読み進めるのを止められない。内容を受け止めきれない
基本的に漫画の煽りとかは読まない。 独特の絵柄で描かれる切ない日常系の話だと思って読み進めていくと、徐々に「妙にリアルな写真を加工したような絵」が出てきて嫌な予感がしたけど、不安なままページを捲る手は止まらなかった。 読み終わってから振り返ると、2ページ目の柱に「エッセイ漫画」とあった。 この漫画から受けた衝撃・登場人物の感情が「本物」なのだとわかってしまい、いまは自分が読んだ内容の重さに非常にしんどい思いをしている。 恋人を喪う作品はいくらでもあるけど、ここまで立ち直れないような思いをしたのは初めて。 大丈夫なフリをして、抜け殻の自分を人形のように操って生きていく主人公の描写がこびりついて離れない。 http://www.moae.jp/comic/thegate_sekaiwamadautsukushii
人目があるところで読むのは危険ですね。泣きます。
上野顕太郎「さよならもいわずに」を彷彿とさせる、たまにユーモアを混ぜながら語られるモノローグと、身近な人間が死んだという事実と向き合うさまの表現力がすごいです。
経験した人にしかわからない、死別の向こう側が見えた気がします。