すっかりトランシーバーの存在を忘れていた。
確かに警察側の対応は少し不自然かも。
それか、なにかの伏線なのか?
安斉とかは佐藤がトランシーバーを持っていることを
知らないわけだし、後で安斉が
勝ち誇って話したことが、トランシーバーで
警察にツツヌケになるとか?
他にも、宮田のスーツの上着や
鎖を早乙女が持ち歩いているらしいこととか、
気になることは幾つかあるね。

安斉の決定的な言動トランシーバー越しに筒抜けってありそう
その場合安斉は
凶悪殺人犯(テロリストの仲間の疑いだけは調べられれば後に晴れるだろうけど警官3人を殺してるから死刑は免れないだろうし…)として逮捕か
多数の警官に包囲されて狂乱状態で暴れて射殺
かどちらかになるのだろうか
犯罪者として死ぬって安斉にとっては猿やトオルと戦って殺されるより辛いのかもしれない…

トランシーバーをマイクのように口元に近づける必要はないが、
所持している相手にかなり近づかないと音は拾えないと思う。
安斎と佐藤がそういう状況になるとは考え難い。
トランシーバーは送信ボタンを押しながら話すが、
音声に反応して自動的に送信ON/OFFするハンズフリーもある。
警察や消防が集団行動でハンズフリーを使うかな?
まあ、作者が細かいことは考えなければ、それも有りだとは思うが。

トランシーバーってそうなんだ…知らなかった
確かに佐藤と早乙女側が今持ってる警察のトランシーバーはハンズフリーじゃなかった
なんか漫画やドラマとかの「犯人の決定的発言、筒抜けにさせてもらいましたよ」的シーンをイメージしてた…
でもそういうシーンに出てくる機械ってトランシーバーではないのか
じゃあもう今後トランシーバーは話には出てこないのかな

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シャングリ=ラ

緻密に美麗に描かれる宇宙のディストピア #1巻応援

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兎来栄寿
兎来栄寿

『テヅコミ』にも『メトロポリス』の二次創作を寄稿していたマチュー・バブレ氏が2016年に出版したディストピアSFです。先月に邦訳版が発売され、その電子版もこの度配信され始めました。 太陽が超新星爆発を観測しようとする青年からスタートするプロローグ。そこから100万年後のお話としてストーリーが始まるスケールの壮大さにまず惹かれます。 広大無辺の宇宙空間における、ちっぽけな人間にとってはあまりにも巨大すぎる現象も含めて、美しいヴィジュアルで物語られていきます。 バンドデシネらしい緻密な画風で、ほとんどのコマが背景までみっちり描き込まれているので物語への没入感を強く高めてくれます。コロニーの中の小さなユニットでの生活が見てとれるような描写など、好きです。 「音楽は? 文学 芸術…学問は? それは無から心の奥底から立ち現れる恩寵の輝き 人間は消費のみの存在ではない」 といったセリフに見て取れる言葉選びも好きです。 とある衝撃的なシーンと、そこで爆発する感情には大きく心を動かされました。どんな遥かな未来となりテクノロジーが進歩しようとも、人の人たる所以ら変わらないのはSFらしいテーゼを感じられるところです。 反物質、ホモ・ステラリス、アニマロイドなどさまざまなSF的単語が飛び交いながら、ドラスティックに進んでいくドラマに、気付くと夢中になってページを捲っていました。 ハードで骨太なSFを楽しみたい方にお薦めです。

それでも天使のままで 【単行本版】

仄暗い底で剥がされる心と魂の瘡蓋 #1巻応援

それでも天使のままで 【単行本版】
兎来栄寿
兎来栄寿

小骨トモさんの2冊目となる短編集です。 それぞれ発表時に話題になった「リカ先輩の夢をみる」、「それでも天使のままで」、「あの嫌いなバンドはネットのおもちゃ」の短編3作に加え、今回の単行本で先行収録となる「先生のクモのイト」の4篇が収められています。 「先生のクモのイト」は、「あの嫌いなバンドはネットのおもちゃ」に連なる作品となっています。 全体的な読み味としては、1作目の『神様お願い』と同様です。表紙絵のようにベースの絵柄は丸っこくてかわいらしいのに対して、剥き出しの″人間″が顕にされる中身の鋭利さたるや。 最初の「リカ先輩の夢を見る」からして、精神的に余裕があるときでないと食らいすぎるので読む時分とコンディションは選びたい作品です。果てしなく深い共感と、そこに隣接する絶望的な感情。読みながら魂が汗をかき血涙を零します。 1篇だけでも抉られるのに、1冊を通読したときの痛痒感といったら。 心の瘡蓋をガシガシと剥ぎ取られ、傷口をグリグリと穿られるような、そしてそれが痛みだけではなく何か他の感情をも催してくるような。 同じ経験をした訳ではないのに、どこか記憶の奥底にある罪悪感を喚起され撫ぜられるような部分もあります。 鋭敏なセンスが昏い輝きをもって溢れている短編集で、ダウナーな気分に浸りたい方やそうした作品が好きな方にお薦めです。

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