あっけらかんと、現実を突きつけられる。
現実、将来、老後。 どの言葉がよりふさわしいんだろう。 あっけらかんと、つきつけられる。 持たざるものからしたら、主人公が珍獣のように見える理由はとてもよくわかる。 しかし、主人公は少しずつ、知らなかった生活環境を送る人たちの存在に気づいていき、変わっていく。 すべてのきっかけが孤独死というあたり、なんだか都会っぽい。 孤独死しないために婚活して結婚? 結婚したからといって、大丈夫と思うなよと言わんばかりに突きつけられる、親の介護、何もしない夫、子がなにかしてくれると思うなよの嵐。 気にしたら見えなかったものがどんどん見えてくる。 ただ、耳をふさぎたくなるような話題も、主人公の百面相のようにコロコロ変わる表情や、油断したら出てくる猫もしくは猫オマージュ、あと不思議な人・ナスダくんで大変読みやすい。 我々の将来は、一体どんなかんじになっているんだろう。 今日が明日も続いて、親が過ごしていたような老後を我々も?と思っていたけど、昨今の情勢を考えると、それはなさそうだなという気がしてきた。
子供の頃に憧れていた叔母が、悲惨な孤独死をとげた。
叔母のように未婚&子なしでいるのはまずいと思い、婚活宣言をするも、年下の同僚男性に「結婚すれば安心という発想は令和には通用しない」とバッサリ。
結婚しなくても、婚活してもバカにされるならば、いっそひとり(と飼っているおキャット様)で生き、ひとりで死んでやる!と心に決めた35歳OLの山口鳴海の決意が強固になった第一話。
最後、その同僚・那須田君とのラブコメ展開も匂わせてましたが色々こじらせてそうな感じが絶対面白い新連載だと思います。