あっけらかんと、現実を突きつけられる。
ひとりでしにたい カレー沢薫 ドネリー美咲
現実、将来、老後。
どの言葉がよりふさわしいんだろう。
あっけらかんと、つきつけられる。
持たざるものからしたら、主人公が珍獣のように見える理由はとてもよくわかる。
しかし、主人公は少しずつ、知らなかった生活環境を送る人たちの存在に気づいていき、変わっていく。
すべてのきっかけが孤独死というあたり、なんだか都会っぽい。
孤独死しないために婚活して結婚?
結婚したからといって、大丈夫と思うなよと言わんばかりに突きつけられる、親の介護、何もしない夫、子がなにかしてくれると思うなよの嵐。
気にしたら見えなかったものがどんどん見えてくる。
ただ、耳をふさぎたくなるような話題も、主人公の百面相のようにコロコロ変わる表情や、油断したら出てくる猫もしくは猫オマージュ、あと不思議な人・ナスダくんで大変読みやすい。
我々の将来は、一体どんなかんじになっているんだろう。
今日が明日も続いて、親が過ごしていたような老後を我々も?と思っていたけど、昨今の情勢を考えると、それはなさそうだなという気がしてきた。
ひとりでしにたい
実用書かってくらいライフプランにまつわる情報が書かれている。
とても役立つ。