会社からもらった長めの夏休みに帰省した主人公は、相変わらず無職でポテチを箸で食う35歳の兄を目の当たりにし、不安がつのるばかり。しかも見たところ母親は要介護状態。父親の姿は見えず。
この兄が、これから何かしでかすのか、しでかさないのか。予想がつかないのが怖いです。あとタイトルの「住みにごり」の意味もわからず、それも怖い。

何故か末吉を逆恨みしとるけど末吉の反応が普通だからな、親父はちょっと言いすぎだけど
母親と姉が兄貴に対しては聖人すぎると言うか甘やかしすぎと言うか

あそこ弟の部屋か!だとしたらノコギリやブルーシートを用意してるあたり、完全犯罪を目論んでいたってことだろうか…
結果的に母親が止めたとしても「あんたはお兄ちゃんや」は、兄にとってきつい一言ですよね

けっこう、ああやってお兄ちゃんなんだからと言われていままでずっと色んなものを我慢してきたのかもしれないな
で好きな子まで弟に譲れと言われる兄の気持ちよ…。

17話読んで思ったけど、兄貴は母親からずっと「お兄ちゃんだから」って理由で自分の気持ちをないがしろにされてきたのかな…

この家族何もかも強烈だからすっかり頭から抜け落ちてたけど、家族(特に母親)が兄貴に自立を促さないのは優しい虐待じゃないか?

学生時代兄貴が疎ましかった末吉
末吉のせいで割りを食ってきた兄貴・・・

末吉は兄貴のことよく知らないって言ってたけど、自分で思ってる以上に兄貴からは恨まれてそう

母ちゃんが怖い顔してるシーンが多かった気がする。過去に浮気経験のある旦那から「一生お前だけだ」とか言われたらそりゃ複雑な気持ちよね…。介護してくれてるからってチャラにはならないと思う。

過去は知らんが今の親父はようやっとるわ
兄貴がああなったキッカケは親父かも知れんけど
兄貴が働かなくても生きていけるのは働いてる親父と弟が仕送りしてくれてるお陰

住みにごり

ギャグなのかホラーなのか漂う狂気に翻弄される

住みにごり たかたけし
六文銭
六文銭

引きこもりの兄、要介護の母、アル中の父、モラハラ気質でバツイチの姉。 そして、都落ちして絶賛失業中の主人公。 この時点で濃度マシマシな家族構成だが、主人公が実家に帰省したところから始まる本作。 田舎出身の自分的には、あながち非現実的とも言えないのが、興味をそそりました。 言葉は一切発しないが、謎の存在感がある兄を軸に物語は展開されるのですが、冒頭でその兄が通り魔殺人を犯している夢を主人公がみていて、それが全話通して、こびりついて離れないんですよね。 兄の容姿も、ちびまる子の永沢くん(玉ねぎ)みたいに一見ギャグっぽい感じなのですが、この最初の光景のせいで逆に狂気すら覚えます。 ところどころ、例えばキャベツを部屋で千切りしてたり(それに血がついていたり)、主人公の同級生(女性)の名札でいかがわしいことしたり、狂気じみたことをしているので、あながち間違いではないのですが、それ以上のことをしそうな雰囲気が、常にある。 引きこもりかつ無口ってのが、否が応でも、その手の妄想をかきたてます。 似たように、父親もヤバいし、唯一家族の中でまともだと思った母親も、意外とキレてやらかすから、もうザワつきっぱなしです。 家族からみたら当たり前だったことが、世間では当たり前じゃないことって少なからずあると思うのですが、それを実際にありそうな絶妙なラインで、まざまざと見せつけられている、そんな作品です。 家族を再構築していく話なのか、それとも崩壊していく話なのか、ぜひ見届けたいです。

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