モンキーピークについて語ろうにコメントする

次のコメント

名無し
1年以上前
モンキーピークは荒唐無稽なホラーではなくリアリティを基盤としたストーリーマンガだと思っています。少なくともここまではそうでした。だから私たち読者は「謎解き」を楽しみながら読み進めることが出来たのです。もちろんマンガならではのご都合主義があっても良いと思いますが、おのずと限度はあります。 物語の終盤に差し掛かって例の魔猿と刀マンの正体が気になるところですが、これまでわかっている特徴は以下の通り。 ・殺人を犯すことにまったくの躊躇が無い。 ・藤谷製薬関係者でなくても殺しまくっている。 ・刀マンはピストルを撃ってくる警官隊に刀で勝っちゃうほどの刀使い。しかも夜の森の中で。 ・魔猿はものすごいスピードで山を登れるなど、驚異的な身体能力の持ち主。 ・これまで言葉を発していない。 ・カタカナは書ける。 こんな感じでしょうか。 これらの特徴を持った魔猿と刀マンの正体を合理的に説明する場合、どうしても林の弟とか薬害被害者では無理があると思うのです。ましてや魔猿の正体を超自然的存在にするのはそれこそナンセンス。もし魔猿が岩砕山の主であるならば、自分の縄張りを死体の山で荒らしている長谷川たちはむしろ敵だと思うのです。そもそも意思の疎通が出来るわけがない。 2人とも人間であり、これまでストーリーで語られてきた人物に当てはまりそうな人はいません。 そこで、ここまで確認した前提条件を踏まえると、2人の正体は特殊訓練を受けたテロリストが被害者の会を利用して(洗脳して)大量殺人を起こしていると考えるのが自分には一番しっくりきます。ストーリー的には「ほぇ!?」て感じですが・・・。 失神から目覚めたときに魔猿が目の前にいたことに気付いた水口さなえが恐れおののいたのはテロリストの掟「失敗したものには死を」が叩き込まれていたからではないでしょうか。 自分の予想はこんな感じですが、今後の展開がこれまでの物語観を破壊するようなぶっ飛んだものではなく、理屈の積み重ねで進んでいくことを望みつつラストを楽しみにしています。
ねずみロワイアル
かわいい恐怖の殺し合い #1巻応援
ねずみロワイアル
兎来栄寿
兎来栄寿
『ムムリン』や『オオカミの子』の佐々木順一郎さんのかわいい絵柄で描かれる、残酷なバトルロワイアル。 そう、まさに高見広春さんの『バトル・ロワイアル』と同じようなクラスメイト同士の殺し合いが描かれていきます。1999年に出てリアルタイムで読んだ小説が、四半世紀経った今でもこうして色濃く影響を与え続けてフォロワーを生んでいるのは感慨深いです。 基本的なルールも『バトル・ロワイアル』に準拠しており ・殺し合いは島で行われる ・生徒たちには全員爆発する首輪が付けられている ・島にはランダムで刃物や銃器など武器が配置されている ・1日ごとに禁止エリアが設定され行動エリアが狭まっていく といった具合です。進化しているのは、スマホのような携帯端末でさまざまな情報を得られるということ。ただそれもどこかで充電ができないとずっと使い続けることはできないという制約も面白いです。 殺し合いのゲームが進行する傍らで頻繁にエモーショナルな回想が挟まっていく構成もまた『バトル・ロワイアル』を思い出します。それぞれの同級生たちが、普段の学校生活では見られない陰の姿を持っていたり、非日常だからこそ剥き出しになる感情を表したりといった醍醐味の部分もしっかり描かれていて刺さります。本家も、もちろんゲーム的な部分の面白さもありつつ思春期の少年少女たちが織りなす人間ドラマの模様が名作を名作たらしめた部分ですからね。 同じネズミでありながらそれぞれのキャラクターがしっかり描き分けられているのもすごいです。外見は似ているにも関わらず、それぞれがちゃんと個性的に立てられています。そして、このかわいさがあればこそ本家さながらの酷薄な展開が引き立ちます。 血と裏切りに塗れた島で、彼らの運命はどうなるのか。どのような結末を見せてくれるのか。目が離せません。
ストアに行く
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
メモ(非公開)
以下のボタンから感想を入力することができます(別ウィンドウが開きます)
感想を投稿
完了する
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい