本屈指の大財閥・兵藤コンツェルンの跡継ぎに見合う“サムライ”として育てられてきた数馬。父の死に際し、女性として生きていきたいと思う数馬だったが、身内の争いを目にし、やはり父の会社を継ぐことを決意し…!?

男ぞ!ケンノ介

男ぞ!ケンノ介

主人が亡くなり、女性しかいなくなってしまった藤岡家は、男子誕生を条件にお取り潰しを免れることに。そこに誕生した男子・ケンノ介は、甘やかされて育ってしまった。これではいけないと、立派な武士に育てるべく、祖母はケンノ介を厳しく育てることにして…!? 江戸時代を舞台に繰り広げられる痛快コメディー!

颯汰の国

颯汰の国

江戸幕府に抗った男… 大人気歴史物語!! 徳川家康から秀忠、家光へと移行していく時代、改易の憂き目に遭いながら、屈することなく敢然と幕府に立ち向かった男がいた!! 名は佐々木颯汰。数奇な運命を背負った颯汰は、いかに生き、戦うのか… 巨匠・小山ゆう熱筆!! 圧倒的スケールで描き出す、歴史スペクタクルロマン、ついに開幕――!!

あずみ

あずみ

少女のあずみを含む10人の子供達が、人里離れた場所で秘かに刺客として育てられていた。そして、彼らは爺の言葉をすべて正しいこととして疑うことを知らない、精鋭の刺客として育った。ある日、爺からいよいよ外界に出る時になったと告げられる。しかし、その前にこれまでの修業の総仕上げとも言うべき凄まじい試練が待っていた!

お~い!竜馬

お~い!竜馬

弱虫な竜馬は、近所でもいじめっ子の的で、姉の乙女に助けられる毎日。そんな竜馬も7つになり学問は楠山塾、剣道は日根野道場にはいるが、塾でも道場でも落ちこぼれ。とうとう塾を退塾となる。しかし母、幸は病の床でも竜馬を優しく見守ってくれる。そんな幸と花見に出かけた竜馬を見つけたいじめっ子達だが、幸の親切心に心を打たれた彼らは、幸のために捨てられた傘で日傘を作ってくれた。そこに通りかかった上士。土佐では禁止されている郷土の日傘を目撃された竜馬達は…。激動の幕末に一陣の風を送りこみ、炎のように生きた男・坂本竜馬。その英雄の若かりし時代を描く、幕末風雲大作!!

AZUMI-あずみ-

AZUMI-あずみ-

1860年(安政7年)3月3日、江戸城・桜田門外。時の大老・井伊直弼は、登城してきたところを水戸藩から脱藩した18名の浪士に襲われ殺害された。後に「桜田門外ノ変」として歴史に残るこの事件の裏に、ひとりの美しい少女の姿があった。少女の刃は混乱の中、井伊の命を一瞬で奪い…。

ももたろう

ももたろう

古賀、村田、亀乃川の三人は私立大学の相撲部に所属している。そこへ古賀の後輩・百田桃太郎が上京してくる。彼は高校を卒業した後、相撲部屋への入門を希望し、古賀を頼ってやってきたのだ。島で一人で鍛えたという桃太郎の体は、高校生とは思えないほど立派なものだった。観客の前で手に汗握る大相撲を取ることを夢見る桃太郎。しかし、相撲にはめっぽう強いが、美人を見るといてもたってもいられず「お願い」しちゃう彼の行動は、伝統と格式を重んじる大相撲界で大ヒンシュク!!

雄飛

雄飛

敗戦を迎えた昭和20年、満州から引き揚げる混乱の中で、ある男に母と姉を殺された雄飛。孤児となってしまった雄飛は、彼に救いの手を差し伸べてくれた娼婦のまち子と、弟の剛士とともに生きていくことになった。やがて17歳となった雄飛は、母と姉の仇である男への復讐心を胸に秘めながら、プロボクサーとしての道を歩んでいく…肉親との永遠の別れ、幼なじみの少女・青葉との再会。幾人もの人との出逢いを重ねながら、戦後の混乱を激しく生きる少年・雄飛の、熱き魂のドラマ。記念すべき第1集!!

小山ゆう短編集

小山ゆう短編集

1970年代~90年代に「少年サンデー」「少年ビッグコミック」に掲載された作品を収録。小山作品のエッセンスが凝縮された、ファン必読の短編集!!名門・富士見小学校の校舎の端に、小さなボロボロの寮がある。教師の細刈先生が、家庭に事情のある子どもたちをここに集め、世話をしているのだ。ある日、この寮にふたりの転入生がやって来た。ひとりは、野球が大好きな少年・石垣元気。もうひとりは、金持ちの祖父を持つアメリカ帰りの北条照輝(てるてる)。寮に来た次の日、元気は早速野球部に入部を申し込むが、あっさり断られてしまう。実は、両親がいない寮生たちは、他の生徒たちからのけ者にされていて…。

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