原点にして頂点の酒漫画
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
今週はアスパラ話。
課長が少年時代に味わったビン詰や缶詰の
ホワイトアスパラのほうが、思い出補正もあって
フレッシュなホワイトアスパラより好みだと言う話。
そして小料理屋の店長も
「そういうお客様がケッコーいらっしゃる」
という話。
思いでも好みも人それぞれだけれど、
私はむしろビン詰ホワイトのフニャフニャ感に
「アスパラって不味い」と思ってしまい、
その後に新鮮なグリーンアスパラを食べるまで
アスパラって不味い、と思い込んでいた。
私の感覚では
「ホワイトアスパラのビン詰は不味い」
「ビン詰ホワイトアスパラはアスパラは不味いと
思い込ませた罪深き存在」
と、ビン詰ホワイトアスパラをむしろ恨んでいる。
そういう人のほうが多いんじゃないかと思うんだけれどな(笑)。