あらすじ

90万部突破! 2024年必読の話題作! 一家全員を巻き込んだ、あの事件から5年の月日が流れた。時間の経過に反して、毎日つらく変わらぬ日々を過ごす末吉。何もかも押し付けられ、「なぜ俺だけが… 我慢…我慢…」 やがて限界を迎えた末吉は“兄貴をこの家から追い出す”ことを決意する――
住みにごり 1巻

僕の実家には怪物たちが住んでいる。29歳、夏。会社から長めの休みをもらった僕は、久しぶりに実家に帰省した。住んでいたのは父母、姉、そして35歳、無業無言の兄だった…。これは変な家族なのか? それとも家族は変なのか? 新ホームドラマ、登場! ビートたけし氏、麒麟・川島明氏、絶賛!! 漫画クチコミサイト「マンバ」にて新連載ランキング1位獲得! 超話題作!!

住みにごり 2巻

1集、発売即大重版! 新ホームドラマ! 35歳、引きこもりの兄。弟の幼馴染に恋してしまいラブレターを渡そうとするが――!? 他方、年下男性を落としにかかるバツイチ姉、兄より不穏な父、その父もたじろぐ母と家族の姿は“にごり”を増し… この一家、ますます視界不良!

住みにごり 3巻

マンガ賞にTV番組! 話題沸騰ホームドラマ 35歳、引きこもりの兄が失恋。加速する不可解な行動と、露になる異様な習慣。一方、癇癪持ちの親父は何かに気づき、怯え始める。父の過去に一体何があったのか――。そこへ来て、母の様子にも異変が…!? この一家の“にごり”の核心へと迫っていく。

住みにごり 4巻

話題が沸騰しっぱなしのホームドラマ!! 何も知らずに浮かれる末吉を余所に、明らかになっていく親父の過去と母の想い。犯した過ちの禍根は今になり、親父をゆっくりと、しかし確実に追い詰めていく。逃げ場を失った親父は、この家族は、どこへ向かうのか… “にごり”の根源の一端を垣間見る。

住みにごり 5巻

親父の過去…その全貌が明かされる。絶えず追い詰められていく親父と、徐々に明らかになってゆく過去の出来事。真相を知ってしまった兄。相も変わらず、何も知らない末吉。逆上した親父が家に帰らぬ中、兄の元には一番会いたくない人が一番会いたくないタイミングで―― 親父が引き起こした歪みは、やがて西田家をも飲み込んでゆく。

住みにごり 6巻

累計45万部突破!今一番話題の家族の物語 執拗に追い詰められ、完全に為す術もなくなった親父。意を決して最後の手段に出るも、あえなく失敗し状況は悪化の一途を辿る。精根尽き果て、我が家へと戻ると、図らずも時はすでに遅く―― 親父の過ちによって生まれた毒牙は、ついに西田一家の喉元へ。

住みにごり 7巻

90万部突破! 2024年必読の話題作! 一家全員を巻き込んだ、あの事件から5年の月日が流れた。時間の経過に反して、毎日つらく変わらぬ日々を過ごす末吉。何もかも押し付けられ、「なぜ俺だけが… 我慢…我慢…」 やがて限界を迎えた末吉は“兄貴をこの家から追い出す”ことを決意する――

住みにごり

ギャグなのかホラーなのか漂う狂気に翻弄される

住みにごり たかたけし
六文銭
六文銭

引きこもりの兄、要介護の母、アル中の父、モラハラ気質でバツイチの姉。 そして、都落ちして絶賛失業中の主人公。 この時点で濃度マシマシな家族構成だが、主人公が実家に帰省したところから始まる本作。 田舎出身の自分的には、あながち非現実的とも言えないのが、興味をそそりました。 言葉は一切発しないが、謎の存在感がある兄を軸に物語は展開されるのですが、冒頭でその兄が通り魔殺人を犯している夢を主人公がみていて、それが全話通して、こびりついて離れないんですよね。 兄の容姿も、ちびまる子の永沢くん(玉ねぎ)みたいに一見ギャグっぽい感じなのですが、この最初の光景のせいで逆に狂気すら覚えます。 ところどころ、例えばキャベツを部屋で千切りしてたり(それに血がついていたり)、主人公の同級生(女性)の名札でいかがわしいことしたり、狂気じみたことをしているので、あながち間違いではないのですが、それ以上のことをしそうな雰囲気が、常にある。 引きこもりかつ無口ってのが、否が応でも、その手の妄想をかきたてます。 似たように、父親もヤバいし、唯一家族の中でまともだと思った母親も、意外とキレてやらかすから、もうザワつきっぱなしです。 家族からみたら当たり前だったことが、世間では当たり前じゃないことって少なからずあると思うのですが、それを実際にありそうな絶妙なラインで、まざまざと見せつけられている、そんな作品です。 家族を再構築していく話なのか、それとも崩壊していく話なのか、ぜひ見届けたいです。