久しぶりに読んだけどやっぱりいいな
カラスヤサトシの上京時の話 会社を辞めて上京した際の自身の日常生活でのギャグがメインで進む。途中から家族の話になるがカラスヤサトシのマンガとして進むので変な悲壮感は感じられないところが良かった。 この辺りの時代に描かれた『COMICアレ!』に掲載された「海辺の人々」という漁師の親子が陳情に行くたびにおしゃれになっていく短編はものすごい好き。
カラスヤサトシ先生が、まだ駆け出しの漫画家だった頃のお話。
時期的には『COMICアレ!』や『アフタヌーンシーズン増刊』に投稿していた2000年あたりの頃でしょうか。
30歳手前で一大決心をし、会社を辞めて上京。漫画家として独り立ちすべく、右往左往しながら奮闘する日々を描いています。
カラスヤ作品お得意の、プライベートで起きたしょうもないことを面白おかしく紹介しながら、どんな大変な状況でもネタにして笑い飛ばすスタイルは、上京の苦労も吹き飛ばすほど明るいです。
ただ、父親が病に倒れてからは、とても切ない展開でした。
さすがに笑いにはせず、珍しく?真面目に正直な気持ちを込めたシーンだったと思います。
カラスヤ先生の人生そのものを応援したくなるような、素敵な一冊です。
漫画家1本で生きいこう!一念発起して会社をやめたはいいけれど、連載するはずだった雑誌は休刊。勢いで東京に出てはみたが……。