第1話はかつてタスマニア島に棲息していたカンガルーの仲間であるフクロオオカミがテーマで、同時に原住民であったタスマニア人の行く末も描かれます。フクロオオカミよりも先に虐殺され民族ごと消え去ってしまう様子に、ヒトの業の深さ悍ましさを感じました。
種を絶滅させている理由のほとんどは人間
人間が原因、というのを人類というか文明が自覚して保護に乗り出した時期も含めてかなりの種類の動物が絶滅してきた。 本作は改めてそれを教えてくれるのだが、どれもかなり面白い。 もちろんいずれも決して笑えるという面白いではなくて、興味深い方。 そんな理由で…と失望してしまいそうな話も少なくない。人類の業の深さよ・・・ 絵のタッチが『すこしだけ生き返る』でおなじみ(おなじみになってほしい。応援してます。)の、うすくらふみ先生の初期の感じ。いい味を出している。 ちなみにこちら、シリアスな話ばかりのようで意外とコミカルに描かれてるのもあり、気軽に楽しむ絵本のような感覚の単行本でもある。 図鑑好きだった大人たちにはオススメです。