目を背けてはいけない暴力性
漫画はキャラだと言う言説が存在するが、この漫画はテロリストが主人公という、漫画史において前代未聞の物語は、よくこの漫画を連載させてくれたことに我々読者は漫画の懐の深さに感謝しなければならない。この漫画を暴力的だからということで嫌うのは簡単すぎる結論の出し方である。しかしこの漫画にはその暴力性や物語の筋を一瞬忘れさせられる様な瞬間のコマが存在する。線画が突出して、上手いという訳ではないが物語の世界観とマッチしてハッとさせられる瞬間が本当にいくつもあるのだ。それは決して過激な暴力シーンではなく、別の瞬間にある。この漫画が突きつけてくる命やそれと切り離せない魂や神という信仰の問題、徹底して馬鹿として描かれる大衆。重い腰をあげながらもその期待にはしっかりと答えてくれる単なる面白いでは終わらせない傑作すぎる漫画である
なんかすごく、しっくりきました…。「愛」=あたたかいもの、美しいものではなく、暴力的な面を孕んでるかもしれませんよね、おっしゃる通りで…。そうですね、モンちゃんは「俺は俺を肯定する」とはっきり言ってしまってますから、自分以外のものが自分を肯定し得るかもしれないとわかったときの、世界が変わってしまう感じは…まさに天変地異なんだろうなぁ。そんな感覚、普通に親がいて普通に社会生活を送る中で感じたことなかったけど、この漫画が立ち返って教えてくれてるんですね…。この漫画は本当にすごい漫画なんだなぁと今さらまた感服させられました。
冷静に読み返すとめちゃめちゃ恥ずかしいこと書いてしまった気がしますが、まさにそうですね。
愛を知らなくて寂しいとかじゃなくて、そもそも分からないっていう。そんなこと想像したこともなかった(自閉症とかで恋愛が理解できないケースがあるみたいですが)。社会や政治についても預言的だし、想像力と取材力がとにかくすごい。
恥ずかしかったですか!そんなそんな、私にはすごくスッと頭に入ってくる内容でした。ここにくると自分には少し難解な漫画の解釈も、いろんな方の真剣な解釈を聞かせてもらえるので、実際に漫画読むだけではわからなかったことも同じ読者の方の言葉で少しわかる(わかったような気になってるだけかもですけど)のでありがたいです。新井英樹先生の取材力は本当にすごいと私も思います。日本だけでなく世界のあり方を、こんなに真面目に考えてる漫画家さんがいると思うとやっぱり漫画の力を思い知らされますね。
モンが、山中でヒグマドンを幻視したあと、
他人と自分の境目がわからなくなって、他人の痛みに過剰に共感していて、
発達心理学的には、あれは赤ちゃんの状態らしいです。
橋本さんがいうように、そもそも愛を分かっておらず、
体だけ大人になった、そんな存在だと思ってます。
なるほどー。あれはそういうことなんですね。罰か何かを受けてるのかと思ってました。読み込めば読み込むほど面白い!
そう言ってもらえると嬉しいです!新井先生ほんとすごいです。深作欣二の映像化もみたかった…!今やれるとしたら園子温かな。。
ですね。園子温監督くらいでしょうね。でもご存命なら、どうか深作欣二監督にやってほしかったですよね…。言っても仕方ないんですがつい思ってしまう。
モンちゃんのキャスティング、私的には銀杏BOYZというバンドの峯田さんにやってもらいたいんですよね…(ぼそっ)
あとはトシは森山未來さん。マリアは誰だろう…鈴木杏さんとかかな?
峯田さんいいですね。僕の中では快速東京の哲丸さんもイメージ近い。どっちにしてもパンクな感じの人なんだろうなwマリアは二階堂ふみさん!訛りが大変そう。
哲丸さんを存じ上げていなかったので画像検索してみたのですが、この方で合ってますかね?この横顔はどことなく新井先生の描くモンちゃんぽさが漂うような。。唇のあたりなんてそれっぽいです。そうですね、なぜかパンクな人が候補にあがりますね。二階堂ふみさん!なるほどぴったりですね。。!確かに、訛りは大変ですよね。読んでても分からない時ありました。
そうです!ライブとかみるとすげー近いと思う。
ライブ動画観ました!もうモンちゃんそのものでビックリです。服の着こなしまでも…体型の感じとかもモンちゃんだ!って思いました。