3.5
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20巻一気に読んでしまった。
主人公だけでなく、お笑いに取り憑かれ、その世界で生きていくことを決断した「芸人たち」の人間ドラマな作品です。
苦悩や葛藤、お笑いに対する哲学が、登場人物によって様々で、
メインキャラだけでなく、脇キャラまで本当に魅力的です。
また緻密な調査をしたのでしょうか。
お笑い界の良い面も、そして厳しい面も、本当に丁寧に描いており、リアリティが凄いです。
実際の番組のオマージュや、漫才の大会、ビッグ3など、現実にある設定も生かしているので、よりそのように感じますね。
このキャラのモチーフは誰かな?とか考えると、それも楽しいです。
また、本作の特筆点は、漫才のライブ感。
これがもう紙面からもビシビシ伝わってきて、よく静止画の漫画で表現できたなとうなります。
ネタにあわせて計算されたコマ割りが、テンポよく進み読んでて小気味よいんです。
著者自身も、2018年のM-1の3回戦までいったというから、ネタの完成度も高いです。
笑いあり、涙ありの本作。
一気読みをおすすめします。