完全な横山光輝エンターテイメント作品
旅人・ヘロデが大ウイグル帝国を建国するまでの話。多分実際の歴史とはかなり違うので歴史を学ぶというよりも「横山光輝が書く物語の楽しむ」のがメインの作品だと思う。 横山光輝の作品に登場する主人公にある「割り切り」「合理性」「一貫した行動理念」が溢れていてラストも含め最高だった。 ただ読む順番がよくなかったのか、同じ横山光輝の「長征」を読んだ後だったので同じようなネタを見ることになってしまったのが残念
ヘロデという無頼が女を抱いては人助けをし最終的には大帝国を築くけどあっけなく信じていた人に殺されるという話。
女は姦通罪を犯すと両手をミイラにされるとか、状態さ湿地では弧を描く棒を十字に組んでその上に立つといいとか、イランの弓はスゲー強いとか。
本当かどうかはわからないそれっぽい知識が面白かった。
親しくしていた隣国の王と女王にあっさり殺されるのがエモくて最高。
現代的な価値観では主人公の方が正しいけど、それでの展開を踏まえると2人の主張は完全に筋が通ってるからしょうがないよな…となる。
あとすごいどうでもいいことだけど、横山光輝先生が描くガイコツがすんごいかわいくてキュンとしました。かわいい。
東方から来た旅人・ヘロデ。自分が求めているものが女であるのか、無限の富であるのか、血であるのか、それが自分自身にはわからない。しかし未開の地に行けば必ず何か求めるものがあるだろう。ヘロデは、荒涼たる大地で長い長い旅に出る。
東方から来た旅人・ヘロデ。自分が求めているものが女であるのか、無限の富であるのか、血であるのか、それが自分自身にはわからない。しかし未開の地に行けば必ず何か求めるものがあるだろう。ヘロデは、荒涼たる大地で長い長い旅に出る。