真面目に答えるとインタビューでも出てきた通り神的な存在なんでしょうね。モンちゃん達はヒグマドンに殺されたはずなのに生きてるのは何なんだと思ってたんだけど、神の啓示的な体験だったと読めば話が繋がるように思います。
確かにあるのかどうなのかはわからないけど、認識してしまった後はそれ以前の世界に戻れなくなってしまう、自分が決定的に変えられてしまうものがある。それってすごい暴力的だと思うんだけど、愛と呼ばれるものにもそういう側面はあるのかも。自分が自分を肯定してれば良かったのに、そうじゃなくなってしまう。

なんかすごく、しっくりきました…。「愛」=あたたかいもの、美しいものではなく、暴力的な面を孕んでるかもしれませんよね、おっしゃる通りで…。そうですね、モンちゃんは「俺は俺を肯定する」とはっきり言ってしまってますから、自分以外のものが自分を肯定し得るかもしれないとわかったときの、世界が変わってしまう感じは…まさに天変地異なんだろうなぁ。そんな感覚、普通に親がいて普通に社会生活を送る中で感じたことなかったけど、この漫画が立ち返って教えてくれてるんですね…。この漫画は本当にすごい漫画なんだなぁと今さらまた感服させられました。

恥ずかしかったですか!そんなそんな、私にはすごくスッと頭に入ってくる内容でした。ここにくると自分には少し難解な漫画の解釈も、いろんな方の真剣な解釈を聞かせてもらえるので、実際に漫画読むだけではわからなかったことも同じ読者の方の言葉で少しわかる(わかったような気になってるだけかもですけど)のでありがたいです。新井英樹先生の取材力は本当にすごいと私も思います。日本だけでなく世界のあり方を、こんなに真面目に考えてる漫画家さんがいると思うとやっぱり漫画の力を思い知らされますね。

モンが、山中でヒグマドンを幻視したあと、
他人と自分の境目がわからなくなって、他人の痛みに過剰に共感していて、
発達心理学的には、あれは赤ちゃんの状態らしいです。

橋本さんがいうように、そもそも愛を分かっておらず、
体だけ大人になった、そんな存在だと思ってます。

ですね。園子温監督くらいでしょうね。でもご存命なら、どうか深作欣二監督にやってほしかったですよね…。言っても仕方ないんですがつい思ってしまう。
モンちゃんのキャスティング、私的には銀杏BOYZというバンドの峯田さんにやってもらいたいんですよね…(ぼそっ)
あとはトシは森山未來さん。マリアは誰だろう…鈴木杏さんとかかな?

哲丸さんを存じ上げていなかったので画像検索してみたのですが、この方で合ってますかね?この横顔はどことなく新井先生の描くモンちゃんぽさが漂うような。。唇のあたりなんてそれっぽいです。そうですね、なぜかパンクな人が候補にあがりますね。二階堂ふみさん!なるほどぴったりですね。。!確かに、訛りは大変ですよね。読んでても分からない時ありました。

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宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

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アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

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