なぜ彼らは絶滅しなければならなかったのか。
ある意味で、すごい新連載です。 たぶん1話毎に今はもう絶滅種とされる生きものたちが、いかにして絶滅に至ったのかを描いていくんだと思います。第1話は「ステラーカイギュウ」。彼らは人間に対する警戒心がなく、また攻撃性もない。更に仲間が怪我をすると助けるために群れる習性があるため、食用等の目的で乱獲されてしまい、発見からわずか27年で絶滅してしまったようです。とても勉強になる。
人間が原因、というのを人類というか文明が自覚して保護に乗り出した時期も含めてかなりの種類の動物が絶滅してきた。
本作は改めてそれを教えてくれるのだが、どれもかなり面白い。
もちろんいずれも決して笑えるという面白いではなくて、興味深い方。
そんな理由で…と失望してしまいそうな話も少なくない。人類の業の深さよ・・・
絵のタッチが『すこしだけ生き返る』でおなじみ(おなじみになってほしい。応援してます。)の、うすくらふみ先生の初期の感じ。いい味を出している。
ちなみにこちら、シリアスな話ばかりのようで意外とコミカルに描かれてるのもあり、気軽に楽しむ絵本のような感覚の単行本でもある。
図鑑好きだった大人たちにはオススメです。
人間が無慈悲に絶滅させた動物たちのお話。ドードー、ステラーカイギュウ、ニホンオオカミ………人間によって絶滅させられた8種の動物や鳥たち。絶滅に至る経緯と、人間がいったい何をしたか、その所業を描きます。生きるために食うために、我が先祖の原始人たちが全滅させたマンモスならともかく、本作の動物は、人間の金儲けや貪欲、虚栄心とエゴに因って死に絶えたものばかりです。絶滅動物を通して、醜悪な人間の心が透けて見えてきます。
人間が無慈悲に絶滅させた動物たちのお話。ドードー、ステラーカイギュウ、ニホンオオカミ………人間によって絶滅させられた8種の動物や鳥たち。絶滅に至る経緯と、人間がいったい何をしたか、その所業を描きます。生きるために食うために、我が先祖の原始人たちが全滅させたマンモスならともかく、本作の動物は、人間の金儲けや貪欲、虚栄心とエゴに因って死に絶えたものばかりです。絶滅動物を通して、醜悪な人間の心が透けて見えてきます。