原点にして頂点の酒漫画
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
祝・単行本第51巻発売(笑)
半年に一度のお楽しみ。
第一話でビール・フロート。
第二話でトウモロコシと、夏らしい話で始まった。
梅雨真っただ中という一年でいちばんうっとうしい
(かもしれない)季節に読むと、
ああもう少しすればトウモロコシとか美味い良い季節になるなあ、
太刀魚とかもお造りで食べたら美味いよなあ、などと
季節感を先取りしながら感じつつ、日本って四季と
美味しい酒があるからいいよな、などとシミジミ感じたり。
しかし半年に一度で単行本がでるというペースなので
話はあっというまに進み、巻中では正月、巻末当たりでは春の
話が始まったりしている。
酒のほそ道は季節を感じる漫画ではあるが、同時に
季節をジェットコースター的に味わう漫画でもあるな。