5.0
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オカヤイヅミ先生が10周年に出した2冊のうちの一つ。
母が亡くなり、72歳の父との同居を決意した42歳独身男性サラリーマン。
ちょうどいい距離感にいた彼女にも呆れられ別れを告げられてぬるっと新しい生活を始めるが、久しぶりの父との生活でいろいろなことを再認識したり新しく発見したり。
フィクションの中の日々の話かと思いきや、東京オリンピックの話が出てきて、コロナが出てきて…。
「いま」これを描くことに意味がある作品だったように思います。
いまのこの年代の人たちがどう感じてどう生きているのかを地に足つけて描いていて面白かったです。
変化していく毎日をあるがままに受け入れるゆるやかな希望のようなものを感じてじんわりと心に染み込みました。