人生は何が幸せか分からない。
深澤の幸せって何だろう? 売れても、仕事がなくても、心はいつも寂しさでいっぱいで。 連載が終わった時に、時間もあるし、自分の人生を立ち止まって見直す時だったのかもしれない。 人恋しさで、体の温もりを感じたくて、ストレス発散でセックスして、何も解決はしない。 唯一の味方の奥さんに対する態度、暴言も自分で自分の零落を感じすぎているから・・・。 でも、何かのタイミングで人生は変わるもの。 その後の深澤が気になる。
浅野いにお、衝撃の新境地へ―― ある漫画家の、脇目もふらず駆け抜けてきた連載が終わった。久しぶりに立ち止まった自分に残されていたものは、残酷なまでの“空虚感”だった。大切な存在ほど信じ切れず、束の間の繋がりだけに縋り始める日々――― 漂流する魂が着地した時、男の本当の姿が現れる。浅野いにお、極限の最新作。
今回の話は今までで一番面白かった。これまで深澤の内面は主にセリフとして口に出していたから氷山の一角でしかなかったように思う。今回はモノローグが増えて真に迫る感じがあった。