シンプルなタッチの絵なのでサラッと読めますが内容的にはかなりショッキングかも。逆に「レッド・シンブル」みたいなサスペンスが好きならオススメです。
大学院生の主人公には外出先でよく遭遇する気になる男性がいます。ひょんなことから友人が同じ大学に通っていること、彼には同性の恋人がいたが何者かに殺された過去があることを知りますが、それでも彼に会える気がして遺体発見現場の川辺りを歩いていたところ変質者に襲われてしまいます…。そこへ気になる彼が通りかかったことがきっかけで2人は会話をするようになるのです。
ここから更に残酷なことも起こりますが、2人ともが過去から脱却することが出来たラストの読後感は爽やかでした。
「誰もわたしにさわらないで」――見知らぬ男に乱暴された詩織に、ジャケットを貸してくれた影山。謎めいた彼は3年前、男の恋人を亡くしていた。深さの知れぬ悲しみに溺れそうになりながら、ふたりの行きつく先は――
「誰もわたしにさわらないで」――見知らぬ男に乱暴された詩織に、ジャケットを貸してくれた影山。謎めいた彼は3年前、男の恋人を亡くしていた。深さの知れぬ悲しみに溺れそうになりながら、ふたりの行きつく先は――