巻を追うごとにグングン面白くなる。
舞台は未来のアメリカ。“眠り病”と呼ばれる記憶のガンと闘う2人とその周囲の人々の話。 1巻読了後、続きが気になって2巻を買ってみたら、また更に続きが気になって……と、気付いたら当時出ていた全てを揃えていた状態。 基本は未知の病と闘いながら、そして同時にお互いや、お互いの周囲の人々の見えてこなかった部分が見えてくる。 また、作者さんの描き方がすごく美味い。一目で『ここはアメリカなんだ!』と思わせる景観や仕草、また、舞台が遠い未来のこともあり、平然と出てくるフューチャーな要素からも、重厚な世界観を感じることが出来ます。 漫画ですが、まるで実際に登場人物が生きているかのよう。 1巻だけで決めずに、是非2巻、3巻と手を伸ばしていただきたい名作です。 個人的に (舞台や役者さん方をしっかりとして貰えるなら) ドラマ化して欲しい作品No.1です。
SF×サスペンス×バディもの。
ずっと気になっていた作品だったけど、なぜか自分の中でまだ、まだ、と止めていた。
ある程度出てから読みたいという気持ちだったのかもしれない。
その感覚は間違いではなかったと最新4巻まで夢中になって読んだ後に思った。
2086年、「眠り病」という難病が蔓延し撲滅から8年。
海軍での暴発事故に遭い、脚を失った主人公・アダムの新しい仕事は、「眠り病」撲滅の英雄ルネの相棒だった。
撲滅した病気の再発を疑問に思い調査に乗り出すが・・。
表紙、色、設定、キャラ造形、関係性、テンポ、この漫画を構成する全要素くまなく好きだ・・。
「眠り病」患者の記憶に命懸けでダイブして治療する様子や、軍という巨大組織でいろんな思惑が渦巻いていて誰が味方か分からなかったり、街中のちょっとした描写だったり、色気のあるおじさんの絡みがたまらなくいい。
陽気なマッチョネイビーと疲れ顔のクールな英雄のバディもの最高じゃん!
映画『インセプション』好きな人はもちろん好きだろうし、二転三転してハラハラする海外ドラマとか、『BANANA FISH』好きな人は好きなんじゃないかなーと思う。