自分は、どちらかと言うと「台風」世代で(「タイガーマスク」からの流れで小学生の時に単行本で読んだ)、「列伝」連載時は生意気盛りの高校生だったので、半分笑いながら読んでいました。

自分がジャストなのは、「台風」連載後に始まった「空手バカ一代」で、これは連載が小学生時代とモロかぶりなので、思いっきり極真伝説を喰らいましたね。(そのレガシーにして最高潮が、猪木VSウイリー戦でしょう)

今思い出しても、胸踊りますよねえ。
現実をワンダーランドにしてしまう梶原一騎の破壊力は、本当に素晴らしいと思います。

「熱狂」とはなにかにコメントする
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(とりあえず)名無し
(とりあえず)名無し
1年以上前
梶原一騎の凄さを、今の読者にどう伝えたら良いのか…って、前にも同じような文章をクチコミで書いたような気がするが、こっちはそんなに悩まない。 梶原一騎は、もう要するに「フィクション=嘘」のとんでもないパワーが、その真髄であるに決まっている。 言い換えれば、ホラ話の面白さだ。 日本漫画史で、これほど胸躍るキワキワのホラを騙り続けた作家はいない。 昔、『巨人の星』の消える魔球の秘密で、「魔送球の縦の変化」という説明を読んで、少年だった私は「え、そんな、重力あるじゃん! じゃあドロップを横に変化させたらカクっと真横に「落ちる」って言うの!? 変化球を縦やら横に投げ分けられないでしょ!」と、とても釈然としなかったことがあった。 しかし、そんなガキのクソ生意気でクソ正論なションベン臭い小理屈と、漫画の「面白さ」はまったく関係がないのである。 『巨人の星』は、本当に素晴らしく陶酔的な魅力に溢れた大傑作で、私も大好きなのだから。 そういう点では、なんと言っても『ジャイアント台風』である。 このマンバの「あらすじ」からしてメチャクチャで、「(馬場選手の言葉、作中より一部抜粋)」って、こんなことを馬場が絶対言うはずがない。 トレーニングで足に鉄アレイをくくり付けられて、力道山から蜂の巣を投げつけられ、「このままでは死あるのみ」と苦悶した……そんな「汗と涙の苦しい経験」、馬場がしてるわけないでしょう! だが、既に馬場も梶原も物故し、それから長い時が過ぎた今も、この「騙り」はインターネットという新しいメディアの中で、ギラギラと我々を挑発してくる。 だって、「馬場選手の言葉」って書いてあるんですよ。 「ノンフィクションコミック」って堂々と言い切っちゃってるんですよ。 そんで漫画読んだら、そりゃあ今も信じちゃう人、いるでしょ! (……いや、いないかな。 つまんない時代だな。 ホント、リテラシーなんていう薄気味悪い言葉使うヤツ、梶原兄弟の霊にボコられちゃえばいいのに) 同系列の『プロレススーパースター列伝』に出てくるもろもろも、ほぼほぼ嘘ですよね。 とんでもなく面白いですけど! エリックのアイアン・クローとか、ブッチャーの地獄突き体得のエピソードとか、最高。 まあ、プロレス自体が、そうした虚実の皮膜を豪快に利用するジャンルではあるので、そのケミストリーが最大限に発揮された、というのはあるかもしれない。 それにしても、あまりと言えばあまりではある。 今の人は呆れるだろうが、当時の子供は皆、梶原原作の「実録」物を、ホントに信じて熱狂していたのであった。 思えば、とても幸福だった。 あの頃は、漫画を読む純粋な喜びに満ち溢れていた。 とにかく、『ジャイアント台風』は、あの中島らもが、笑い過ぎて痙攣を起こし「このままでは死あるのみ」となった生涯最高の漫画である、と賞賛を惜しまなかった本当に面白い傑作なのですよ。

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(とりあえず)名無し
(とりあえず)名無し
1年以上前
梶原一騎の凄さを、今の読者にどう伝えたら良いのか…って、前にも同じような文章をクチコミで書いたような気がするが、こっちはそんなに悩まない。 梶原一騎は、もう要するに「フィクション=嘘」のとんでもないパワーが、その真髄であるに決まっている。 言い換えれば、ホラ話の面白さだ。 日本漫画史で、これほど胸躍るキワキワのホラを騙り続けた作家はいない。 昔、『巨人の星』の消える魔球の秘密で、「魔送球の縦の変化」という説明を読んで、少年だった私は「え、そんな、重力あるじゃん! じゃあドロップを横に変化させたらカクっと真横に「落ちる」って言うの!? 変化球を縦やら横に投げ分けられないでしょ!」と、とても釈然としなかったことがあった。 しかし、そんなガキのクソ生意気でクソ正論なションベン臭い小理屈と、漫画の「面白さ」はまったく関係がないのである。 『巨人の星』は、本当に素晴らしく陶酔的な魅力に溢れた大傑作で、私も大好きなのだから。 そういう点では、なんと言っても『ジャイアント台風』である。 このマンバの「あらすじ」からしてメチャクチャで、「(馬場選手の言葉、作中より一部抜粋)」って、こんなことを馬場が絶対言うはずがない。 トレーニングで足に鉄アレイをくくり付けられて、力道山から蜂の巣を投げつけられ、「このままでは死あるのみ」と苦悶した……そんな「汗と涙の苦しい経験」、馬場がしてるわけないでしょう! だが、既に馬場も梶原も物故し、それから長い時が過ぎた今も、この「騙り」はインターネットという新しいメディアの中で、ギラギラと我々を挑発してくる。 だって、「馬場選手の言葉」って書いてあるんですよ。 「ノンフィクションコミック」って堂々と言い切っちゃってるんですよ。 そんで漫画読んだら、そりゃあ今も信じちゃう人、いるでしょ! (……いや、いないかな。 つまんない時代だな。 ホント、リテラシーなんていう薄気味悪い言葉使うヤツ、梶原兄弟の霊にボコられちゃえばいいのに) 同系列の『プロレススーパースター列伝』に出てくるもろもろも、ほぼほぼ嘘ですよね。 とんでもなく面白いですけど! エリックのアイアン・クローとか、ブッチャーの地獄突き体得のエピソードとか、最高。 まあ、プロレス自体が、そうした虚実の皮膜を豪快に利用するジャンルではあるので、そのケミストリーが最大限に発揮された、というのはあるかもしれない。 それにしても、あまりと言えばあまりではある。 今の人は呆れるだろうが、当時の子供は皆、梶原原作の「実録」物を、ホントに信じて熱狂していたのであった。 思えば、とても幸福だった。 あの頃は、漫画を読む純粋な喜びに満ち溢れていた。 とにかく、『ジャイアント台風』は、あの中島らもが、笑い過ぎて痙攣を起こし「このままでは死あるのみ」となった生涯最高の漫画である、と賞賛を惜しまなかった本当に面白い傑作なのですよ。
ダイヤモンドの功罪

最新話で綾瀬川が覚醒したぞ!!

ダイヤモンドの功罪
かしこ
かしこ

最新話でついに!綾が覚醒をしましたね!エヴァで言うところの覚醒と同じ意味なので心配ではありますが、これから益々タイトル通りの「功罪」っぷりを発揮してくれることでしょう。 ということで単行本を読み返してみました。運動神経だけではなく、身体能力、そして頭脳と、スポーツをする為の全てに恵まれた小学5年生の綾瀬川。U12の日本代表でもエースに選ばれ、他の代表選手からも「俺の世代にはずっとコイツがいるんだ…」と恐れられる程の逸材っぷり。しかし綾瀬川の本心は只々みんなと楽しく野球がしたいだけ。そう、綾本人も自分の才能に傷ついているのです。でも誰もそれを知らない。いてもイガくらいかな? 私は野球に関して全くの無知なんですがそれでもハマるのは、これが「才能」の話だから。やはり圧倒的な才能は人を翻弄するんですよ!!恐ろしやです。 日本代表の並木監督があのまま綾の面倒を見てくれたらよかったけど、このまま足立フェニックスで限界まで投げ続けたらプロになる前に選手生命が絶たれそうで心配ですね。ストーリーの冒頭で何回か高校球児になった綾が出てくるけど「この試合で壊れてもいい…!」と言ってたのが気になる。それがどういう意味なのか。やけっぱちなんだろうか。今のところ理解者になりそうな人が大和しかいないけど、東京と大阪で距離もあるし、大和もプレイヤーになりたそうだし、どうなっちゃうんだろう…。 将来は大谷さんのようになってくれたらいいのにな〜と思うのも綾にとっては大きなお世話なんだよね。とにかくハッピーエンドであってくれ!!と願いながら読んでます。

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