土曜日半ドンが楽しみだったあの頃
土曜日のランチメイト 高尾じんぐ
土曜日の半ドン、なつかしいですね。
まるごと休みの日曜日よりも、早く帰れる土曜日の方が解放感があって好きだったような気がします。
そんな90年代の中学校が舞台です。
主人公の真穂は土曜日の放課後、調理室に忍び込んでこっそりお昼ご飯を作っています。
しかし野球部の宮森君に見つかってしまい、お昼ご飯を作ってあげることに…というストーリー。
普段はほとんど喋らないのに、土曜日のお昼だけ一緒にご飯を食べる関係性がいいんですよね。
食べたいものを知らせてくれなかったり、感想も言わずガツガツ食べる宮森君を「まったくもう男子ったら」みたいな目線で見守る真穂は妻のようでもあり母のようでもあります。
この男子・女子感も古き良き学園ラブコメっぽくていい!なつかしい!
なつかしいなつかしい言ってますけど、結構読み進めてから「今って土曜日半ドンじゃなくない?」と90年代設定に気づきました。20代の子が読んだらすぐ気づくんだろうな…とちょっとだけ悲しくなりました。