カレー戦争編
本作は味平全5シリーズのうちの4つめの章。デパートの売上競争の代理戦争に巻き込まれた味平が、カレーの味でどれだけ客を集められるか、というものです。ライバルは6000種類のスパイスを嗅ぎわけるカレー将軍・鼻田香作。この恐るべき男を相手に味平の策は?ということでまさに戦争がはじまります。でこの作品、特筆すべきは料理漫画ではあるものの、おいしく見せることを追求しているのではないんですね。ミルクカレーにスパカレー、しょう油入りカレーと一歩間違えばゲテモノです。ただ、これが食べたく思ってしまうんだなあ。そう、この作品の胆はここ。説明などどうでもよく食べてみたいという幻想がここにはあります。最後に出てくるブラックカレーなんてもう、一度は…。あ、でもこれはちょっと禁じ手かぁ。
テレビ東京の番組
「世界!ニッポン行きたい人応援団」
で、日本の大衆食堂料理が好きで
メキシコで食堂を開いている夫婦を日本に招待して
料理修行をさせる回があってとても面白かった。
その中でカツカレー、そしてカツカレーと福神漬けの
マッチングに嵌って「驚くべき美味しさです」
と絶賛するシーンがあった。
カレーに福神漬けといい、
天ぷらとかスシでなく大衆食堂料理屋を目指すことといい、
この人、メキシコの味平だな、と思った(笑)。