あっけらかんと、現実を突きつけられる。
現実、将来、老後。 どの言葉がよりふさわしいんだろう。 あっけらかんと、つきつけられる。 持たざるものからしたら、主人公が珍獣のように見える理由はとてもよくわかる。 しかし、主人公は少しずつ、知らなかった生活環境を送る人たちの存在に気づいていき、変わっていく。 すべてのきっかけが孤独死というあたり、なんだか都会っぽい。 孤独死しないために婚活して結婚? 結婚したからといって、大丈夫と思うなよと言わんばかりに突きつけられる、親の介護、何もしない夫、子がなにかしてくれると思うなよの嵐。 気にしたら見えなかったものがどんどん見えてくる。 ただ、耳をふさぎたくなるような話題も、主人公の百面相のようにコロコロ変わる表情や、油断したら出てくる猫もしくは猫オマージュ、あと不思議な人・ナスダくんで大変読みやすい。 我々の将来は、一体どんなかんじになっているんだろう。 今日が明日も続いて、親が過ごしていたような老後を我々も?と思っていたけど、昨今の情勢を考えると、それはなさそうだなという気がしてきた。
おばさん、好きな舞台のチケットも取ってあったのに風呂で死んだということは、何らかの理由で急死したんだな…
死に方は悲惨だけど、死ぬ直前までは生きがいを持って生活していたということだ
まあ何かに絶望しながら孤独死するより、気づかぬうちにポックリ逝くほうが良い気もするけど…いずれにしろ湯船で死ぬのは死んでも避けたいところだ。
追い焚き付きのね。