SF×サスペンス×バディもの。

ずっと気になっていた作品だったけど、なぜか自分の中でまだ、まだ、と止めていた。
ある程度出てから読みたいという気持ちだったのかもしれない。
その感覚は間違いではなかったと最新4巻まで夢中になって読んだ後に思った。

2086年、「眠り病」という難病が蔓延し撲滅から8年。
海軍での暴発事故に遭い、脚を失った主人公・アダムの新しい仕事は、「眠り病」撲滅の英雄ルネの相棒だった。
撲滅した病気の再発を疑問に思い調査に乗り出すが・・。

表紙、色、設定、キャラ造形、関係性、テンポ、この漫画を構成する全要素くまなく好きだ・・。

「眠り病」患者の記憶に命懸けでダイブして治療する様子や、軍という巨大組織でいろんな思惑が渦巻いていて誰が味方か分からなかったり、街中のちょっとした描写だったり、色気のあるおじさんの絡みがたまらなくいい。
陽気なマッチョネイビーと疲れ顔のクールな英雄のバディもの最高じゃん!

映画『インセプション』好きな人はもちろん好きだろうし、二転三転してハラハラする海外ドラマとか、『BANANA FISH』好きな人は好きなんじゃないかなーと思う。

読みたい
テムパル〜アイテムの力〜

ゲームの中でアイテム作って売りまくって現実でも成り上がる!

テムパル〜アイテムの力〜
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

先日発表された「ピッコマAWARD 2023」のSMARTOON部門を受賞していましたね。 https://piccoma.com/web/product/43170 世界最高のバーチャルリアリティゲーム<SATISFY>。全世界ユーザー数20億人が参加する壮大なファンタジーゲーム。 主人公は、借金まみれで日雇いの肉体労働で稼ぐゲーム中毒者の青年。ゲームばっかりやるから友達からも家族からも見放されていたが、ある日ゲームの中の依頼をこなしていると、まだ一人も存在しないレジェンドクラスの「伝説の鍛冶職人」に転職できる本を見つけ転職する。「伝説の鍛冶職人」になったおかげで、何でも武器を装備できるし強い武器も作れるようになって、それらを売ったお金を現実で換金して儲かってゲーム内でも現実でも底辺から成り上がっていく! という話です。 アイテムの力で猛スピードで成り上がっていく痛快なストーリー、縦スクロールならではのかっこいいアクション、仲間との絆、ゲームの世界のキャラ(AI)との恋愛まであって見どころがたくさん! 底辺を味わってきた主人公だから、ずっとお金にがめつくてとにかく根性で乗り切るところが面白いです。いろいろ運も向いてくるんですよね。 気軽にサクサクスルスルっと読み進められるのでちょっとした時間にぜひ。

巡る遊星

どうなるのか読めないけど楽しみな話!

巡る遊星
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

待ってました!中島佑先生の新連載!! ちばてつや賞『ODD FUTURE』や、となりのヤングジャンプ読切『友人について』『A PERFECT DAY』など素晴らしい読切を発表されてきた中島佑先生。 満を持しての連載!楽しみにしてました! https://tonarinoyj.jp/episode/2550689798819277317 高校時代、文化祭で脚本を書いたクラス演劇が優勝して才能を発揮していた主人公は、のちに高校時代の同級生に誘われてトリオを組んでいたが30を目の前にして芸人として売れていなかった。物書きとして友人の怪談系YouTubeの台本を書いて活躍してステップアップみ見えてきたりはするのだが、周囲では少しずつ不協和音的に人間関係がもつれ始めていく…。 これは「お笑い」の話というより、彼と彼を巡る周囲の物語。 物書きとして自分に自信がある主人公だし、自分自身のことを客観的に見られているのだが、決定的に人を楽しませようという気持ちに欠けているから芸人には向いていない。さらに、少なくとも自分は面白いものを書けているという傲慢さ、ふてぶてしさが表に出てしまっていて、他人から好かれることもない。プライドから自分から出た言葉は引っ込めないし、一人で何が悪いと開き直っている部分もある。 それでも僕にはどうしても彼を憎めない。 誰に評価されるでもなく、自分が面白いと思えることをやることが正義な世界で貫く彼は素晴らしい。しかしその価値観を他人に押し付け強要するのは傲慢すぎるし、いる環境に自分を適合させようという意思すら感じないのも違うと思う。その強情さと柔軟性の無さはやはり芸人には向いていないかもしれない。人に求めてばかりで求められることに応じられないのも人間関係が厳しくなってくる。 そのブレない姿勢が必要な場所もあるだろうから、全てを失う彼にはどこかで上手くいってほしいと願ってしまう。本格的に孤独になった彼にどのような変化が訪れるのか。 これからが楽しみだ。 https://comic-days.com/episode/2550689798274443728 https://tonarinoyj.jp/episode/316190247136013710 https://tonarinoyj.jp/episode/4856001361553621486

本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
天狗の台所

天狗の台所

NY育ちの少年・オンが、料理上手な兄(実は天狗!)とおくる、不思議でおいしいスローライフ。自分が天狗の末裔であることを知らされたNY育ちの少年・オンは、しきたりにより、14歳の1年間、日本で兄・飯綱基と隠遁生活を送ることに。天狗といっても特別な力はなく、畑仕事や料理を楽しむだけの生活に肩透かしなオンだったが、兄に羽が生えていることを知って大興奮!オレにも天狗パワーが目覚めちゃうかも!? 『千年万年りんごの子』『地上はポケットの中の庭』の田中相が描く、四季折々の兄弟暮らし。

千年万年りんごの子

千年万年りんごの子

親を知らない夫。りんごと育った妻。夫婦は、りんごの村の禁忌を破った。――雪深いりんごの国に婿入りした雪之丞(ゆきのじょう)。昭和の激動から離れ、北の家族と静かに巡る四季は親を知らない彼の中になにかを降り積もらせてゆく。それは冬、妻の朝日(あさひ)が寝込んだ日。雪之丞の行動が、りんごの村に衝撃を与えた。りんごの時間が動き出す、田中相初連載作!

地上はポケットの中の庭

地上はポケットの中の庭

紅茶の香りに似たアザミが咲きほこる庭、人の言葉を話すコガネムシがやってくる庭、焼きたてのミラベルのタルトと笑い声に包まれた庭、47歩先に壊れたアシカのプールが見える庭……。さまざまな“庭”を舞台に、生きるものの繋がりを描くITAN掲載シリーズをはじめ、満場一致で大賞を受賞したデビュー作を含む短編5作を収録。人間の愛しさを豊かに伝える鮮烈な才能!

その娘、武蔵

その娘、武蔵

田中相最新作はバレーボール部!部活をやる意味って?184cmのバレーボールJK。悩める青春ド真ん中!男まさりの女の子・武蔵の青春バレーボール漫画!中学女子バレーボール界の頂点に立ち、名を馳せた巻田中学校エース・兼子武蔵。全中優勝インタビューでバレーを辞めると公言した彼女は心機一転、大仙高校で自由な日々を謳歌しようとしていた。しかし、身長184cmと目立つ彼女はバレー部主将・律から目をつけられ!?

誰がそれを -田中相短篇集-

誰がそれを -田中相短篇集-

この幸福感は、まぎれもなく本物。「加古里・スズシロ」「風の吹く吹く」「あしたの今日子」「庭へゆく」に加え、同人誌で発表された「恋する太陽系第3惑星地球在住13歳」「THEWORLD」、そして描き下ろしとなる「その後の加古里・スズシロ」を収録。紡ぎ出される人間は、こんなにも愛おしく温かい。鮮烈なデビューを飾った著者の原点を知る一冊!

これは好きなやつだったにコメントする